芝刈り後の刈芝を経済的にコンポスト化あるいは減容化する

ゴルフ場の芝刈り後の刈芝の処分ですがコンポスト化して堆肥として利用できればいいのですが、現実には全てのユーザーが堆肥を望んでいる訳ではありません。刈芝の問題はその大きな容積と臭気になります。刈芝をそのまま処分するのでなく、減容化すれば、その分コスト削減になります。専用の設備に投資をすることも必ずしも必要ありません。

そこで、弊社の芝のコンポスト用あるいは減容化用の微生物剤のBFLコンポストバイオアクティベーターのご提案です。

行う場所は、コンクリートなどの硬い床、適度な通気性、屋根があればなお都合がいいです。コンポスト化には通常6-8週必要と言われておりますが、短縮することが可能です。

発熱は有機物の分解によりますので外気温はあまり重要ではありません。外気温が高いと芝が乾燥して頻繁に散水をする必要が出てきます。刈芝のCN比は20:1ぐらいでコンポストを始める数値としては少し低いですが、堆肥にしないのならば問題はありません。

具体的に行うテストですが、約1㎥の刈芝を用意します。100gの微生物剤のBFLコンポストバイオアクティベーターを水に溶いて、よくかき混ぜます。それを敷いた刈芝の上にかけていきます。さらにその上に刈芝を重ねて同様に、微生物剤を散布します。これを繰り返して刈芝の山を作ります。今の温度で2週間ほど経過後、かき混ぜる切り返しを行います。これを2週間ごとにします。

減容化する場合の注意事項ですが、芝がスライム状になったり異臭が出始めたらそれは嫌気状態になっていますので、山を切り返して酸素を中に入れる必要があります。
ご検討を宜しくお願い致します。

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芝に油をこぼした場合の浄化方法

芝のメインテナンス中に何らかの原因により機械から油が芝に漏れてしまうことがあります。油には芝を殺してしまう可能性がありますが、こぼれてから早期にに処置を開始すれば、芝は助かりますし土壌を含めて十分に浄化ができ、元の状態に復帰できます。

こぼれた油は微生物を使って分解します、弊社の微生物剤の中で土壌の油の汚染に有効なBFL6000HCを使用します。油で汚染された場所は炭素と窒素とリンの栄養のバランスが悪くなっていますので栄養バランスの補正が必要になりますが、弊社の微生物用の栄養剤のBFL6200NMを投入することもできます。微生物の増殖のためには適量の水分が必要ですので適切な散水が必要になります。

投与量はこぼれた油の量にもよりますので、ご相談ください。一度散布した後は様子をみながら2週間に一度くらい必要に応じて散布をします。

油が分解できた後は、弊社の芝用の微生物剤のBFLバイオグリーンLなどの投与によりさらなる改善を進めることができます。

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今年、除染せずに植物の試験栽培をした際に放射性セシウムが植物にあまり吸収されない理由

震災直後には1年で収穫されるタイプの植物は放射性セシウムを吸収してそれは数字にも反映されてました。今年、除染をしない場所で試験栽培をしたケースで思ったほど放射性セシウムが吸収されていないという報告がありました。もう一つ、果樹の場合は、果実の中の数値が昨年同様であったという報告もありました。その理由を考えてみました。

(1)まず考えたことは、放射性セシウムは時間の経過とともに土中の粘土成分などに強く吸着されて遊離せず、植物が吸収しにくくなっているのではないか。これが1年で収穫される植物がセシウムを吸収しにくい説明になります。

(2)果実のケースは1年で収穫される植物と異なり、果樹の場合は根の張り方が違うこと、要するに長く、広く土壌の中に根が伸びて、水分、栄養分を吸収する領域が違うというが考えられます。

(3)もう一つ考えたことは、土壌中で植物と共生する土着の微生物の菌根菌の存在です。菌根菌と植物はお互いに養分などを与えあっています。さらに菌根菌は土中に菌糸を張りめぐらしています。菌類はセシウムとも相性が良いようで、おそらく菌根菌経由でも果実にはセシウムがもたらされたのではないでしょうか。果樹の場合は、長い年月をかけて菌根菌との共生関係ができていたことが想像されます。1年で収穫されるタイプを除染されていない土地に新しく植えた場合は、昨年のものとの違いは菌根菌の菌糸の形成の差でも説明できると思います。

