水耕栽培、植物工場の使用済み液肥の処理方法について

最近、津波で塩害被害を受けている農地などで、水耕栽培を利用した、植物工場をを作ってなどという話をテレビのニュースでよく観ます。確かにイチゴなどは塩分に相当に敏感な植物ですので、水耕栽培の例として紹介されています。

良いニュースではあるのですが、水耕栽培や植物工場で使っている液肥は無限に使用できる訳ではないと思います。液肥をリサイクルしながら永久に使い続けることは可能なのでしょうか?多分、無理だと思います。

皆様、どうしているのでしょうか?実は、かつて窒素分の多い、水耕栽培の使用済み液肥を脱窒する引合いを受けて、弊社の微生物剤を使っていただき成功したことがあります。脱窒は非常に簡単に言いますと微生物にNO3からO2を使って呼吸をしてもらう硝酸呼吸をしてもらい、窒素ガスを空気中に放出することになります。有機物が少ない環境では炭素源としてメタノールなどを入れて行います。以前に使ったのは微生物剤BFL5200VPでしたが、弊社の微生物剤の場合、ほとんどの微生物剤で脱窒が可能です。脱窒を行うためには適正な脱窒槽が必要です。

リンを除去するには様々な方法があると思いますが、簡単に除去をするならば、リン吸着剤のフォスロックをお奨めします。水槽内に散布すれば最大で99%まで粘土が水中の可溶性のリンを吸着して底に沈殿します。底に沈殿した粘土は適正な処理をする必要があります。

使用済みの液肥の適正な処理を考えておられる方々、ご一報いただければ幸いです。

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水耕栽培、植物工場の使用済み液肥の処理方法について への2件のフィードバック

  1. 谷口 史樹 のコメント:

    初めて、ご連絡させて頂きます。
    水耕栽培工場(植物工場)を計画する時、使用済みの液肥の処分をどのように
    考えれば、良いのかご教授頂けませんでしょうか? (水耕レタス栽培を対象に)
     ①100トン/月の溶液を処理する方法
     ②その時の概略費用
     ③産業廃棄物の処理に該当する?
    宜しくお願い致します。

    • admin のコメント:

      谷口様、初めまして。
      いろいろと具体的にご質問をさせていただくことがありますので
      メールを送りますのでよろしくお願い致します。
      野村賢一

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