芝に使用可の濃縮液で水で希釈して散布する窒素固定菌のアゾスピリルム(アゾスピリラム)

微生物剤テイゾーB(TAZO-B)の有効成分はアゾスピリルム(またはアゾスピリラム Azospirillum)という土壌微生物で芝と共生をして空中の窒素を固定します。窒素固定菌と呼ばれるものです。アゾスピリルムは大学やその他の研究機関により根量(root mass)の成長をさせるものとして知られています。多くの土壌の中に存在していますが量は非常に少ないです。

アゾスピリルムの使用の最大のメリットは非マメ科植物に空中の窒素を固定して与えて根の成長を促進できるところです。アゾスピリルムの安定した商業生産は難しかったのですが実用化をしました。

菌数は濃縮液1ccあたり2x10の5乗ほどのアゾスピリルムを含みます。使用量は929㎡に対して8オンス(約240ml)を45-90リットルの水で希釈してスプレー散布します。

テイゾーBは液体ですので水に希釈して散布するだけですので、ユーザーの皆様に非常に使いやすいという大きなメリットもあります。背中に背負うタンク式のスプレー器具でも、大きなスプレー装置で散布することも可能です。

水で希釈して使用すると根に到達して効き始めます。一般の顆粒タイプの肥料の使用を大幅に削減することも可能です。使用後のゴルフのプレーも歩行にも違和感がありません。

さらに、肥料の過剰な使用による地下水汚染もありませんので環境にもやさしい製品です。ご使用のメリットをまとめてみます。

(1)芝を含む非マメ科植物に使用できる共生する窒素固定菌です。
(2)根の成長を促進します。
(3)植物全体の成長も促進します。
(4)植物の持つストレスへの耐性を強化します。
(5)葉焼けしません。

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肥料登録の更新

今週の月曜日の12月17日に名古屋にあります、東海農政局に出かけて農水省に 登録して輸入しているアメリカ製の肥料4品目の登録の更新に行ってきました。弊社はお客様のご要望に基づき様々なケミカル、バイオケミカルを輸入しています。こちらの4品目はゴルフ場のお客様に使用していただいているものです。化成肥料で登録の有効期限は3年です。

弊社の登録肥料は以下です。

(1)輸第12299号 グローモア11-9-30(液肥の素)
(2)輸第12300号 グローモア13-15-30(液肥の素)
(3)輸第12301号 グローモア25-10-10(液肥の素)
(4)輸第12302号 グローモア30-7-7(液肥の素)

3年前に行った登録は、アメリカの肥料メーカーとの間で数字が合わないことで苦労をしましたが、その辺が良き思い出になっています。
 

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非マメ科に共生する窒素固定菌アゾスピリルム(アゾスピリラム)

土の持っている力を最大に引き出す土壌微生物がアゾスピリルム(アゾスピリラムAzospirillum)です。アゾスピリルムは多くの土壌中に存在する非マメ科に共生する窒素固定菌です。その存在は何年も前から知られてはいましたが、マメ科の植物と共生する窒素固定菌のリゾビウム(Rhizobium)と違い、今までは商業的に生産するのは不可能に近かったです。その複雑なパズルを解くようにして世に出したのが弊社の微生物剤テイゾー(TAZO)です。
テイゾーをご使用になるメリットは以下です。

(1) 空気中の窒素を固定して植物が利用できるようになる。
(2) 肥料の使用が窒素固定により大幅に削減することが可能になる。
(3) 根の成長を促進する。
(4) 芝をはじめとする植物の成長を促進する。
(5) ストレスに強い植物を作る。
(6) アゾスピリルムの使用による葉焼けがない。
水に希釈して散布すると、根に到達して機能し始め、空中の窒素の固定を可能にすることから大幅な肥料の投入量の削減が可能になりますし、土中の肥料による地下水汚染を防止できます。

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植物用抗ストレスポリマーのスイカとメロンに対する使用

米国の場合、植物用抗ストレスポリマーのアンチストレスのスイカとメロンへの使用は興味深いものです。こうした植物は成長の過程で成長点というべき部分を持ちスイカやメロンの実を形成していきます。ツルの部分がストレスを受けると成長点は活動を停止します。ストレスが軽減されると、この成長点は活性化します。アンチストレスは植物上に透明な生分解性のある皮膜を形成します。

成長点が止まったり、動いたりすることによりスイカやメロンの商品価値が損なわれる場合があります。米国のスイカとメロンの生産者は3階に分けてアンチストレスをし用意しています。1回目はツルの長さが約1フィート(約30cm)のとき、2回目は長さが約3フィート(約90cm)のとき、3回目はスイカやメロンが実を小さくつけ始めたときです。

問題点としてはスイカやメロンの場合は地表面の近くに葉があるあtめに葉の裏面へのスプレーが難しいことです。米国の生産者はスプレーに特殊な器具を取り付けて葉の裏側にもスプレーをしています。

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表土を削らずに行う塩害農地の修復技術

東日本大震災で津波の被害を受けた農地の修復技術として表層の表土を削って
外部のプラントで処理して戻すと言う方法がありますが、私はそうしなくても塩害土壌は改良できると思います。表土を削らずに、その場所で除塩をするだけでなく、油や重金属の除去まですることが可能です。その他、様々なことが弊社の持っている資材を使って可能になります。

