硝化細菌の活性を最大にするために何をすべきか?

排水処理の中で硝化細菌は窒素を循環させるという点で大事な役割を果たしています。これが機能しないと窒素の問題は解決できないと言ってもいいです。問題は硝化細菌の増殖スピードが遅く、環境の変化に弱く、一度壊れると修復が簡単でないという特色があります。皆様も硝化槽を立ち上げて安定するまでに数ヶ月を要するような体験をされているのではと思います。

自然の状態でも硝化細菌は生物処理槽の中に存在して役割を果たしていますし、自然な状態で解決ができない場合は外部から硝化細菌を投入します。皆さんが考えられることは、どうしたら硝化細菌の活性が最大になるかということでしょう。

槽の中の条件を出す前に、硝化細菌を抑制するケミカル、毒物、殺菌剤他のケミカルが入るようであればできるだけこれを抑制する必要があります。その上で、まず注意していただくのは以下の4点です、溶存酸素濃度、pH、アルカリ度、水温になります。

(1)溶存酸素濃度

1モルのアンモニウムの除去のためには1.83モルの酸素が必要ですのでできるだけ多くの酸素が必要です。1gのアンモニア窒素の酸化のためには4.2gの酸素が必要になります。溶存酸素は2.0mgを越えていることが望ましいです。

(2)pH

最大の硝化となるためにはpHは7.2-9.0の範囲にあることが望ましいです。6.5以下ですとかなり硝化のレベルが落ちます。

(3)アルカリ度

アルカリ度は水中の炭酸カルシウムの量で表示されます。1mgの窒素の酸化のためには7.14mgのアルカリ度が必要ですので、それに見合った数値の準備が必要です。

(4)水温

硝化活動が最大になるのは30℃です。硝化細菌の活動が停止するのは5℃以下と45℃以上です。硝化活動は水温が10℃上がるたびに倍になります。

弊社の取り扱っております硝化細菌はアンモニアを生物酸化する硝化細菌ニトロソモナスを含むBFL5800NTです。アンモニア態窒素でお悩みの皆様、この機会に弊社のBFL5800NTをご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

 

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取っても、除去しても、終わりがないようにエンドレスに出てくる池の藻を原因を解決することにより改善の処理をする

池の藻は水温が上がり、日当たりがいいと取っても取っても際限なく、終わりがないようにいつまでも出てきます。多くの皆様が途方にくれるのが、この問題です。取った藻を廃棄物として処理するのもだんだんと大変になってきましたし、焼却して処分するのも最近では問題が出てきています。

藻の除去に関しては原因から解決する方法として弊社は微生物により処理をお奨めしております。水中には藻の栄養分となる窒素やリンが増殖に十分な量含まれているのが常です。ゴルフ場など肥料の施肥がありますので窒素、リン、カリが十分に入り、豊富な日照があれば藻は生えない方が不思議です。さらに池の底が土であれば、土からこうした植物の栄養分が池の中に出てきます。池を作り数ヶ月放置すれば、水は緑色になってしまうことがよくあります。これは、このような事情によります。

窒素とリンが水中に十分にあり、さらに池の底にはヘドロとして有機物がいっぱいあり、この中には窒素やリンなどの栄養分が十分に含まれています。

池の形状や、池が孤立しているか、川などの水路に繋がっているのかどうかで処理の仕方が多少異なる場合がありますが、ヘドロがあったり、水底が土の場合は底の部分の処理をまず行った方がいいです。ヘドロの中の有機物を分解するために石灰化した海藻の中に微生物を入れた微生物剤のBFLポンドクリーン2をまず、水底に沈めて底の処理をします。

その次に池の水の部分の栄養分を消費する微生物剤のBFLポンドクリーン1を投入します。微生物を使って藻が除去できるのは、微生物の増殖スピードが藻の増殖より遥かに速く、藻の成長に必要な窒素やリンを使い尽くすというところにあります。栄養分がなくなれば、いかに太陽が燦々と輝いていても藻は何ともなりません。微生物が健全な状態である限り藻が生えてくるのは難しいです。

具体的な成果を、できるだけ早い時期に結果を出すためには、最初に藻はできるだけ除去してから微生物剤を入れた方がいいです。池の藻の問題でお悩みの皆様、この機会に弊社の微生物剤の使用を考えてみませんか?皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

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排水処理のばっ気槽の過剰で大量な泡、気泡の発生に困っていませんか?

