芝の土壌中で嫌気性微生物が増殖する背景

ゴルフ場での芝の土中より嫌気性微生物が増殖して嫌気臭が出るような場合があります。その背景を考察してみました。

好気性微生物が呼吸すると二酸化炭素が土中で蓄積し始め、植物にとり栄養分や水分の吸収をするために健全な土壌に必要な利用できる酸素の量が十分でなくなる場合が出てきます。さらに排水の悪い土壌の場合、土中の水分はバリアーのように機能して外気中の酸素が土中の様々な大小の隙間を通じて入ってくるのを妨げます。一度この状態が出来上がりますと土中の微生物の世界の主導権は嫌気性微生物に移り多くの問題を引き起こします。

例えば病害であったり、金属成分の晶出(ブラックレイヤー)や有毒なガスの硫化水素の発生などがあります。

弊社の造園緑化関連の製品のページには様々な、こうした状況を改善するための資材があります。

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植物用の抗ストレスポリマーのアンチストレスの効果が出にくい場合とは

猛暑が続いて、水不足になっている今のような環境ですと、植物用の抗ストレスポリマーのアンチストレスを使っていただくのに最適の時期です。十分に散水された上で
使用しますと、そうでないグループと比較した場合、明らかな違いが出ます。

アンチストレスも全ての場合に効果があるという訳でなく、出にくい時もあります。そのようなケースのご紹介をします。要するに植物がストレスを感じないでリラックスしている場合に違いを出すのは難しいです。
例えば、このような場合です。

(1)雨などが降り続き、水分が十分にあり植物がストレスを感じていないとき。
(2)日中暖かく、夜涼しいという植物に理想的な状態が続いているとき。
(3)スプレーが新しい葉の部分にされてない場合。
(4)植物が既に水不足のストレスに陥っている場合。
(5)多湿の状態や雨でポリマーの皮膜の乾燥が妨げられている場合。
(6)葉全体がアンチストレスで覆われていない場合。
(7)アンチストレスの使用の際の希釈率が適当でないとき。

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微生物剤をバイオスクラバー、バイオロジカルスクラバーで使用してガスの化学成分を分解する

様々なケミカルが気体として放出されたものを回収して生物的に分解するバイオスクラバーあるいはバイオロジカルスクラバーと呼ばれるものがあります。生物的に分解するのは微生物がバイオサーファクタントを出して水に不溶なものも溶かしてから放出する酵素により例えばトルエンやキシレンなども含めて分解処理ができます。

様々なスクラバーを観て、その中で使用する媒体には国柄も出て面白いものがあります。日本のものには日本の特色があります。一番今までみて面白いと思ったものは欧州の天然素材ベースのもので、貝殻をベースにしたもの、ピートモスをベースにした媒体がありました。ガスの種類により使用する貝殻のタイプが違うところが興味深いです。

使う微生物剤ですが、いわゆるVOC(揮発性有機化合物)の場合は弊社の場合、BFL5900PHになります。その他の多くの溶剤をベースにしたものは、多くの場合、化学工業向けに汎用性の高い微生物剤のBFL5400GCで対応が可能です。

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水槽を微生物剤で浄化して、魚をできるだけ短期間で成長させる

高い栄養価の餌を与えて、できるだけ水槽の中をきれいにした上で魚を育てれば成長に要する期間は短縮が可能です。早く成長して市場に出すことができれば、それだけ経済性は高まります。

問題は、飼料や餌の残りが水中で分解して汚染の原因になりますし、魚から出るものにより、アンモニアや亜硝酸の値が高まり、魚にとり脅威であり、病虫害の原因になることもあります。

様々なバイオフィルターがあり、水を循環させるなどして、浄化をしていますが、必ずしも十分という訳ではありません。弊社の提案は、餌や飼料の残から出る有機物の増加と魚から出るものによるアンモニアや亜硝酸などを同時に低下させて水質を改善することです。アンモニアや亜硝酸はいわゆる従属栄養的硝化ということで、有機物を分解する際に栄養源として用いることにより減らしていきます。

弊社から提案させていただくのは微生物剤BFLアクアクリーンの使用です。

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輸送の際に温度変化に敏感な植物をダメージから守るアンチストレス

植物用の抗ストレスポリマーのアンチストレスは輸送中の植物(特に
鉢植え)の水分量を保ち鮮度の低下を抑える画期的なケミカルですし、高い生分解性もあります。

輸送の際の温度管理ですが、ある程度低ければいいというものでもなく、2-3度の違いで萎れたりすることもあり、この辺りの管理の技術の差がその先で大きくなることがあります。

ここで使えるのがアンチストレスです、低い温度、高い温度の双方で使うことができますし、微妙な2-3度の差を守るという点では大きく貢献できます。一度お試しになってみてください。

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暑い時期に植物を水枯れや萎れから守る方法

暑い時期は、散水しても植物が萎れたり枯れたりするほど、ストレスが高い時期になります。弊社として提案できるのは保水剤のウオーターワークスと抗ストレスポリマーのアンチストレスです。

