農業用保水剤としての吸水性ポリマーを考えるとき

農業用保水剤として吸水性ポリマー(吸水性樹脂)を使う場合、以下の点を検討する必要があります。短時間に高い吸水倍率で水を吸うことができるのは一般的には素晴らしいことですが、植物に使う場合は別のことも考える必要があります。

(1)植物用の場合は一度の使い捨てでなく継続して使い、水を吸ったり、出したりの繰り返しができないといけないです。そうでないと植物は必要なときに必要な分の水分を吸い上げることができません。樹脂の中に水分があっても外に出さない、根が吸い上げることができない場合は、使えません。

(2)土の中では比較的、長期間、樹脂は安定して機能する必要があります。分解して植物に有毒なガスなどを出すことは好ましくありません。

(3)樹脂自体には根との親和性があった方がいいです。そうなると根は樹脂から直接水を吸い上げることができます。確かめることは比較的容易で、ヒヤシンスなどの水栽培で球根を取り上げて根の部分を水洗いしますと親和性のないものは簡単に落ちますが、そうでないものは簡単に落ちません。根にくっついています。

(4)屋外でも、屋内でも肥料や農薬が使われることがあります。土中に様々なケミカルが入ってきますので、それに耐えて機能が損なわれないことが必要です。

弊社の場合の農園芸専用の吸水性樹脂で保水剤のウオーターワークスは最初から植物のことのみを考えて作られたものです。皆様、ご検討を宜しくお願い致します。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

 

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乾燥した空気、風からのショック、ダメージから植物を守る蒸散抑制剤のアンチストレス

屋外であれ温室(屋内)の中であれ、夏も冬も空気が乾燥することがあり、その中では熱風と寒風の空気の流れがあります。夏はエアコンがありますし、冬は暖められて温度が上がり空気が乾燥することがあります。乾燥は植物にとり非常に大きなストレスとなり、ストレスを感じますと植物は無駄な蒸散を始めて、植物の内部の水分を蒸散させてしまいます。

必要以上に細胞の中の水分量が低下しますと、人間でいうと体が弱った抵抗力の落ちたような状態になり、温度変化や乾燥した空気などの変化についていけなくなり、萎れたり、枯れたりします。

蒸散抑制剤のアンチストレスを用いるのは非常に植物がストレスを感じやすい乾燥した中で無駄な蒸散をさせず、変化に耐えるだけでなく、ストレスのために必要以上の蒸散をして体力を落としてきましたが、その力を成長に向けることも可能になります。

植物の乾燥した環境でお悩みの方々、ご検討よろしくお願い致します。皆様のお役に立ちたいです。ご連絡、心よりお待ちしております。

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植物用の蒸散抑制剤のアンチストレスは人間、動物、植物に安全な材料で作られています

蒸散抑制剤のアンチストレスは水で希釈して植物上にスプレーしますと透明な皮膜を形成して植物を暑さ、寒さ、乾燥や水不足などのストレスから守るバリアーとして機能します。本剤はアメリカで生産がされており、製造する原料は全て米国食品医薬局(FDA)で食品グレードに属する食品に使用できるケミカルを使っています。さらに植物上に皮膜を形成しても内部に吸収されることはありません。

日本では使いませんが米国ではかんきつ類、果実などに使用がされています。果実に使用する場合は果実のサイズが収穫の時期の半分くらいの時期に散布しています。皮膜の生分解に要する時間が45-60日ですので収穫までに自然に分解していきます。

アンチストレスは農薬でも肥料でもありません。安全な製品ですので皆様、安心してご使用になれます。必ずや皆様のお役に立てると思います。ご検討、よろしくお願い致します。お問い合わせを心よりお待ちしております。

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排水中の窒素の量が高くて、脱窒をして下げて改善しようとした場合に窒素の数値が下がらない原因は?

