排水処理のばっ気槽(生物処理槽)の中で働いている微生物(バイオマス)は全体の何%くらいか?

以前に『働かないアリに意義がある』長谷川英祐著(メディアファクトリー新書)という本を読みました。アリの7割が働かないという点が非常に印象的でした。ばっ気槽内の微生物はどうかというと、今まで聞いた話ですと現場の事態の改善の方向に役だっている微生物は全体のバイオマスの中で半分、働いていないのが半分と観ている人が多いです。

分解しなければならない重点的で大事な物質を分解しているのは、さらに減りバイオマス全体で10%くらいではないかと言われております。排水処理のばっ気槽で何か分解の難しいケミカルがあり、これを分解するために外部から微生物剤を入れると、どのように動くかというと、働いていない微生物の10%くらいを代替するような形になります。

現在の状況に適しているからといって、働いていない微生物を抹殺するようなところがないのが自然の偉大さなのか、微生物の賢さなのかなというところです。10%くらいの状況に一番適したバイオマスがリードして、50%程度の支持する他のグループが従うというような形です。

政治の世界で二大政党制というのがありますが、その中で少数の政党が一方と連立して動いているような状態と言えます。微生物の世界も奥が深いものです。自然界には不必要なものはなく、状況が変わればまた出番が来るということかもしれません。

難分解の物質をかかえて排水の処理に困っている皆様、この機会に弊社の微生物剤の使用を検討してみませんか?皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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石油で汚染された土中に含まれるベンゼンをどう処理するか?

ガソリンスタンドの跡地の土壌の汚染を浄化、修復する際に問題となるのは油の分解もそうですが、深刻なのはガソリンの中にも含まれているベンゼンが土壌を汚染しており、これをどう処理するかということになります。

ガソリンなどには土壌汚染対策法で指定されている特定有毒物質であるベンゼンが含まれています。ベンゼンの溶出量は地下水基準(mg/L)で0.01mg/L以下ということが定められていますので、その基準はクリアーする必要があります。

一方、油分に関してはベンゼンのような基準値はなくガイドラインのみとなっております。土の場合はTPH 1000mg/kg未満で地下水はn-ヘキサン抽出物(油の指標)で5ml/L以下となっています。

浄化をする場合、皆様が考えられるのは一つの方法でベンゼンも油も同時に処理出来たらということかと思います。弊社の提案は石油の土壌汚染の浄化用の微生物剤BFL6000HCの使用です。この微生物剤は石油の成分を分解するだけでなくベンゼンも分解が可能です。

油で汚染された土壌は、炭化水素化合物ですので窒素とリンに比較して炭素の割合が非常に多いので、微生物は栄養分が不足するので土壌の栄養分(窒素とリン)を投入して調整する必要があります。微生物が機能するためには水分が必要ですから、土に適度な水分を維持するための適切な散水も必要になります。

土中の油とベンゼンの処理を考えておられる皆様、この機会に弊社の微生物剤のBFL6000HCを検討してみませんか?皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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バイオレメディエーションのメリットとディメリットは何か?

バイオレメディエーションとは生物が持つ化学物質の分解能力を利用して汚染された環境を浄化する技術です。二種類あり、栄養剤を加えて土着の微生物の活動を活発化させるバイオスティミュレーションと栄養剤などのケミカルと外部から最適な微生物剤を持ち込んで投入するのがバイオオーグメンテーションです。

バイオレメディエーションのうち、弊社の場合は微生物剤を取り扱っていますので、その立場で書いてみたいと思います。いろいろと各社のウェッブを拝読していますと違和感を感じるものも少なくないです。

研究機関の場合は、実験室で効いても現場では云々と書いてますが、それは当然なことで、そうした過程を経て微生物剤は商品化されています。微生物製剤を作る人たちは実験もしますが実用化して商業的に販売して成功して初めて結果が出ます。ですから実際の汚染現場で効かないものは売りません。

実験して、同じような環境下であれば現場で同じような結果が出る微生物剤の地道な開発を1970年代から開発したのが欧州の微生物剤メーカーで、この時期に一番時間と手間がかかる仕事をしています。技術的には一つの完成の状態にあります。