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バイオサーファクタントのラムノリピッドの欧州での使用例

バイオサーファクタントのラムノリピッドはヨーロッパ(欧州)においても単独で用いられるのは石油タンクの洗浄あるいは微生物を使った分解のバイオレメディエーションのようなケースに限られています。通常は他のケミカル系のクリーナーと混合して使用されるケースも多く、実際に弊社の製品のBFLバイオサーファクタント(物質名はラムノリピッド)は他のケミカル系のクリーナーとの混合の相性も良いです。

ラムノリピッドは金属イオンと結合する性質がありますので、例えばカルシウムも除去ができますので、スケールの防止に役立ちます。

他に考えられる用途は、油に対して効果が強いことからコンクリートや工場の床の油汚れにも有効です。カルシウム以外の様々な金属イオンとも結合しますので、金属を含む汚れがある場所では様々な用途が期待できます。

バイオサーファクタントに関する全般的な説明は弊社のホームページの中にもありますので、ご覧になっていただければ幸いです。

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亜硝酸、アンモニアの数値が下がらず魚が危ない時の改善

魚の水槽で硝化槽の硝化細菌が立ち上がらず、言いかえれば働かず、アンモニアや亜硝酸の値が高くなり、下がらない場合は、魚の生存が危機を迎えます。そのままでは魚は死んでしまいます。
 
そこで解決方法となるのが弊社の微生物剤BFLアクアクリーンです。この微生物剤は硝化細菌とは異なる従属栄養タイプの微生物を使用し、魚から出る有機物を分解することによりエネルギーを獲得し成長します。分解の際の栄養分として窒素やリンが必要になり、亜硝酸やアンモニアは窒素の栄養源として微生物に消費されて減少していきます。従属栄養的硝化と呼ばれるものです。

微生物剤BFLアクアクリーンができることは以下です。
(1) 水中の有機物を分解する。
(2) 水質を改善する。
(3) アンモニアや亜硝酸などを水中から除去する。

硝化細菌はエサというべきアンモニアや亜硝酸の量が十分でないと生きていけません。既に動いている硝化細菌の場合は低い値でも動きますが、ゼロの状態で立ち上げる場合は一定レベルの数値が必要であり、その数値は魚の生存に問題が出てくるものでもあります。

さらに、ろ過槽はバイオフィルターのように意図して作られているケースの中で、フィルター素材がバイオフィルター向きでない場合がありますし、ろ過の時間が速すぎるケースもあります。そんな中でも、BFLアクアクリーンのご使用により改善に繋がります。

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保水剤としてピートモスと吸水性樹脂ウオーターワークスとの違い

世の中に農園芸用の保水剤はいろいろとあります。弊社のウオーターワークスは農業、園芸、造園土木用に最初から作られた吸水性樹脂で他の一般の吸水性樹脂とは大きく異なります。

保水剤の質問でよく聞かれるのがピートモスとの違いです。まず違いは吸水できる水分の差が圧倒的です。場合によってはピートモスの百倍以上の水分が吸収可能です。もう一つの大きな違いはウオーターワークスが吸いこんだ水分の99%が植物に利用可能であるのに対して、ピートモスの場合は吸いこんだ水の40-50%程度しか植物は利用ができません。

念のためにピートモスをご存知ない方のために説明をします。ピートモスはミズゴケなどが湿地で堆積して泥炭化したものです。ヨーロッパやアメリカでは園芸植物に古来、使われており、日本でも利用が盛んです。特徴として保水力や保肥力が大きいことがあります。しかし、問題点として酸性が強いことと一度乾燥させると水になじみにくくなることがあります。

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光合成細菌と硫化水素

光合成細菌にはいろいろとあり、農業用の資材としても出ています。硫化水素の出るケースなどの処理にというものもあります。話は芝のケースになりますが、これで出てくる硫化水素を上手く処理できるかどうか考えてみました。

