微生物剤の効能と価格を評価する場合

弊社は微生物剤の価格を出す場合、粉末のものはkg、液体のものはL(リットル)で出します。これに対して高いとか安いとかいうコメントが出る訳ですが、微生物剤の場合は医薬品のような規格がありませんし、構造式のはっきりしたケミカルでもありません、さらに各社が製造する微生物の中身はそれぞれに違います。単にkgやリットルの単価を比較してもむなしい場合があります。

(1)高い安いという前に目的としている用途、分解する対象が思ったように分解できるかどうかが、まず一番のポイントです。対象とする物質が分解できなければ、いくら安くても意味がありません。

(2)微生物剤を投入する場合、m3あたり初期にどれくらい必要で、その後にどれくらい必要になるかという量がどれくらいかということで、初めて価格の比較もできます。

(3)含まれる微生物の数はcfu(コロニー・フォーミング・ユニット)で分かりやすく言いますと出てきますが、それぞれの会社の製品の例えば1gあたりのcfuがどれくらいになるのかも出した方がいいと思います。

(4)MBRのような担体に適切に微生物剤が付着するのかどうかも、ポイントです。

皆様の用途にある微生物剤なのか、どれくらいの量を目的とする処理の場合に投与するかなどの点など、様々な要素を考えた上で微生物剤の評価はした方がいいです。

弊社が、自信を持って皆様にお奨めする微生物剤があります。微生物剤を使って様々な難しい有機物の分解を考えておられる皆様、この機会に弊社の微生物剤のご使用を検討していただければ幸いに存じます。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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地下水を貯蔵しておいてもpHが変動することがあります

地下水をタンクに貯蔵しておいても、pHが上がることがあるようです。これは地下水の中の微生物というよりも、水の中にある窒素分が原因ではないかと思われます。肥料で散布される肥料成分の流失によるものが地下水に入ると、窒素分はそのまま水の中に残ります。様々な形で残ります。聞くところによると最近は井戸を掘っても人間が飲むのに適していない窒素レベルのものもあるようです。

真水に近いような地下水にはほとんど緩衝作用がない場合があります。緩衝作用がないとアンモニア態窒素が少しでも入ると急激に上がる場合があります。高いpHが不適切である場合は希硫酸などで調整をしなければなりません。さらに、その後も窒素分が入ってくることが予想される場合は重炭酸塩を投与できる環境にあれば、投与して緩衝作用の改善を同時にしてはどうでしょうか?

pHの変動に微生物が関与するかどうかというお問い合わせですが、ほとんど関与することはないと私は考えております。

 

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生物処理槽(ばっ気槽)の排水中に十分な緩衝作用がない場合はpHの数値が乱高下します

排水処理の際の生物処理槽(曝気槽)や調整槽でpHの数値が乱高下することがありますが、よく起きるのは新たに生物処理槽を立ち上げるケースや、槽の清掃などをして水を抜いて入れ替えて、再び生物処理槽を立ち上げるようなケースです。

よく微生物がpHを上げることはありますかというお問い合わせを受けますが、それはないと思います。硝化細菌が機能してアルカリの側に傾くことはないです。むしろ逆ではないかと思います。

乱高下の原因は排水中に緩衝作用が十分にないことによります。この場合はわずかの変化でpHには数値が大きく反映されます。改善のためには、pHそのものの調整と重炭酸塩の投与により緩衝作用が出てくるようにしたらいかがでしょうか?

お客様を拝見しておりますと、バイオマスが充実している場合は清掃中は生物処理槽の排水を全部、他の場所に移して後で入れるケースもありますし、半分入れて、後は水を入れるというケースもありました。おそらく安定したバイオマスがあることと、安定したバイオマスができている場合は排水中に緩衝作用が十分にあるということもそうしている原因です。

安定したバイオマスを種汚泥なしで最初から作ることをお考えの皆様、弊社の微生物剤をご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

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夏の排水処理施設の虫の対策

多くの工場の排水施設は完全に密閉されている訳ではないので、どこからか虫が入ってきて卵を排水中に産んだりします。排水も浄化が進んでいる関係か、虫はその中でも育っていくことがあります。以前にある企業の排水の実験をしている中の休みの日に、どこから入ったのかコバエのような虫が実験の水槽の中に卵を産んで、休み明けは部屋が成虫でいっぱいという笑えないような話もありました。不思議なもので溶剤臭に惹かれてやってくる虫もあるようです。『蓼食う虫も好き好き』という言い方がありますが、本当にそうだと実感したものでした。この時期、皆様の頭を痛めているのがこの虫の問題ではないでしょうか?

