菌根菌と肥料成分との関係

菌根菌は肥料ではありません。その存在自体は肥料成分ではありません。糸状菌が植物の根に入ったり根の表面に付着したりして植物と共生した根を菌根と呼び、共生菌である糸状菌を菌根菌と呼びます。陸上植物の7-8割が菌根を形成すると言われてます。根の表面で留まるのが外生菌根菌、根の内部まで入るのが内生菌根菌です。

菌根菌は根から菌糸を伸ばして土中の無機栄養分を吸収して宿主植物に与え、宿主植物は光合成産物の有機物を菌根菌に与える相互にメリットのある共生関係が成立しています。菌根菌を使用することより、植物の養分の吸収を促進する効果と病害等への抵抗性を向上させる効果があります。

栄養分の吸収に関して興味深い点があります。リンに関してです。リンは土に吸収されやすく土中での移動速度も遅いものです。根の周囲のリンは植物にほとんど吸収されています。菌糸を伸ばして根から離れたところのリンを吸収して宿主植物に渡すのが菌根菌の大事な仕事で、リンの肥沃度の低い土では顕著な菌根菌の効果がでます。ところがリンが土中に大量にある場合、菌根菌の共生関係の成立は阻害されます。おそらく自然の状態では過剰な栄養分が少ないというところから来ているものと思われます。

弊社の菌根菌資材はバイオオーガニックスです。内生のみのものと内生、外生の混合した2つのタイプがあります。樹木の移植や園芸、農業で菌根菌のご使用にご興味をお持ちの方々、是非、この機会にバイオオーガニックスをご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

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灯油をこぼした土壌をバイオ(微生物剤)を使用して油を分解して修復する場合

灯油を地面にこぼしてしまったら、できるだけ早急に地表面に出ている油を吸着材や吸油性ポリマーで吸収して回収してください。回収できなかった分が地面に浸透すると思いますが、どれくらいの量が地面に行ったのか、深さはどの辺まで行っているのか調べてください。

土中にある灯油の量と浸透している深さがが分かれば、対応を決めることができます。油のこぼれた土壌は灯油が炭化水素の化合物ですので有機物の量が異様に多い土になっています。微生物が動くためには、強大な有機物を分解するための栄養源の窒素やリンが必要です。尿素や第二リン酸ナトリウムなどのケミカルを使用して栄養分を補い、土地を耕起し、微生物剤を散布します。注意することは微生物が活動するためには適度な水分を補給することが必要で、時々の散水と耕すことが浅い浸透の場合は肝要です。水分がないと微生物は活動できませんが、多すぎても酸欠の状態になることがあります。

場合によっては土中に酸素を供給するタイプのケミカルの投入も考えた方がいい場合もあります。

水処理のケースと異なり、土中の油の分解は想像しているより時間がかかりますので、長期戦になることは最初に覚悟をしておいた方がいいです。

もっと深く浸透している場合は別の方法を取ることになりそうです。

灯油を地面にこぼした場合、使用する微生物剤はBFL6000HCです。油による土壌汚染にお悩みの皆様、この機会に弊社の微生物剤をご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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界面活性剤を含む排水を分解するために微生物剤を投入する前に行うこと

弊社の微生物剤のBFL5600SSはほとんど全てのタイプの界面活性剤を分解することが可能です。ノニオン、アニオン、両性など様々なタイプがありますが、このほとんど全てを効果的に分解します。

しかし微生物剤を投入する前にはやっていただきたいことがあります。ばっ気槽(生物処理槽)の排水の分析です。いつも調べていただいていることをまず調べてください、例えばBOD,COD,全窒素、全リン、SS,MLSS,DO(溶存酸素)、pHなど調べてみてください。

pHの数値が微生物が動く範囲になければ修正する必要がありますし、溶存酸素が不足しているようでしたら、ばっ気の改善が必要です。栄養のバランスもBOD:窒素:リンの比率が100:5:1のバランスから大きくずれているようでしたら尿素や第二リン酸ナトリウムを入れて栄養バランスの補正をします。

排水の水質を分析することにより、特定の成分を分解するのに何が問題かということが分かります。微生物はやみくもに投入しても効果のあるものではありません。人間が検査をした上で、投薬や手術などをするのと同じです。