排水処理のばっ気槽で大量の泡が発生するケースは、原因は2つほど考えられます。一つは大量のタンパク質が含まれる場合です。ご承知のように卵の白身をかき混ぜると気泡が発生しますが、その現象です。タンパク質が多い排水に関しては弊社の微生物剤のBFL5100HPでタンパク質を分解する処理をお奨めします。その前後を含めた具体的な泡の処理方法に関してはご相談ください。

もう一つはいろいろな形で排水中に含まれる界面活性剤です。一般的に界面活性剤は既存のバイオマスで分解が難しい難分解性の物質と言われています。わずかでも排水中に存在して、曝気槽のばっ気により多くの泡が発生しますと、酸素の移動が阻害されて微生物による有機物の分解が上手く進みません。

弊社の提案は、アニオン系界面活性剤をはじめとし、ほとんど全てのタイプの界面活性剤を含む排水の分解ができる微生物剤BFL5600SSを、ばっ気槽(生物処理槽)の中に投入されることです。きわめて短時間の間に本剤は界面活性剤の泡を作る能力を奪います。そして分解を進めます。消泡剤の使用をされるのも有効ですが根本的に原因を解決する訳ではありませんし、別の問題が起きます。

その他の可能性としては微生物自身が作り出す微生物界面活性剤(バイオサーファクタント)による気泡があります。微生物は水に不溶な有機物を分解するために自ら界面活性剤を作り放出します。適量ができて問題ないと思うのですが時々、こちらの想定以上にできるときがあります。そのようなときは大きな泡になりますが、それほど長い間は続きません。

排水処理のばっ気槽の大量で過剰な泡の問題でお悩みの皆様、この機会に弊社の微生物剤の使用を検討してみませんか?皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

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夏休みなどの長期休暇の際の学校や会社の花壇や植込みの水やりはどうしますか?

ゴールデンウイークやお盆休みなどの長期休暇が続く場合、心配になるのは会社や学校の花壇や植込みの水やりです。水枯れにより枯れてしまったり、萎れたりします。枯死していれば休みの後に給水しても甦ることはありません。

皆様のいろいろな思いがこもった花壇や植込みが枯れてしまったら悲しいですよね。弊社の改善提案は保水剤で吸水性ポリマーのウオーターワークスの使用です。ウオーターワークスは自重の300-500倍の水を吸収して、植物の根は直接、樹脂から水を吸い上げることができます。ウオーターワークスは土中にため池やダムを作るのと同じ発想です。ただし、水やりを全く不要にするものではないことはご理解ください。ご使用のメリットは3つほどあります。

(1)吸水性ポリマーが水を吸うことで最大で水を75%節約しますし、散水と給水を大幅に省力化できます。

(2)根と樹脂の親和性が高く、根は樹脂から直接、水を吸い上げることが可能です。これは多くの吸水性ポリマーにはみられない特徴です。

(3)熱や温度変化、ケミカルに対して強く、土中で安定しています。

休み中の水やりの問題でお悩みの皆様、この機会に保水剤で吸水性ポリマーのウオーターワークスを検討してみませんか?皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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高い濃度のタンパク質を含む排水を微生物で分解処理して大量のアンモニア態窒素が出たときどうしますか?