脱窒を排水処理の中で行い、多い窒素分を窒素ガスにして大気中に放出する脱窒を行うことがあります。この場合、思ったように窒素の数値が下がらない場合があります。よくある事例としては2つの原因があります。一つは脱窒の前には水中の窒素はアンモニア態から硝酸態になっている必要がありますが、硝化が行われていなく硝酸態窒素がない場合は酸素源であるO2がないので脱窒はできません。

脱窒槽に入る前の段階で適切な硝化を行う必要があり、生物処理槽(曝気槽)中のバイオマスに十分な硝化細菌がいることが必要です。ない場合は硝化細菌を投入する必要があります。弊社の場合、アンモニアを生物酸化するニトロソモナスを含む微生物剤はBFL5800NTです。

さらに硝化が適正に行われている条件が曝気槽中にあるのかも調べる必要があります。溶存酸素は2.0mg以上あることが望ましいですし、pHに関しては最大の硝化が起きるのは7.2から9.0までの間で6.5以下になると硝化はかなり抑制されたものになります。適切なpHの範囲にあることを確認するとともに、pHの変動を抑える機能を示すアルカリ度も適正な範囲にあることを確認します。

排水中に硝化の抑制物質が含まれているかどうか確認するのも重要です。アンモニアの生物酸化を防ぐものつまり阻害要因の例としてはチオ尿素、チオイソシアネート、アミン、フェノールなどがあります。銅、水銀、鉛、亜鉛、ニッケルは少量でも硝化を抑制します。

さらに排水中の油も硝化を抑制しますので、油は曝気槽内で十分に分解することが必要です。

もう一つの原因は脱窒の状態が適正でない場合です。脱窒槽が適正であるかも調べる必要があります。無酸素に近い必要があります。溶存酸素を調べて確認してみてください。おそらく0.1mg以下になっている可能性があります。

脱窒に関しては弊社の微生物剤の大半は脱窒に使用ができます。皆様、ご検討よろしくお願い致します。お問い合わせ、心よりお待ちしております。

 

 

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養殖の際の水中のアンモニアの除去について

魚類などの養殖の際に気になるのは水中のアンモニアの濃度の高まりです。アンモニアは魚介類にとっても毒性のあるものです。排水処理の考えですとアンモニアは硝化(生物的な酸化)を行い、アンモニアを亜硝酸から硝酸に持っていき、脱窒で窒素ガスを空気中に放出するという形で教科書にも出ています。

硝化を行う硝化細菌は様々なアンモニアの濃度で動いていますが、一つの問題は初めて微生物を立ち上げる際は、魚類が生存できる以上の濃度が求められるケースがあることで実際の立ち上げが思ったより難しいことがあります。

それよりも排水処理に使用される従属栄養微生物のようなタイプの微生物を増殖させてアンモニアを窒素の栄養分として消費させて減らしていくやり方です。微生物が有機物を分解する場合は、窒素やリンなどの栄養分が必要で微生物はアンモニア性窒素を栄養源として問題なく使うことができます。

このやり方ですと有機物が分解されて水質がきれいになり、見た目もよくなり、アンモニアのレベルも減らすことが可能です。弊社の微生物剤で養殖用に使用できるものとしてはBFLアクアクリーンがあります。

ご検討を宜しくお願い致します。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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排水処理の曝気槽(生物処理槽)の粘性が微生物の多糖類の放出により高まった場合の多糖類を分解して粘度を低下させる方法

排水処理を行う中で、栄養分のバランスが著しく悪くなると、微生物が多糖類を放出して粘性が高まることがあります。栄養バランスの崩れとはBODあるいはCODに対する窒素やリンの量です。適切な量の窒素分やリン分がないと微生物は増殖を継続することができません。

一度放出された多糖類は、それが粘性の高まりの原因ですから、分解しない限り高い粘度のままです。排水処理を継続しながら、粘性の改善をするためには多糖類を分解する微生物剤を、問題のある曝気槽内の栄養分を調整した上で投入することです。弊社の場合、その微生物剤はBFL5300PPになります。

今までの経験でも高い粘性は除去され適正なレベルに戻るだけでなく、栄養分が補正されることにより、元々、活動していたバイオマスの活動も復活して適切な排水の処理が可能になります。

非常に粘度が高くなりスライムの状態までいきますと、微生物剤も栄養分も内部を移動できなくなるので、その場合は排出しか方法はないと考えます。そこまで行く前に対策をするのが肝要です。

ご検討よろしくお願い致します。皆様のお問い合わせを心よりお待ちしております。

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排水処理の曝気槽の中で急激なバイオマスの増殖により微生物の栄養分の窒素やリンが枯渇して粘性が高まり、最悪の場合、スライム化してしまう事態を防ぐ方法について

排水処理の様々な案件を取り扱っていると、日頃、あまりない状況に遭遇することがあります。生物処理槽(曝気槽)が栄養不足の状態になり、微生物から放出される多糖類により粘性が高まり、最悪の場合、スライム化するケースです。

