数年前にメタン発酵の効率を改善するために廃棄物の水に不溶な部分(例えばパーム油の生産の際の廃棄物の殻などの部分と繊維の部分のようなところ)を化学的な処理と物理的な処理を加えた上での酸発酵で使用する微生物を使用した改善を検討したことがありますが、これが結構難しいところでした。微生物の処理は水に溶けていたり、水に溶けやすいような状態での使用が前提になっているためです。
そのことは2019年3月に東京ビッグサイトの環境展に参加した際に、メタン発酵(バイオガス)のお問い合わせが多くて、その際に酸発酵を改善すれば、どれくらいガスの生産は増えますかという質問が多かったことと、この件を調べながら、現在、メタンの生成が思わしくないケースで水に不溶な部分の改善でなく、既にメタン生成の前の段階の加水分解、有機酸の生成、酢酸の生成という段階が少なくとも機能している部分を改善して全体のガスの生成を増やしたらどれくらい増えるのかを調べた際に思い出しました。
水に不溶な部分の改善をしてガスの発生を改善するのは、子供の頃のお勉強に例えますと不得意な科目の克服をして全体の成績を上げるアプローチですが、メタン生成の前の段階の全体の部分を改善していく方法は、改善の余地の多い部分をさらに良くする、得意な科目をさらに伸ばす方法かと思います。
弊社のメタン発酵(バイオガス生産)の際の酸発酵に使う微生物剤のBFL4400ANは、加水分解、有機酸生成、酢酸生成の効率を改善して、結果的にメタン(バイオガス)の生成を大幅に増加させることができます。微生物剤の成分は嫌気処理に適した通性嫌気性の微生物群、酵素のアミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ、酵母と菌類を含みます。酵素と微生物群は一緒に酢酸生成まで促進し、酵母と菌類は発酵と消化を最適な状態にします。
どれくらいバイオガスの量が増えるかということですが、これは使う材料により大きく異なります。一番小さかった増加率で対照区と比較して39%向上、一番大きかったもので212%の増加がありました。これだけ増えれば、水に不溶な部分の改善はしなくてもいいのではと思います。
様々な材料を使い、メタン発酵(バイオガスの生産)を考えておられる皆様、この機会に弊社の微生物剤のBFL4400ANを検討してみませんか?お問い合わせ、心よりお待ちしております。