高いタンパク質を含む排水を分解しますと、大量のアンモニア態窒素が発生します。分解すればそれで終わりという話ではありません。大量のアンモニア態窒素は有機態窒素が分解することにより発生します。有機態窒素とは例えばタンパク質、アミノ酸、核酸などを示します。

高いタンパク質を含む排水の窒素の管理をする場合は全窒素、ケルダール窒素、アンモニア態窒素は少なくとも計測してください。これらを分析することによりどれくらいの有機態窒素がアンモニア態に変わっていくのかが分かります。

排水のBODやCODを調べて、微生物が自然な状態の活動の中でエネルギー源としてアンモニア態窒素を消費したり、曝気槽の中の自然な硝化が行われて、いわゆる窒素循環が進むような場合は問題はありませんが、微生物が消費できなかったり、自然な硝化では追いつかない場合が出てきます。そうした場合はばっ気槽の中で硝化が上手くスタートできるように硝化細菌を追加する必要があります。

弊社の提案は硝化細菌ニトロソモナスを含む微生物剤BFL5800NTの投入です。アンモニアを生物酸化する硝化菌です。今までの事例でも8℃から硝化がスタートしている事例もありました。大量のアンモニア態窒素の発生で硝化が不安定になり困っている皆様、この機会に弊社の微生物剤BFL5800NTの導入をご検討ください。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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池のヘドロを、その場で、原位置で微生物を使って分解する場合、どれくらいの時間がかかるか?

池のヘドロの分解をその場で微生物剤を使って行う場合どれくらいの期間で可能かということは水温やヘドロの厚さなどによっても変わってきます。それでは仮に12cm程度のヘドロが水底にある場合を考えてみましょう。7-8cmが有機物由来のヘドロで、4-5が無機物由来のヘドロと考えられます。微生物が分解できるのは有機物由来の部分のみです。

12cmのケースでどれくらいかかるとというと以下のようになります。

水温が20℃以上の場合は4-6週間で分解が可能と考えられます。

水温が20℃以下の場合は10-12週間で分解が可能と考えられます。

微生物剤を使って池の底のヘドロを分解するメリットは以下の3点があります。

(1)時間的なメリットがあります。水温が比較的高い場合は、早い時間でヘドロが分解されます。

(2)池に微生物剤をできるだけ均等に散布することは必要ですが、大きな設備が不要です。

(3)微生物の活動は24時間継続します。非常な低温、高温でなければ活動は継続します。

池のヘドロの処理を微生物でで行う場合は弊社の微生物剤BFLポンドクリーン2で行うことができます。散布後、すぐに水底に沈み活動を開始します。ヘドロの処理にお悩みの皆様、この機会にBFLポンドクリーン2を検討してみませんか。皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

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高いタンパク質を含む排水の排水処理の場合タンパク質の分解をどの項目から判断するのか

高いタンパク質を含む排水処理の効果はBODやCODの数値の変化で改善を知ることはできますが、皆さんが考えておらられるのは本当にタンパク質は分解されたのか、数値は何をみて判断するのかということかと思います。

高いタンパク質を含む排水の分析項目は、BOD、COD、全窒素、ケルダール窒素(Total Kjeldahl Nitrogen、略称はTKN)、アンモニア態窒素、pH、溶存酸素などを分析すれば良いと考えます。 高タンパクの排水処理の安定的な処理が目的でしたらタンパク質を特定する必要はありません。学術研究とは異なりますので。 タンパク質は窒素の各項目を計測すれば、改善が数値で示されます。

全窒素(総窒素)=有機態窒素(タンパク質、アミノ酸、核酸など)+無機態窒素(アンモニア態、亜硝酸態、硝酸態)

全窒素(総窒素)=ケルダール窒素 + 亜硝酸態窒素 + 硝酸態窒素

ケルダール窒素=有機態窒素(タンパク質、アミノ酸、核酸など)+ アンモニア態窒素

となります、排水中のタンパク質は有機態窒素として表示ができます。

有機態窒素=ケルダール窒素-アンモニア態窒素

排水の原水の全窒素、ケルダール窒素、アンモニア態窒素を分析し、微生物を投入後に何度も同じ項目をチェックすればタンパク質である有機態窒素の改善の効果が見えてきます。 全体の改善効果の数値はBODやCODの数値で改善の効果は出ますし、外観の白濁した溶液がどのように変わるかという画像も視覚に訴えると思います。

弊社の微生物製剤の中で高いタンパク質を含む排水を分解するのはBFL5100HPです。高いタンパク質を含む排水の分解の問題を抱えていらっしゃる皆様、この機会に微生物剤BFL5100HPをご検討ください。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