タンカーの座礁事故による原油の流失などが、よく例に出されていますが私は自然の開放された水域での微生物剤の使用は産業排水の用途で効果があるものを使っても難しいと考えます。産業排水という既に様々なインフラがあるものの中での使用を考えた方が私は良いと思います。

複数の汚染物質が入ると浄化がの難易度が上がるというのは確かですが、複数の用途の微生物剤を組み合わせることで、浄化は十分に可能です。実際の排水で汚染物質が複数入っていないような現場はありません。

バイオレメディエーションのメリットとディメリットを私なりに各5点ほど挙げます。

メリット

(1)特定の排水の処理という目的に合わせた処理が可能です。排水のタイプ応じた微生物剤が用意できます。

(2)既に世界では長い年月をかけて作られた、技術的に確立したものです。そして高い効率性があり、コストの削減に貢献ができます。

(3)既存の排水処理の設備が適正なものであれば、微生物を用いるために新たな設備投資は必要ありません。既存の設備が有効に使えます。活性汚泥法、接触酸化法、MBR(膜分離活性汚泥法)など多くの方式で微生物剤の使用が可能です。

(4)安全性が施設と作業者の双方に高いです。

(5)他の方法が不可能な場所での使用が可能ですし、他の方法と併用が可能です。

ディメリット

(1)即効性に欠けます。処理には時間がかかります。微生物を投入して5分や10分で見える成果が出てくることはあまりありあません。

(2)微生物が活発な増殖をするので汚泥の量は増えます。

(3)実行するにあたりシステム全体を理解した方がいい場合があります。少なくとも高校の生物で習得する知識がありますと理解は深まります。

(4)作業管理者の技量に依存する部分があります。特定の事態に適切な対応ができるようになるまでにしばらく時間がかかります。これは全ての仕事に共通することかもしれませんが。

(5)場合によってはケミカルによる前処理が必要な場合があります。例えば排水の流入水のpHが微生物の動く範囲内になければ適切なpHに調整する必要があります。

弊社のホームページに微生物剤のリストと微生物を使った処理について説明しているところがあります。バイオレメディエーションを考えておられる皆様、この機会に弊社の微生物剤をご検討ください。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

 

 

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イベントの際に十分に散水や水やりがプランターの植物、花壇にできない場合どうしますか?

様々なイベントや行事でプランターに入った花などの植物、イベントのために花壇が整備されたりしますが、思ったように散水ができないケースがありますし、植物が強いストレスを感じる状況下で使用されるケースが多いです。

ストレスが大きい状況下では植物の蒸散量は通常より増加します。イベントの際にいつものように十分に水やり、散水ができないときにどのような対策を皆さんはどのような対策を考えておられますか?水不足による水枯れは心配ですよね。

弊社の提案は2つあります。一つは保水剤の吸水性ポリマーのウオーターワークスの使用です。プランターや鉢や花壇の土中に吸水させた吸水性ポリマーを入れることにより植物は必要なときに必要な水をいつでも吸うことができ水分のストレスを低下させます。散水量はウオーターワークスのご使用により50-75%削減できます。

もう一つは蒸散抑制剤のアンチストレスの使用です。蒸散量もコントロールするために蒸散抑制剤のアンチストレスを葉の裏を中心にスプレーしますと45-60日で自然に分解する生分解ポリマーの皮膜が形成されて、植物が無駄なストレスを感じない程度に蒸散を抑制します。スプレーをしますと植物の葉は光沢が出て、美的な艶出し効果もあります。

イベントの際の十分に花、植物、植込みに水やり、散水ができないということでお悩みの皆様、この機会にウオーターワークスとアンチストレスを検討してみませんか?皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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CODやBODの数値に反映されるとは限らない生分解が難しいと言われるタイプの界面活性剤

排水処理の場合、事前に排水の原水を分析することが多いです。外観からみて、予想していたレベルのBODやCODの数値よりかなり低い場合があります。これは例えば生分解性が難しいと言われる界面活性剤のような場合に起きます。生分解が難しいケミカルも最終的には微生物により分解されますが、実際にどれくらいの汚染のレベルかを知る必要があります。