例えばクロマチウム(紅色硫黄細菌)という光合成をする独立栄養の微生物がいますが、こうしたものは生きていくために太陽光線が必要ですので地表面近くで生きる必要があります。ところが硫化水素を発生させる嫌気状態は太陽光線の届く地表面近くで起きにくいので、硫化水素の処理はその点でも難しいのではと思います。

さらに、ゴルフ場などの芝の場合抗菌剤や除草剤の散布があり、地表面は光合成細菌には住みにくい環境になっています。

弊社の芝に使用するタイプの微生物剤は、光合成細菌のような独立栄養のものでなく、従属栄養のタイプのもので商品名はBFLバイオグリーンLという液体のものです。微生物のタイプが異なりますので光合成細菌のタイプとも共存可能です。ご使用により病虫害に強い耐性を芝に作り、土壌の構造を改善、サッチを減らし、根の成長も促進します。

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農園芸用の吸水性樹脂は吸水してから使用する

樹木や植物の移植の際の保水剤として弊社の農業、園芸専用の吸水性樹脂のウオーターワークスは長年(20年以上)、日本で使用がされています。特に多いのは離島の海岸での防風林の移植の際の使用です。

その際によく聞かれるのが、吸水性させてから使用するのがいいのか、乾燥状態を投入するのがいいのか、どちらがいいかとよく質問されます。弊社の回答は、吸水させて使用していただくのが一番と考えております。

雨水が大量に降ると適正量以上に与えた場合、予想外に樹脂が膨れることがあります。その時は地面が盛り上がるような感じになります。吸水させて用いれば、そのようなトラブルは防ぐことができます。弊社がご案内している樹木の移植の場合の植栽工表に従って工事をしていただければ問題はありません。

稀に乾燥状態で行ったケースは、道路が悪くて車が現場の近くまで入れず、樹木をヘリコプターで移動させたようなケースです。その際も投入量に十分注意を払い、問題なく終えることができました。

農園芸用の吸水性樹脂ウオーターワークスは移植後、頻繁に散水や給水ができないような場所での使用は理想的な効果を出します。ご検討いただければ幸いです。

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ゴルフ場の芝の硫化水素を無害、無臭化する方法

ゴルフ場の芝の中で高温、多湿で嫌気状態になると硫化水素の発生があります。弊社が排水処理用で取扱っています硫化水素をはじめとする硫化物を酸化して無害、無臭化するタイプの微生物剤としてBFL5700SOがあります。BFL5700SOは土中でも使用が可能です。

還元された硫化物の酸化を促進します。酸欠状態がある場合は、酸素の代わりに硝酸塩(NO3)を含む化学肥料などを与えるて硝酸呼吸をさせる必要で、これで硫酸還元細菌の動きを抑えるだけでなく、NO3からO2を取って行う硝酸呼吸をすることにより硫化物の酸化は促進され、臭気の改善に繋がります。

BFL5700SOは硝酸塩と一緒になったときは特によく働きます。硝酸塩は硫化物を酸化する際にBFL5700SOにより消費されます。硝酸塩は窒素ガスとなり空中に放出され何も残していきません。一方、微生物は嫌気状態になっている領域に深く浸透して問題を解決します。

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微生物で排水を分解の際にホルムアルデヒドは出るか?

いろいろな溶剤を含む排水を微生物を使って分解している際に、ホルムアルデヒドは出てくるのかという質問を受けました。

結論から言うと、ゼロとは言い切れませんがほとんどないと考えていいと思います。皆様よくご存知ののようにホルムアルデヒドは殺菌剤としても使用が可能なもので、微生物を殺すことができるものです。

微生物が有機物を分解していく目的は自らの代謝の中に取り込んでいって、活動のためのエネルギーを得ることです。分解の経路には様々な途中のケミカルの形がありますが、自分を殺すものをわざわざ、生産することはありません。

万が一、排水処理のばっ気槽の中にホルムアルデヒドが出てきても、水によく溶けますので弊社の微生物剤により容易に分解されます。ホルムアルデヒドを分解する微生物はシュードモナス属のものがします。

微生物の排水処理の働きに関しては弊社の微生物分野のトップページがお役に立ちます。

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