生物処理槽(ばっ気槽)の排水中に十分な緩衝作用がない場合はpHの数値が乱高下します

排水処理の際の生物処理槽(曝気槽)や調整槽でpHの数値が乱高下することがありますが、よく起きるのは新たに生物処理槽を立ち上げるケースや、槽の清掃などをして水を抜いて入れ替えて、再び生物処理槽を立ち上げるようなケースです。

よく微生物がpHを上げることはありますかというお問い合わせを受けますが、それはないと思います。硝化細菌が機能してアルカリの側に傾くことはないです。むしろ逆ではないかと思います。

乱高下の原因は排水中に緩衝作用が十分にないことによります。この場合はわずかの変化でpHには数値が大きく反映されます。改善のためには、pHそのものの調整と重炭酸塩の投与により緩衝作用が出てくるようにしたらいかがでしょうか?

お客様を拝見しておりますと、バイオマスが充実している場合は清掃中は生物処理槽の排水を全部、他の場所に移して後で入れるケースもありますし、半分入れて、後は水を入れるというケースもありました。おそらく安定したバイオマスがあることと、安定したバイオマスができている場合は排水中に緩衝作用が十分にあるということもそうしている原因です。

安定したバイオマスを種汚泥なしで最初から作ることをお考えの皆様、弊社の微生物剤をご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

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