表土は農家の方々が長い年月かけて作られてきた財産ですし、安定したバイオマスと言えます。これは守っていくべきものであると考えています。

塩害改良ということでは3つの製品がご紹介できます。

(1)BFLバイオサーファクタント
物質名ラムノリピッドの微生物が製造する天然の界面活性剤で土中の金属成分と結合して移動させることが可能です。

(2)フィックス
フミン酸複合体を中心とした塩害改良剤で米国を中心に使用されています。日本国内では今までゴルフ場の肥料塩害の改善用として使用がされてきました。

(3)ソルトラッド
スペイン製の欧州、北アフリカ、中近東、オーストラリアで使用されている塩害改良
剤です。

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植物用の抗ストレスポリマーの希釈率に関して

暑さ、寒さ、霜や移植のショックから植物を守る、植物用抗ストレスポリマーのアンチストレスの濃縮液を水で薄める場合の希釈率の説明をします。

アンチストレスは皮膜を形成する物質で柔軟性のある透明なフィルムを植物上に保護コーティングとして作りだします。この膜は植物内に水分量を保持させ、ストレスが過酷な状況にあっても、その被害を軽減するように働きます。希釈率が高ければ高いほど保護膜は薄くなりストレスよりの保護効果もそれに応じて弱くなります。

希釈率が1:300とか1:1000になると保護効果は大幅に削減されて、ストレスを軽減させる効果は出ませんが、固着剤としての効能はこの希釈率でもアメリカでは出ているようです。

アンチストレスの基本となる希釈率は本剤1に対して水40で、植物の種類によって希釈率は調節します。

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放射性セシウムが強く結合・固着する土壌の粒子サイズは?

東日本大震災後の福島の土壌の除染の際に、シルト以下の粒子サイズの土に強く結合、固着している放射性セシウムを除去するのは容易ではないという話を聞きました。

どれくらいの粒子サイズに結合するのかと思い、調べていたら英語でしたが韓国の、
Korea Atomic Energy Research Instituteが出しているDevelopment of a Washing System for Soil Contaminated with Radionuclides Around TRIGA Reactorsという土壌洗浄をセシウム137とコバルト60で汚染された土壌に行った際の資料がありました。

除染の方法はシュウ酸を使う方法に説明になっていましたが、その際の土壌の粒子サイズの中心は0.063mmから1.0mmほどで、一番強く結合していたのが0.063mm以下のものだったようです。

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スプレーして寒さ、暑さから植物を守る保護・防護皮膜を作るアンチストレス

植物は暑さ、寒さの急激な温度変化や霜、凍結、移植などの際のショックにより急激なストレスを感じて、無駄な蒸散をして萎れて、枯れてしまうことがあります。あと、2-3℃分の保護効果、保護膜があれば助かったのにと思われたことはありませんか?

植物用の抗ストレスポリマーのアンチストレスは濃縮液を水で希釈してスプレーすると透明な皮膜を形成して蒸散量を通常より35-50%減らして萎れることなく植物を守ります。霜の場合や高温、低温の場合のようにあと数度分の保護効果があれば助かると思う現場に最適です。

皮膜には生分解性があり、35-60日で自然に分解します。水溶性ですがスプレーをして乾燥した後は水に対して安定的で水で剥がれるようなことはありません。成分はアクリルポリマーで米国では食品医薬局(FDA)が食用の植物に対して使用を認可するほどに安全なものです。

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農園芸専用吸水性樹脂ウオーターワークスの根との親和性

弊社の吸水性樹脂のウオーターワークスと他の紙おむつ用の吸水性樹脂の違いをよく聞かれます。違いは多いのですが植物の身になって考えますと、一番の大きな違いは根との親和性です。ウオーターワークスをご使用になると根は直接、ウオーターワークスからに含まれる水分を吸い上げることができます。樹脂から漏れる水を吸い上げるような不確かなものではありません。

実際に植物を植える際に、ウオーターターワークスと他の樹脂を使用した両方を用意して、ある程度時間が経過してから掘り起こすとウオーターワークスを使用した方には根に樹脂が付着していますが、他のものはそうではありません。

水耕栽培のヒヤシンスを、同じように用意して、一定時間が経過した後に球根をあげてみると、ウオーターワークスの側は根に吸水した樹脂が付着しています。他の樹脂の方は、樹脂が簡単に落ちていきます。

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蒸散を抑制すると植物内の温度は上昇するか?

植物のストレスをコントロールするというのは植物生理学の中でも比較的新しい概念です。理論的に植物の蒸散が抑制されれば植物体内の温度は上昇することになります。しかし現実には弊社の植物のストレスをコントロールするする蒸散抑制剤のアンチストレスで処理した植物と未処理の植物の比較対象試験を行いますとアンチストレスを使用した方が未処理の側に比べて低いのが現実の姿です。

この質問に関しては米国でアンチストレスを発売してからもよく出てきた質問で、植物生理学者たちも説明に困り、アンチストレスの効能を以下の2点からしています。

第一に植物がストレス下におかれると蒸散する場合は必要以上に水分を蒸発させてしまい結果的に萎れてします。本来、自然の状態で水分の出入りをコントロールできていた状態が崩れてしまったのがストレス状態と考えられます。アンチストレスは必要に応じて蒸散量をコントロールしバランスの崩れを防ぎます。ストレス下においては植物が自らを助けようとして行っている行為が結果的に自らを傷つけることになってしまっています。

第二に、このようなストレス下で急速な蒸散が進むと、根、茎、気孔で急速な水分の移動が起きて、それに対して熱が植物体内で発生しエネルギーを消費していると考えられます。この熱がアンチストレスを使用したものと未使用のものの温度差に繋がっていると考えられます。分かりやすい例えで説明しますと、密室状態の中で人間がいて安静の状態であればそれほど室温は上がりません。しかし、その中で運動を始めれば室温もそれに伴い上昇します。通常の状態でアンチストレスを使用する限り、悪影響を心配する必要はありません。

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