水中の幼虫は殺虫剤のような成分を使いますと、微生物まで殺してしまう可能性がありますので、幼虫に対してはキチン質の生成の阻害剤を使えば良いと考えます。これを使って上手くいきますと成虫にはなりません。微生物を構成する要素にはほとんどキチン質はありませんし、人間も動物も同様です。水中の微生物にダメージはありません。

成虫になって排水処理施設の周囲を飛んでいるのはうしたらよいかというと、現実の問題として殺虫剤を使うしかないと思います。できるだけスプレーが水槽の中に入らないようにスプレーすれば微生物のダメージも最小限にできると考えます。

 

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界面活性剤を含む排水を活性汚泥法やMBRなどの中の既存のバイオマス(微生物)で分解することは難しいです

排水処理を行っていて、最後の処理水の数値に至る中で思うようにBODやCODの数値が達成できない場合、排水中に残留している界面活性剤が原因になっているケースがあります。界面活性剤を含む排水は活性汚泥槽やMBR槽の中の既存のバイオマス(微生物)が分解するのは困難なケースが多いです。いかに膜の技術が優れていても界面活性剤を分解するのは膜ではなく微生物です。界面活性剤を分解する微生物を投与しない限り界面活性剤に由来するBODやCODの数値の改善は難しいです。

改善するならば、界面活性剤を含む微生物剤を添加することになりますが、その前にやることがあります。順番に説明します。

(1)溶存酸素(DO)

微生物が活動していくためには活性汚泥槽にしてもMBR槽にしてもDOは1.0mg以上は必要です。現状の施設でこの水準が確かにあるのか調べた方がいいです。

(2)窒素とリンの栄養分

微生物は増殖して、対象となる界面活性剤を分解していくためには栄養分が必要です。窒素とリンがその栄養分となります。BODを100としてBOD:窒素:リンは100:5:1の比率で存在すると微生物の活動がスムーズになりますので、この比率で存在しているのかも調べてください。

(3)pH

曝気槽やMBR槽の中のpHが微生物が動きやすいものになっているのかどうかも調べてみてください。一般的には7.0-7.5くらいが最適な値と言われていますが、用途や状況により異なる場合もあります。

その他、MLSSやSV30なども確かめられますと、より良い処理につながります。この辺りの状況を調べてから界面活性剤を含む排水を分解する微生物剤の投入になります。

弊社の微生物剤BFL5600SSは界面活性剤を含む排水の分解に関して優れた機能があります。排水処理の中で、様々な条件を整えても最終的な放流の数値が規制に合格しないとお悩みの皆様、原因は界面活性剤ではないでしょうか?皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

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施肥の効率を上げ、土中での流失を防ぐ保水剤で吸水性ポリマーのウオーターワークス

植物に肥料を与えて心配なのは施肥をしても雨などが大量に降って肥料成分が流失してしまうことではないでしょうか?土のタイプによっても流失しやすい土があります。弊社の保水剤のウオーターワークスの場合、単に水だけを吸水性ポリマーに溜めるのではなく、水に溶けた肥料やその他の大事な成分をポリマーの中に保持します。植物も微生物も水に溶けた状態のもののみ利用ができます。

ウオーターワークスは散布していただいた水に溶けた肥料もため込んで、植物の根から必要な分を吸収させます。こうした仕組みを土中に作ることで、何も土の中にしない場合に比べて施肥の効率は流失する分が減るので効率がよくなり、25-50%の改善効果があるようです。

施肥の流失の問題でお悩みの皆様、この機会に保水剤で吸水性ポリマーのウオーターワークスを検討してみませんか?皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

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排水処理の中でばっ気やバブリングをした際に界面活性剤由来の過剰な泡をどうするか

排水処理を進める際に一つ頭が痛い問題に排水中の界面活性剤から出る泡の件があります。皆さんは界面活性剤というと洗剤という感覚があるかもしれませんが、多くのケミカルの製品の中には界面活性剤が含まれており、製造過程の中でも界面活性剤が排水に出てきます。率直に言って、今までの方法ですと界面活性剤の分解は難しいです。少しでも残っているところでばっ気やバブリングをしますと、過剰な泡が出て、施設の外まで泡が出てしまうケースもあります。

作業しているときは消泡剤を投入することで何とかしのげますが、界面活性剤がなくなる訳ではないので問題は次の段階に先送りされます。さらに問題は界面活性剤はMBRなどの膜に付着する傾向があります。付着は最悪の場合、膜の閉塞に繋がりますし、そうならなくても処理の効率は相当に落ちます。

原因を元から断つという考えに立てば選択は微生物を使った界面活性剤そのものの分解ということになります。弊社には国内外において実績のある界面活性剤を含む排水の分解が可能なBFL5600SSを取り扱っております。排水処理施設の活性汚泥槽やMBR槽の界面活性剤の泡の処理でお悩みの皆様、この機会に弊社のBFL5600SSを検討してみませんか?皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

