弊社の農園芸専用の高吸水性ポリマー(吸水性樹脂)のウオーターワークスは日本で発売を開始してもうすぐ30年になります。主に使用されてきたのは離島を中心とした防災林(防風林)の植栽で、高さが30cmくらいのフクギでの植栽に換算して既に200万本以上を全国で植えています。沖縄県が多いですが、東京都など他県もあります。水やりの手間を省き、70%程度は水の節約ができますし、水はけの良い土地での水分不足によるストレスを大幅に軽減します。そして樹木の生存率は極めて高く、その後の成長も促進されます。保水剤としての使用です。
最近は農業分野ではリンゴの産地でリンゴの苗木の移植の際に使用が進んでいます。植えてから一時的に水不足の時期が来るようで、その時期を乗り切るのに重宝しているということです。他の多くの吸水性ポリマーとの違いは圧倒的に植物の根との親和性が強いことです。根は直接に樹脂から水を吸い上げることができますので、水は必要なときに必要な水を得ることができます。根が吸水したポリマーにからみつきます。
この親和性の確認を野菜茶業試験場でしていただいたときにキュウリの育苗のトレイを使って行ったことを覚えております。ウオーターワークスには特注品ですが、種子コーティンググレードというのがありまして、種子にコーティングして使用しますと、発芽の促進がされると報告を受けています。今の粒子サイズですと少し大きいので、これをとりあえず作る場合はホームセンターで売っているようなフードプロセッサーに入れて細かな粉末にして使うことができます。これで野菜の種に使い、育苗の際に使用ができます。付加価値の高い野菜であれば、水不足が予想されるような事態の場合、ダメージを受けにくく高い品位のまま出荷ができます。
吸水性ポリマーの説明書にはいろいろと、書いてあります。吸水性の性能がいいものはいろいろとありますが、植物がその水を利用でできなければ、開かない金庫の中の現金のようなものです。使いたくても使えないという状態です。自分のお金を使い、自分のために役に立つことを考えておられるならば実際に効果があるもの、実際に効果を上げているものを使った方がいいです。
レタスなどの野菜の育苗に何か役立つものをお考えの皆様、この機会に保水剤のウオーターワークスを検討してみませんか?皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。