微生物を動かす前提の条件が全て整っていて、界面活性剤の分解が上手くいっていない場合は、界面活性剤を分解する微生物がいないということになります。弊社の微生物剤のBFL5600SSを投入していただければ問題はなくなります。

界面活性剤を含む排水の処理でお悩みの皆様、是非、この機会に弊社の微生物剤のBFL5600SSをご検討ください。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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つや出し剤としてアンチストレスを使う場合の注意

観葉植物に対して、つや出しスプレーとしてアンチストレスを使用することができます。これは屋内、屋外の植物に対して利用することが可能です。

まず、アンチストレスは葉の表面に自然な輝きを与える優れたつや出しスプレーになります。単につやを出すだけでなく気孔を塞がないコーティングは蒸散により失われる水分量を30-50%減らすことが可能です。

観葉植物の場合は十分な保護効果をあげるために葉の両面にスプレーをしてください。さらにつや出し効果を出したいときは二度塗りを行ってください。その際は一回目が完全に乾いてから二回目をお願いします。

花(花卉)の場合は、テカリになってしまうケースもありますので、希釈率で調整してご使用になってみてください。

皆様、ご検討を宜しくお願い致します。お問い合わせ、心よりお待ちしております。

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硝化細菌のニトロソモナスを冷蔵庫から出して使う際の注意

硝化細菌のニトロソモナスは排水中のアンモニアを生物酸化して亜硝酸にする機能があります。地球上で窒素を循環させる上で重要な役割を果たしています。硝化細菌は環境の変化に弱く、輸送と保存は冷蔵でお願いをしています。

ところが硝化細菌の最も活性が高くなるのが30℃の辺りです。冷蔵庫から出したものをそのまま投入してはいけません。温度を上げるのですが、時間をかけてお願いします。ニトロソモナスを別の容器に入れて、それを摂氏30度くらいのぬるま湯の水槽で徐々に温度を上げて25-26℃くらいになった時点でばっ気槽(生物処理槽)に投入をお願い致します。

弊社の取り扱いの微生物剤の中で硝化細菌ニトロソモナスを含むものはBFL5800NTです。硝化の問題でお悩みの皆様は、この機会に是非ご検討をお願い致します。お問い合わせ心よりお待ちしております。

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農業用ケミカルを特許でなくトレードシークレットで製造する海外メーカー

以前にアメリカの大手でない肥料メーカーで弊社が肥料登録して輸入しているところの社長を訪ねて商談が終了した後に面白い話が雑談の中でいろいろと出てきました。この会社の場合は、海外の市場をよく調査していて売れそうなものが見つかると、競合する製品をすぐに作って投入するようで、ダメと分かったらすぐに撤退すると言ってました。肥料の場合は多くの国で登録制度がありますが、農薬や医薬品ほどハードルが高くなく、コストも低く途上国のケースでも新規参入する会社は多いです。特許の問題を質問してみたら後発で取る必要がないが、対抗品の特許があれば侵害はしないようにするそうです。

別の会社の社長は特許にすると詳細な製法を公開しなければならないので嫌だと言ってました。農業に使用する様々なケミカルは特許の期間が切れ始めるころが売れ始めるころであると、その社長は言ってました。情報の管理がしっかりとしていればトレードシークレットでやっていけるということです。

 

 

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排水処理の中で微生物剤を使用する際の微生物の学習能力

排水処理の中で微生物剤を使用する場合、テストの段階で例えば水を分析した場合に数値で大きな変化が出てきたのが1週間後とすると、「毎回、微生物が動くまでに1週間もかかるのか?」とよく聞かれますが、現実はそうではありません。一度処理のためのバイオマスが確立されますと、もっと短い時間で分解されるようになります。

微生物の一生のパターンは、導入期、対数増殖期、安定期、死滅期とあり、全ての生物と同様に永遠に生き続けるものではありません。微生物剤を作っている人に導入期がどういう時期か聞いてみたら、微生物が状況を学習して、どのような段取りで分解を進めたらいいのか準備をしている段階だそうです。この間に十分な学習をして次の爆発的に対数増殖期に備えているようです。人間同様に学習能力があり、勤勉さは人間以上と言えます。人間が寝ている間も微生物は活動していますので。

