排水中の窒素の量が高くて、脱窒をして下げて改善しようとした場合に窒素の数値が下がらない原因は?

脱窒を排水処理の中で行い、多い窒素分を窒素ガスにして大気中に放出する脱窒を行うことがあります。この場合、思ったように窒素の数値が下がらない場合があります。よくある事例としては2つの原因があります。一つは脱窒の前には水中の窒素はアンモニア態から硝酸態になっている必要がありますが、硝化が行われていなく硝酸態窒素がない場合は酸素源であるO2がないので脱窒はできません。

脱窒槽に入る前の段階で適切な硝化を行う必要があり、生物処理槽(曝気槽)中のバイオマスに十分な硝化細菌がいることが必要です。ない場合は硝化細菌を投入する必要があります。弊社の場合、アンモニアを生物酸化するニトロソモナスを含む微生物剤はBFL5800NTです。

さらに硝化が適正に行われている条件が曝気槽中にあるのかも調べる必要があります。溶存酸素は2.0mg以上あることが望ましいですし、pHに関しては最大の硝化が起きるのは7.2から9.0までの間で6.5以下になると硝化はかなり抑制されたものになります。適切なpHの範囲にあることを確認するとともに、pHの変動を抑える機能を示すアルカリ度も適正な範囲にあることを確認します。

排水中に硝化の抑制物質が含まれているかどうか確認するのも重要です。アンモニアの生物酸化を防ぐものつまり阻害要因の例としてはチオ尿素、チオイソシアネート、アミン、フェノールなどがあります。銅、水銀、鉛、亜鉛、ニッケルは少量でも硝化を抑制します。

さらに排水中の油も硝化を抑制しますので、油は曝気槽内で十分に分解することが必要です。

もう一つの原因は脱窒の状態が適正でない場合です。脱窒槽が適正であるかも調べる必要があります。無酸素に近い必要があります。溶存酸素を調べて確認してみてください。おそらく0.1mg以下になっている可能性があります。

脱窒に関しては弊社の微生物剤の大半は脱窒に使用ができます。皆様、ご検討よろしくお願い致します。お問い合わせ、心よりお待ちしております。

 

 

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