石油で汚染された土壌を微生物剤で原位置で浄化する場合の土中の水分量

微生物が土中で機能を発揮するためには適正な水分量が必要で、大体、適正な水分は20-30%と考えてます。土中の微生物に水分が不可欠なのは微生物が酵素とバイオサーファクタントを放出して、それを必要なところにまで移動させるのに水が必要なこと、途中まで分解した石油由来の成分を微生物の内部に取り込むために必要なことによります。

石油成分の分解は好気状態で行われます。土中にあまり水分が多いと、土の間の隙間が水で詰まり、嫌気状態になりやすいです。過酸化カルシウムなどの酸素を放出するケミカルを使っても、水浸しの状態から状況を改善するのは難しいです。

土壌汚染の場合、水分は少なすぎても多すぎてもダメで適正な数値になるようにコントロールしてください。乾燥しやすい季節にはできるだけ散水の頻度を上げた方がいいです。

弊社の場合、石油で汚染された土壌を浄化する微生物剤はBFL6000HCです。ご検討を宜しくお願い致します。お問い合わせ、心よりお待ちしております。

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NHKスペシャルで観た福島第一原発の冠水プロジェクトでバルーンを膨らませて汚染水の漏水を止める件

平成26年4月20日のNHKスペシャルの中で、福島第一原子力発電所の原子炉のドーナツ部分の漏水を止める方法として、中に入ってから膨らむバルーンと水中で固まるコンクリートを使うやり方が興味深かったです。

テレビの中ではセメントで固まって水が止まるのが出ていましたが、長期的に、この漏水防止法で完璧かというと多分そうではないと私は考えます。弊社で放射性物質を含む排水を吸水して長期間に渡り安定した状態でいる吸水性樹脂のウオーターワークスSP-400を取扱っていますが、この樹脂をコンクリートが固まった後も投入すれば、ひび割れや亀裂の中にも樹脂が入り込み漏水はよりしにくくなります。ウオーターワークス社の社長も日頃からタンク内で使用すれば吸水性樹脂は亀裂やひび割れの中に入り込み水が漏れるのを防ぐ効果があると言っています。

ドーナツ部分の汚染水の漏水を止める件に関して、冠水プロジェクトの関係者の方で興味をお持ちの方は、是非ご一報ください。ご検討を宜しくお願い致します。

 

 

 

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海藻抽出物と微生物が合体した微生物剤をゴルフ場で使う場合

弊社の製品の中で、海藻抽出物と芝専用の微生物群を合体させました、BFLバイオグリーンLという製品があります。海藻の抽出物はゴルフ場で広く使用されているものです。弊社の場合、アイルランド製の世界的にみても最も純度の高い海藻抽出物を使用して、海藻抽出物の良さと、微生物の良さが相乗効果で期待できるものとなっています。微生物の良さとは芝のサッチを分解してさらに臭気まで改善する効能です。

BFLバイオグリーンLはグリーンの場合1㎡あたり0.1cc、フェアウエーの場合は1㎡あたり0.075ccと25%減で芝の様子をみながら頻度の調整をします。必要に応じて散布の回数を増やします。

頻度を増やすのは微生物の問題でなく海藻抽出物の側の問題です。微生物は土中で増殖が可能ですが、海藻抽出物は減っていきます。微量栄養素やアルギン酸などが不足してきますので、必要な分を増やすということになります。

皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

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接触材やMRBの中にいる微生物は温度変化には、その分、強い

接触材やMBRの中にいる微生物は外部と直接接触してバイオフィルムを形成している微生物よりも有利な条件で保護されています。これはそれぞれの素材の持つ、温度に対する保護効果ということになります。

弊社の微生物剤は水温が常時、40-45℃になりますと機能を十分に発揮するのが難しくなります。弊社の場合、微生物が活動する最適温度は30℃くらいです。それを超えますと通常、徐々に低下が始まります。我々が極端に熱い風呂に入っていることができないのと同じです。あまり熱い状態が続くと細胞を構成するタンパク質なども変化してしまいます。

接触材やMBRの内部にいる微生物は保護効果のある分だけは助かります。皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

 

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排水処理をする場合、低濃度で施設の処理容量を超える量を処理するのがいいのか、高濃度な排水を徐々に処理するのではどちらがいいのか?