こういう性質がありますから、粉末で休眠状態の微生物剤を使用する場合は、事前に再活性化をするバグファームをお奨めしております。これは30℃のぬるま湯に微生物剤を入れて、空気を送るエアレーションをして元気にさせる方法です。その際に、実際に投入する現場の排水を10%程度入れていただくことをよく提案させていただいています。こうすることにより、ある程度の現場の予習ができます。投入してからのスタートが速くなりますし、効率もよくなります。

弊社には皆様の目的と用途に適合した様々な微生物剤があります。排水処理の中で何か困った問題を抱えている皆様、この機会に是非、弊社の微生物剤をご検討していただきますようによろしくお願い致します。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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昆虫のキチン質を溶かす物質

7-8年前だったか工場施設内に入ってくる虫の対策を相談された中で、いろいろなケミカルやバイオケミカルを調べてみました。工場内は特に排水の処理施設は臭気に虫が集まるケースもあります。それが排水処理施設だけでなく、別の工程まで虫が入ることがあり、様々な対策がされています。その中で一番面白かったのが接触するとキチン質が溶解するケミカルでした。日本でもキチン質を溶かすケミカルはいくつか知られています。昆虫の外骨格のの成分に多く含まれているのがキチン質で、これに穴を開けてしまいます。要するに宇宙服に穴が開いたような状態になり虫は生存できなくなります。

欧州の一部の外食産業と某国の生ごみの収集車にスプレーして虫が来ないようにしていると聞きました。虫の学習効果を利用しているようです。数年前の東京で行われた環境展のあるブースのサポートをしたときに、希釈液のボトルに虫を入れて毎日観察してましたが、2-3日で消滅していたのを記憶しています。

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微生物剤を曝気槽(生物処理槽)に入れる前に再活性化するバグファームで効率の良い排水処理を行う

粉末状の微生物剤のケースは、その状態では微生物は休眠状態ですので曝気槽に入れてすぐに効率よく有機物の分解をするためには事前に再活性化しておいて、投入する時点で十分な力を発揮するようにしておいて方がいいです。微生物は活動をするために水分がまず必要です。

粉末のまま曝気槽に入れると、寝起きの状態ようで動き始めるまでに時間がかかります。微生物の処理の場合、一番大事なのはスタートである立ち上げのときです。弊社がご提案するのは、バグファームと呼ばれる事前の再活性化です。適切な容器、例えばバケツなどを用意して30度前後の水(ぬるま湯)を入れて微生物剤を入れて、観賞魚用などの細かい泡の出るポンプでばっ気して6-8時間放置します。全部、水でもいいのですが排水を微生物に予習させるために20%程度の量を排水処理施設にばっ気槽にある水を入れるようにすることをお奨めします。

こうしますと曝気槽に入れてすぐに酵素や微生物界面活性剤のバイオサーファクタントを放出しやすく、効率がいいです。野球で投手がブルペンで肩を作るようなものと考えていただくと分かりやすいかもしれません。

弊社には皆様の用途に応じた微生物剤があります。この機会に是非、ご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

 

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急成長する植物を守る保護コーティングの蒸散抑制剤のアンチストレス

植物の中には非常に成長の速いものがあります。生物は成長が並はずれて速いと様々なひずみや問題を起こすことがあります。急成長する植物を守る保護コーティングの極薄の透明の皮膜を形成するのが蒸散抑制剤のアンチストレスです。多くの蒸散抑制剤と違い、アンチストレスはワックスでなく水溶性のアクリルポリマーで、1000%の伸びがあり、45-60日で自然に分解する生分解性があります。この皮膜は植物を暑さや、寒さ、水不足などのショックやストレスから守ります。アンチストレスは濃縮液で水で希釈して使います。さらに良いことに重ねてスプレーしても葉焼けがありません。

急成長する植物を守るためには大体21日おきか、20-25%成長するたびに使用してください。これが新たな成長に対する保護になります。

急成長する植物を守りたいと思っている皆様、是非、ご検討を宜しくお願い致します。お問い合わせ心よりお待ちしております。

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