高いタンパク質を含む排水処理の効果はBODやCODの数値の変化で改善を知ることはできますが、皆さんが考えておらられるのは本当にタンパク質は分解されたのか、数値は何をみて判断するのかということかと思います。
高いタンパク質を含む排水の分析項目は、BOD、COD、全窒素、ケルダール窒素(Total Kjeldahl Nitrogen、略称はTKN)、アンモニア態窒素、pH、溶存酸素などを分析すれば良いと考えます。 高タンパクの排水処理の安定的な処理が目的でしたらタンパク質を特定する必要はありません。学術研究とは異なりますので。 タンパク質は窒素の各項目を計測すれば、改善が数値で示されます。
全窒素(総窒素)=有機態窒素(タンパク質、アミノ酸、核酸など)+無機態窒素(アンモニア態、亜硝酸態、硝酸態)
全窒素(総窒素)=ケルダール窒素 + 亜硝酸態窒素 + 硝酸態窒素
ケルダール窒素=有機態窒素(タンパク質、アミノ酸、核酸など)+ アンモニア態窒素
となります、排水中のタンパク質は有機態窒素として表示ができます。
有機態窒素=ケルダール窒素-アンモニア態窒素
排水の原水の全窒素、ケルダール窒素、アンモニア態窒素を分析し、微生物を投入後に何度も同じ項目をチェックすればタンパク質である有機態窒素の改善の効果が見えてきます。 全体の改善効果の数値はBODやCODの数値で改善の効果は出ますし、外観の白濁した溶液がどのように変わるかという画像も視覚に訴えると思います。
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