「低濃度を大量に入れる」のと「高濃度を徐々に入れていく」の中からの選択ですと、結論から言って私は高濃度を徐々にの方を選択します。微生物のメーカーも同じ意見でした。 

(1)BODが10000mg/Lならば弊社の微生物剤であれば問題ないということ。このレベルであれば微生物は対応が可能です。
(2)大事なことはBODが高くなる前にBODの高さに合わせた窒素、リンを入れて
栄養バランスを調整することと、十分な溶存酸素がBODが高くなっても確保することです。排水のBOD:窒素:リンの比率は100:5:1にするのが望ましいです。
(3)低いBODであっても施設の想定を超える量を受け入れ続けることはよくありません。
高いBODに合わせた処理ができるように微生物の側にも準備をさせることです。
もちろんpHなども適正な範囲に調整してください。いくらBODが低くても処理できる量をはるかに超えるものが来た場合は処理はできません。

 

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脱窒素細菌の微生物剤をお探しの皆様へ

様々な工場で生産する製品やその原料によっては、排水のBODやCODに比べて全窒素の量が異様に高く、バランスの悪い排水があります。

排水処理に一般的に使用されている従属栄養タイプの微生物を含む微生物剤の場合、弊社の微生物剤を例にとりますと、BODの5%程度の消費となり、それを超えるものはそのまま残ってしまいます。

過剰に残った窒素分を、脱窒槽を別に作り、酸素を希薄な状態にして、分解しやすいタイプのケミカルの例えばメタノールなどのケミカルを入れて、硝酸塩(NO3)からO2を取り、微生物の代謝活動をさせるのが脱窒といえますが、弊社の微生物剤のほとんどのものは、この脱窒を行うことが可能です。皆様のそれぞれの用途で微生物剤をお使いいただく際に、脱窒槽でも弊社の微生物剤はご使用になれます。皆様のお問い合わせを心よりお待ちしております。

 

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トルエンなどをバイオロジカルスクラバーで除去する際に使用する微生物剤 をお探しの方々へ

様々な施設から出るトルエン、キシレンといったVOC(揮発性有機化合物)や硫化水素、アンモニアなど排気中に含まれる有害な物質を除去するためにバイオロジカルスクラバーとかバイオスクラバーとか言われている施設がありますが、土着の微生物に頼ることなく、効率良く分解していくならば弊社の微生物剤のご使用をお奨めします。

スクラバーの中には様々な媒体があって微生物の増殖を助けます。微生物が増殖して適正なバイオフィルムを媒体上に形成していますと、その部分を通過する様々なケミカルは微生物に捉えられて分解されていきます。

弊社の場合、微生物剤の選択はVOCの場合はBFL5900PHとなりますし、アンモニアはBFL5800NTとなります。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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芝から出る硫化水素臭を微生物剤で改善する

芝の中でサッチの層が厚くなってきたりしますと、嫌気状態の部分が出来て硫化水素が発生することがあります。その対策ですが排水処理の中で硫化水素を生物的に酸化して無害化するタイプの微生物剤のBFL5700SOを芝に対して使うことができます。その後は適度の散水をして、芝の部分に適切な水分を残しておくことが必要です。

嫌気状態になっている部分は早い話が酸欠状態ですから硝酸塩(NO3)を含む肥料を同時に散布しますとNO3からO2を取り出して行う硝酸呼吸ができます。通性嫌気性の微生物はこのような形で呼吸ができます。

硫化水素臭にお悩みの方々のお問い合わせを心よりお待ちしております。

 

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霜や凍結などの低温障害から植物を保護して守る場合の抗ストレスポリマーのアンチストレスの希釈率

霜や凍結などの低温障害から植物を守るために植物用の抗ストレスポリマーのアンチストレスをする場合、重要なのは皮膜を形成するための希釈率です。濃くて膜が厚いほど保護効果は上がります。

一般に芝のケースではアンチストレス1に対して水20の希釈率が一番多いです。最終的には植物の持つ低温ストレスに対する耐性や感受性によりそれは異なってきます。芝ではありませんが、米国のカリフォルニア州の柑橘類ではかんり薄い皮膜でも効果が出ています。この場合、効果があった実例として1.5:100という希釈率の場合もあります。

植物の低温障害に関する皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

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植物用抗ストレスポリマーのアンチストレスの4-6度(華氏)の保護効果

植物用の抗ストレスポリマーのアンチストレスの華氏で4-6度の保護効果というのは摂氏で換算すると2.2度から3.3度(摂氏)の保護効果となります。

大事なことは、それぞれ対象になる植物の霜や凍結により障害を受ける気温をよくつかむことが大切です。アンチストレスで皮膜を形成することにより2.2から3.3℃の保護効果を出して植物が凍結したり、低温障害を受ける気温から守ります。

場合によっては5.5℃ほどの保護効果もあります。この効果の出来は植物の健康状態にも左右されます。十分に給水されている植物は強いストレスやダメージに耐える力を持っています。アンチストレスを使用しつつ必要な給水は十分にしておくことが大事です。さらに凍結や低温障害を起こす気温がどのくらい継続するのか、さらにどのくらいの量の乾燥した風が吹いてくるのかということも保護効果に違いを与える要因です。

 

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