難分解性の物質が入っている場合は、CODの分析は日本で多く使われている過マンガン酸カリを使うCODmnよりもクロム酸を使うCODcrを使うことをお奨めします。そうすることにより、実勢のレベルのCODが分かり、具体的な浄化をどのようにするのか分かります。

さらに効果的な排水処理のを進めるためには具体的な難分解性の成分が何か知ることができるとさらによくなります。様々な分解が難しいと言われる物質を含む排水を弊社の微生物剤を使って分解して排水の浄化を検討しませんか?皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

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機械用の油がこぼれた場合、常温で瞬時に固める液体凝固剤

工場の床などに油をこぼした場合、いろいろな回収方法があります。吸収材に吸わせる方法が一般的かと思います。皆さん、食用油のように油を固められたらいいなと思われたことはありませんか?食用油の場合は加温する必要がありますが、弊社のテラキャップの場合は常温で瞬時に油を固めて、引火性も臭気もなくしていきます。

一番良いのはテラキャップの場合は液体で、どの場所でもすぐに使えるところです。スプレータイプの容器に入れて、身近に置いておけば、こぼれた場合、スプレーすれば瞬時に固体となります。

吸収材に吸わせる以外の方法を検討されている皆様、引火性の除去と臭気の改善を同時に考えておられる皆様、この機会にテラキャップを検討してみませんか?皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

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池の藻を取り池の水を浄化するにはどうしたらよいか

水温が上がり、日当たりもよくなると、窒素のリンも多い池の中は藻の発生があり、すぐにいっぱいになってきます。藻の発生原因は窒素やリンなどの栄養分が十分にあり、日当たりがいいということです。除去しようとする場合、3つくらいの池の藻対策の方法が考えられます。

(1)水中と水面に出ている藻を取り、除去する。

この方法ですと、やってもやっても次から次へと藻が出てきます。終わりのないような戦いになります。

(2)藻を、地上の除草剤に相当するようなケミカルの散布で除去する。

この方法も藻が生きていけない毒性は他の生物にも厳しいものがあります。一時的に減りますが、また出てきます。発生の原因が解決されませんので。

(3)藻の発生の原因である、窒素やリンを微生物に消費させて除去する。

富栄養化した池というのは微生物にとっても利用できる栄養分が多いです。さらに水温が上昇してくると微生物にも動きやすい季節です。微生物の増殖は藻よりもはるかに速く、藻が必要な窒素とリンを使い尽くし、藻が利用できなくなります。生存するために必要な栄養分がなければ藻は生存できなくなります。

弊社の提案は微生物剤BFLポンドクリーン1の使用です。池の藻の問題でお悩みの皆様、この機会に弊社の微生物剤の検討をしてみませんか?お問い合わせ心よりお待ちしております。

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魚の養殖池で増えてきたアンモニア態窒素をどう処理するか

魚の養殖池の中では、食べ残したタンパク質の多く含まれたエサや、魚の糞などが蓄積していきます。タンパク質は土着の微生物に自然に分解されてアンモニア態窒素に変わりますし、糞からもアンモニア態窒素が出ます。

アンモニアはそれ自体に毒性があるだけでなく、水のpHがアルカリ性の傾向がある場合は特に全ての魚類に毒性があります。物性として水によく溶けます。さらに水中でアンモニアが土着の硝化細菌によりアンモニアから亜硝酸に生物酸化される場合は、大量の水中の溶存酸素を消費します。これは魚にダメージとなります。

教科書を読みますと、アンモニアに対しては硝化細菌を投入して、アンモニアを亜硝酸にして、その後、亜硝酸から硝酸にするということを考えますが、これが難しいです。土着の硝化細菌は低い濃度のアンモニア態窒素にまで対応可能ですが、外部から硝化細菌のニトロソモナスなどを新規に投入する場合、ある程度のアンモニア態窒素のレベルは最初は必要でその硝化のスタートのレベルは、魚が生きていけないレベルのアンモニアの濃度の場合があります。そうなると硝化細菌の投入は選択の候補から外れます。