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自然環境の中からの新たな有効な微生物の発見とその後の商業生産との関連

難分解性の物質を分解する新たな微生物、菌が発見されたというニュースは新聞をはじめとしたメディアによく出てきます。様々な微生物製剤の多くは、自然界の中から見つけられて分離されて、その後培養して商業化されています。

新しい発見と新たな可能性への追及というのは常にされるべきであると考えますし、これからもそうすべきです。そうでないと微生物剤の進歩というものがなくなります。皆様が注意してみていただきたいのは、効果ありと発見された微生物が実験室では効果があっても、商業生産をしようとしたときに培養できないものが想像されている以上に多いものであるということです。発見された菌や微生物が、即培養できるかというとそうでないところに、この世界の深さもあります。

微生物剤を新たに作る場合は、この作業の繰り返しとなります。一番、地道で手間と時間のかかるところです。欧州の微生物剤の生産は1970年代あたりから始まり、この困難な時期を経て安定した微生物製剤を作り出し、その後、年々進化をしています。

お客様の立場に立てば、微生物剤は同じ条件下ではいつも大体同じように動いてくれないと困ります。安定した処理ができるという点がビジネスを行っていく上では一番大事な点です。そうした長年の地道な積み重ねの基に販売されているのが弊社の微生物剤です。微生物剤を使った分解が難しい有機物の処理の問題を抱えていらっしゃる皆様、この機会に弊社の皆様の用途に適した微生物剤の使用を検討してみませんか?お問い合わせ、心よりお待ちしております。

 

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池の底のヘドロのうち微生物が分解できるのは有機物由来のヘドロの部分だけです

捨てる場所をみつけるのが難しい池の底のヘドロを池の中の現場で分解処理をすることが微生物に可能ですが、ご注意いただきたいのは微生物が分解の処理ができるのは有機物由来のヘドロのみで、無機物由来のヘドロである鉱物などは微生物には分解できません。

池の富栄養化や汚染の原因になるのは、有機物由来の部分ですので、これで構わないと私は思います。それでは全部を分解できないならば、どれくらいの比率で分解するのかということですが、仮に池の底の12cmほどあるとしますと有機物由来の部分は7-8cmで4-5cmが無機物由来のヘドロと考えていい場合があります。

池のヘドロをその場で、原位置で処理をされるのを検討されているのならば、弊社の微生物剤BFLポンドクリーン2をお奨めします。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

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東日本大震災の後の植樹が終わった後の水枯れを保水剤で防ぎ生存率を向上させ成長を促進する

本日は平成27年3月11日で東日本大震災から4年となりました。震災後、様々な団体が被災地で植樹を行っています。桜の植樹は有名ですし、昨日のテレビの番組でも椿の植樹を映していました。

植樹を成功させるためには短期的には樹木を植えた直後の生存率を向上させること、さらにその次の段階では成長を促進して新たな環境の変化の中に樹木が耐えられるように力をつけて、水不足や塩害にも強くならねばなりません。注意しなければいけないのは樹木を移植するのは木の立場からすると相当にストレスがかかることです。自然な状態の中で樹木が移植されるということはありません。特に水分に対するストレスは強いものがあります。

水やりを怠れば枯れてしまいます。ところが樹木を植える多くの場所は学校の花壇に水やりをするような場所にはありません。津波の被害を受けた場所の防災林があったような場所は海風が強いところです。2011年の11月に岩手県の野田村から宮城県の女川まで車で走ったときに海岸の防災林の様子をみましたが、かなりの数が倒され、塩害の被害も受けていましたし、地盤が沈下しているところも多かったです。さらに風も強かったです。

そのような場所で植樹をする方々にご提案があります。弊社の保水剤の吸水性ポリマーのウオーターワークスを植樹の際に使用することです。過去20年以上の間、沖縄県、東京都の離島の防災林の植栽、植樹、移植に使用されて実績を挙げています。

多くの皆さんが関与された植樹で水がなくて枯れてしまったら悲しいですよね?皆様の思いを無駄にしないためにも、この機会にウオーターワークスのご検討を宜しくお願い致します。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

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