界面活性剤を含む排水を活性汚泥法やMBRなどの中の既存のバイオマス(微生物)で分解することは難しいです

排水処理を行っていて、最後の処理水の数値に至る中で思うようにBODやCODの数値が達成できない場合、排水中に残留している界面活性剤が原因になっているケースがあります。界面活性剤を含む排水は活性汚泥槽やMBR槽の中の既存のバイオマス(微生物)が分解するのは困難なケースが多いです。いかに膜の技術が優れていても界面活性剤を分解するのは膜ではなく微生物です。界面活性剤を分解する微生物を投与しない限り界面活性剤に由来するBODやCODの数値の改善は難しいです。

改善するならば、界面活性剤を含む微生物剤を添加することになりますが、その前にやることがあります。順番に説明します。

(1)溶存酸素(DO)

微生物が活動していくためには活性汚泥槽にしてもMBR槽にしてもDOは1.0mg以上は必要です。現状の施設でこの水準が確かにあるのか調べた方がいいです。

(2)窒素とリンの栄養分

微生物は増殖して、対象となる界面活性剤を分解していくためには栄養分が必要です。窒素とリンがその栄養分となります。BODを100としてBOD:窒素:リンは100:5:1の比率で存在すると微生物の活動がスムーズになりますので、この比率で存在しているのかも調べてください。

(3)pH

曝気槽やMBR槽の中のpHが微生物が動きやすいものになっているのかどうかも調べてみてください。一般的には7.0-7.5くらいが最適な値と言われていますが、用途や状況により異なる場合もあります。

その他、MLSSやSV30なども確かめられますと、より良い処理につながります。この辺りの状況を調べてから界面活性剤を含む排水を分解する微生物剤の投入になります。

弊社の微生物剤BFL5600SSは界面活性剤を含む排水の分解に関して優れた機能があります。排水処理の中で、様々な条件を整えても最終的な放流の数値が規制に合格しないとお悩みの皆様、原因は界面活性剤ではないでしょうか?皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

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