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種子の発芽を促進する保水剤で吸水性ポリマーのウオーターワークス

農業用水や灌漑施設が十分でないところは水不足などの干ばつに遭遇しますと収量と品質が確実に低下をしてきます。種子を効率よくは発芽させて成長させるための方法は様々ありますが、弊社が提案するのは保水剤のウオーターワークスの使用です。土中に常に利用できる貯水池というかため池があるような状態がウオーターワークスがある状態です。ストレスが低いところでは発芽がしやすいようでその後の成長も好調です。大豆のタチナガハを使った某農業改良普及センターの実験でも発芽9日目の生体重ろ根重は対照区と比較して、124%、142%のアップがみられています。

その他のケースですが、一昔前、花博などのイベントの際に花壇において水をかけると発芽する種子のパックお土産で売られていたのを覚えていらっしゃる方も多いかもしれません。弊社はそうしたケースのパックの中に入れて発芽を促進するためのウオーターワークスを販売しておりました。

種子の発芽の促進を考えておられる皆様、この機会にウオーターワークスを検討してみませんか?お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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微生物剤のサンプルを入手して試験をする場合、具体的にどうするか?

微生物剤のサンプルの試験法ですが、弊社の場合、20-30リットルの水槽を用意して、入れる排水は事前に分析して、pH、COD、全窒素、全リンなどを調べて、必要に応じてpHを調整して微生物の対応できる範囲のもの中の一般的な最適値と言われる7.0-7.5くらいにして、曝気は溶存酸素が2.0mg以上になるようにして行っております。

水量が少ないと今の時期はばっ気を継続していくうちに水が蒸発して少なくなることを考えてこの量でお伝えしておりますが、蒸発した分の水分が自動的に補われるような装置であれば、そこまでの量は必要はないかもしれません。

入れる排水は三分の二以下を目安にしています。ばっ気をするとどうしても泡が出ますので。微生物剤の投入量はこの大きさで15-20gあればと思います。この数字ですと1リットルならば1gかということを言われるかもしれませんが、安全のために少ない水量でも微生物剤は5gは入れた方がいいです。微生物は増殖をしますが、その増殖というのは与えられた条件下で行われます。現場の溶存酸素や栄養のバランスにより変わってきます。微生物剤は粉末の状態は休眠状態ですので、再活性化(バグファーム)をして投入すると立ち上がりがスムーズになります。粉末を適量の水と排水を一部(全体の十分の一くらい)入れて数時間ばっ気してから入れますと微生物も準備が十分にできた状態かと思います。

排水の中の難分解性の有機物を曝気槽あるいはばっ気したMBR槽で微生物で分解する生物処理をお考えの皆様、この機会に弊社の微生物剤の使用を検討してみませんか?皆様の用途にあった微生物剤があります。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

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石油類による土壌汚染がある場合の微生物剤での分解

石油類による土壌汚染の場合、調べるべきことはまず、漏れたり流出した油の量と、漏れた範囲と深さを知る必要があります。その前に漏れ出したら広がるのを防ぐこと、漏れを止めることも大事です。

石油による土壌汚染でも多くのケースは仮設の水処理施設を設置する深さまでは行かず、湿り気を十分に与えた上で、栄養分も与えて、土を切り替えて空気に触れさせるということのためにトラクターなどで土を起こすことで改善はしていきます。ランドファーミングと呼ばれる方法です。

土壌汚染の場合に土中で微生物を動かそうとする場合、まずは汚染している油に見合った
窒素やリンの栄養分の補給と、微生物は水分がないと動かないので、適切な湿り気を常に
土に与えることが必要です。散水はしないとけません。多すぎてもまたダメで、その辺り加減が難しいところです。

漏れたり流出した油の量を調べてみてください。その場所のそれまでの歴史を調べるもの大事です。具体的に土の汚染のレベルを数値でみるのであれば炭化水素量のTPHかと思います。

土壌の場合は水の場合と違って極端なpHの数値は少ないと思いますが、必要に応じて修正の必要はあります。

意外な要素で今までの経験で成果を左右するものというと、土中で酸素を放出するケミカルの使用です。土中で酸素を放出するケミカルは様々あります。例えば過酸化水素などもこれにあたります。酸素を与えるために作られたものもあります。少し深めの場合には使いますが、これを入れることによりかなり効果は出ます。土中の油を分解するタイプの弊社の微生物剤BFL6000HCは好気の状態で活動をします。

石油類による土壌汚染でお悩みの皆様、この機会に弊社の微生物剤BFL6000HCを検討してみませんか?お問い合わせ心よりお待ちしております。

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