弊社の提案は有機物を分解する、従属栄養微生物の投入です。池の中の有機物を分解する際に栄養分として窒素とリンが必要です。微生物の場合、アンモニア態窒素での吸収を好む傾向にあります。栄養分としてアンモニア態窒素が消費されるというのが良いと私は考えます。弊社の提案は魚類の養殖池用の微生物剤はBFLアクアクリーンの使用です。

有機物を分解しながら、アンモニア態窒素を消費すれば、アンモニアは減りますし、水質は浄化され皆様のメリットも多くなります。養殖池のアンモニア態窒素でお悩み皆様、この機会に弊社の微生物剤のBFLアクアクリーンをご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

 

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微生物による排水中の有機物の分解

『バクテリアでBODを分解してどこまで改善できますか?』というような質問をよく電話で受けます。BODで表示されるのは有機物であり、微生物の分解対象となるのは有機物です。無機物であるガラスや石などは微生物では分解ができません。

微生物が有機物を分解するのは別に善意で行う訳でなく自らが生き延びていくために行います。排水中に含まれる有機物は微生物が水に不溶な場合は最初にバイオサーファクタント(微生物界面活性剤)を出して乳化して、様々な酵素を放出して分子量を小さくしていき、最終的に自らの細胞の代謝の中に取り込まれATP(アデノシン三リン酸)を獲得していきます。これは生存していくためのエネルギーであり、そのために微生物は有機物を分解します。高校の生物でやっていたことが役に立ったと思った瞬間です。

とは言うものの、排水中に存在する微生物は全ての有機物を分解できる訳ではなく、それぞれの得意な分野に分かれています。微生物の世界も餅屋は餅屋というところです。弊社の場合は、皆様の用途と分解の対象物質の種類に応じて微生物剤を取り揃えており、皆様のお役に立てます。BODで表示される物質は微生物で分解するが、CODで表示されるものは難しいと言いますが、そんなことはありません。弊社の微生物剤であれば可能です。

排水中の有機物を微生物で分解して何とかしたいとお考えの皆様、この機会に弊社の微生物剤を検討してみませんか。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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排水中の多糖類を微生物剤で分解する

排水中にある多糖類に関しては原因としては二通りあります。一つは工場の排水中に製造している中から出てくる多糖類が排水されるケースと、もう一つは、もともとの製造の中に多糖類や関連の物質がなくても著しい栄養不足、つまり水中の窒素やリンが不足して微生物が増殖できなくなると、微生物は自らを守るために多糖類を放出してという行動をする傾向にあります。それによる多糖類の存在です。

どちらのケースも排水の粘性が急激に高まります。粘性が高まると施設内での処理に様々な不都合が出てきます。多糖類が増えすぎますと最悪の場合はゼリーというかスライム状になります。こうなると栄養分を追加投入しても到達しなくなってしまいます。一度出てしまった多糖類は栄養状態が良くなってもそのまま残っているので分解処理をする必要があります。そうしないと粘性の高い状態はそのまま維持されてしまいます。

多糖類を分解するためには専用の微生物剤を投入するべきです。時期もゼリー状、スライム状になる前に入れる必要がありますので、のんびりと経過を観察している場合ではありません。入れる前に水質の分析を行いCOD、全窒素、全リンの数値を調べます。必要な窒素とリンの量を入れます。BODの計測は時間がかかりますので、CODを代わりにs使いCODmn:窒素:リンは100:5:1くらいになるように調整して、さらにpHをチェックして微生物が最適で動ける状態が7.0-7.5くらいですので、必要に応じて調整します。大事なのは早めに必要な手をうつということです。

最悪のゼリー状になった場合は、槽の中からこれを全部除去するか、半分除去して、取った分の水を新たに加えてから同様のことを行ってください。

多糖類の分解に優れた効能のある微生物剤は弊社の場合、BFL5300PPです。排水中の多糖類でお悩みの皆様、この機会に弊社の微生物剤をご検討ください。皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

 

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