2つとも使えるのは植え替えるときです。植物に十分に吸水した上で、葉の裏側を中心に水で希釈したアンチストレスをスプレーして蒸散をコントロールする皮膜を形成することから始めるといいです。アンチストレスは分類では蒸散抑制剤に分類されますが、蓄熱性がないので重ねてスプレーすることも可能です。

その後、植え穴の中に吸水したウオーターワークスを必要な量入れて、植え替えをしてみてください。2つのケミカルによるダブルの保護効果があります。但し、植物の根と吸水したウオーターワークスが接触して吸水するまでには少し時間がかかるので、その間はアンチストレスの皮膜が保護効果を出します。

既に植えてある植物を保護する場合は十分に給水した上でアンチストレスの散布がいのではと考えます。

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微生物剤を使って池の藻を安全に除去・浄化をするという対策

水温も上がり、天気も良くなり日当たりがいいと、どうしても出てくるのは池の藻です。比較的小さな池のケースで、排水して掃除をしても藻はすぐに復活して繁茂してきます。

特に水底に土などがあれば、生物がいなくても土に藻の必要とする栄養分も含まれていますので藻は生えます。

弊社の提案は微生物剤を使った藻の処理です。微生物の増殖は藻よりもはるかにスピードが速くて、藻が栄養分として必要な窒素やリンを微生物は自分の増殖の栄養源として消費をします。微生物は藻を兵糧攻めの形で栄養を奪い生存できなくします。これが微生物を使用した藻の浄化方法です。

弊社の微生物剤は水中の栄養分を消費して藻に対抗するBFLポンドクリーン1と、厄介な水底のヘドロを分解するBFLポンドクリーン2に分かれます。比較的新しくて、ヘドロの蓄積がない場合はBFLポンドクリーン2の使用が必要ない場合もあります。2つ使用する場合はBFLポンドクリーン2から先に使用をします。

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土壌用の界面活性剤であふれた水を土に浸透させる

ゴルフ場のグリーンなどが大雨などにより溢れて水たまりか池のような状態になりなかなか水が引かない場合があります。土と水の間の表面張力を低下させることにより水の浸透はしやすくなります。弊社の商品でいいますと、テラソフトがそれに該当します。

水を少しでも早く土に浸透させることは、ゴルフ場やその他の競技施設でも経済性のあるところです。

土壌用の界面活性剤には様々なタイプがあり、水の浸透を促進させるだけでなく、水不足のケースでは土の中で水を保持したり、植物に水や栄養分の吸収を促進させることもあります。

ネット上の動画でも、ビーカーの水にいろいろな界面活性剤を渡して、綿を水面に置いてどうなるか観るデモンストレーションがありますが、種類によっては一滴で綿が落ちるように沈むものもあり、土の中でどのようになるのか想像させてくれるものもあります。

今後、様々なタイプをまとめていきたいと考えています。

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活性汚泥法でバイオマスの状態が良いか悪いかの判定法

排水処理の中で活性汚泥法を使用しているときに、バイオマスの状態が実際良く動いているのかどうかの判定をどうするのかというのが問題になります。微生物の増殖の具合はバイオチェッカーなどを使用すれば、目安は出てきますが、それがそのまま活性汚泥法が順調に機能しているとは限りません。

SV30などで汚泥の沈降具合を観るというのも一つの方法ですが、一番良いのは、MLSSがどれくらいかを調べることであると考えます。状況により最適のMLSSの数値は異なりますが、想定している数値とどれくらいの差があるのか観るのが大事でしょう。

弊社の微生物剤の大半は活性汚泥法の中で使用ができます。皆様の目的に応じて微生物剤の選択をしていただければと思います。弊社の微生物剤のトップページはこちらです。

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ゴルフ場や運動施設の大雨による冠水、水たまりを排水パイプや排水溝なしでも、水を浸透させるケミカル

東海地方の梅雨明けは今週の初めでしたが、夏の場合は時々ある集中豪雨で、ゴルフ場のグリーンや運動施設は冠水して、水たまりのようになり、水がひかないことがしばしばあります。

皆様、具体的にはどのような対策をされていますでしょうか?ネットで検索されても出てくるものは、排水のためのパイプや、それに関連する技術が多いかと思います。既に動いている施設では今からパイプの工事といっても難しいかもしれません。

弊社の提案は、浸透剤の散布による水の土壌への浸透の促進です。風雨の程度にもよりますが、処理後の水はけが素晴らしく良くなるケースがあります。施設を運営されている方々にとっては1日も早い土壌の回復が大事です。

弊社の浸透剤のテラソフトは成分はラウレス硫酸アンモニウムと、キレート化した銅、鉄、マンガンと亜鉛を含みます。硬い土、固まった土をほぐして、土壌粒子間の表面張力を変えることができます。

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