微生物も生き物で自分が必要とする栄養分が不足してくるとと活動も低下し始めるはずですが、そうならずに一気に増殖して栄養分が足りなくなることがあります。スライム化まで行かなくても粘性が高まるといろいろな不都合が出てきます。

一番の対策は、できるだけ頻度を上げて、生物処理槽の排水を分析して、必要に応じて窒素、リンなどの栄養を補うことです。しかし、このやり方で間に合わないケースも出てきます。突発的なトラブルを防止するために考えたのは農業や園芸で使用されている緩効性肥料という、英語で言うスローリリースですが、水に溶けにくく徐々に窒素やリンを放出するものをメッシュのような袋に入れて曝気槽に入れたらどうだろうかということです。

通常の生物処理槽内の栄養分の調整に園芸用の緩効性の肥料は使いません。理由は微生物が欲しい時に欲しいだけの栄養分の入手ができないことによります。粘性高まりのの防止に使う理由は私たちが尿素や第二リン酸ナトリウムを入れて比較的に短時間に消費されていくのに対して、徐々に曝気槽内に放出されて急な栄養切れを防ぐ保険のようなものになるのではと思います。

それでも定期的にBOD、CODや全窒素や全リンの数値はチェックして栄養のバランスを考える必要はあります。

弊社には様々な微生物剤があり、皆様のお役に立てます。ご検討をよろしくお願い致します。皆様のお問い合わせを心よりお待ちしております。

 

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暑さや日焼けから植物を守る皮膜を植物上にスプレーして形成する植物用抗ストレスポリマーで蒸散抑制剤のアンチストレス

暑さに起因する植物のダメージやストレスは根が吸い上げる水以上に葉から蒸散が始まることにより起きます。植物の細胞の中の水分が必要以上に抜けて脱水症状になりますと、萎れ、日焼け、成長の低下につながります。

植物用の抗ストレスポリマーのアンチストレスは水に希釈してスプレーすることにより無害な生分解性の高い皮膜を植物上に形成して暑さから植物を守ります。アンチストレスにより形成される皮膜により無駄な蒸散が抑えられて強烈な日光と高温の中でも生存を可能にします。

近年の都市部の夏の高温な状態は普通に散水しているだけでは植物を守りきれない場合があります。暑さと日焼けから植物を守るためにアンチストレスを皆様ご検討ください。お問い合わせ、心よりお待ちしております。

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排水処理の曝気槽(生物処理槽)内のバイオサーファクタントより出る泡について

排水処理の場合、水に不溶なものを水に溶かすために曝気槽の中の微生物は自らが作る界面活性剤のバイオサーファクタントを放出します。微生物は水に溶けたものを分解します。バイオサーファクタントの種類はかなりあります。

曝気槽内で微生物の分解対象である有機物が増えれば増えるほど分解するためにバイオサーファクタントが微生物により作られて放出されて、バイオサーファクタント由来の泡は増えます。負荷が高まると一時的には相当量の油が爆発的に出ることもあります。

その場合は通常以上に酸素を消費しますので溶存酸素は急落します。負荷が問題のないレベルに短時間でなるならば影響は数日間以内に収まります。泡をコントロールする消泡剤以外の対策は溶存酸素の量をコントロールして下げることにより改善が可能です。下げるといっても1.5mg以上は確保する必要があります。

泡に関する様々なお問い合わせ、ご質問お待ちしております。皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。よろしくお願いします。

弊社の微生物剤も、ご検討ください。

 

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生ごみ処理をする場合に高い塩分濃度、脂肪分の多い環境下でも処理を進める微生物剤

生ごみ処理をされていて、困ることは何でしょうか?おそらく処理が途中で止まることではないかと思います。分解を進める処理が途中で止まると臭気を含めて問題が出てきます。原因の一つが生ごみ処理を継続しているうちに内部で高まる塩分濃度や脂肪分が増えてきた場合も処理が停滞すると聞いております。

弊社のお奨めは欧州での生ごみ処理のスタンダードな微生物剤のBFLコンポストバイオアクティベーターです。塩分については最大で10%までの塩分濃度には短時間であれば耐えることができます。5%程度であれば常時でも問題ありません。弊社の微生物剤は海水中での使用(塩分3.5%程度)でも使用することが前提となっております。

タンパク質や脂肪分に関しても幅広く分解できる微生物が含まれています。これから生ごみ処理をお考えの皆様、是非弊社の微生物剤をご検討ください。弊社は処理機のメーカーではありませんので微生物剤のみでの購入が可能です。

お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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