通性嫌気性微生物を池の水底に固定して効率良くヘドロを分解する方法

弊社には池や湖用の微生物剤で水底のヘドロを分解できる微生物剤のBFLポンドクリーン2があります。通性嫌気性の微生物が石灰化した海藻に付着しており、散布するとすぐに水底に沈みます。

水底に沈んでからは、増殖を開始してバイオフィルムを形成して水の上の方にはほとんど上がることなく、微生物群は水底で固定されたかのようにヘドロなどの有機物を効率良く分解して、バイオフィルターのように機能します。

通性嫌気性微生物は酸素のあるところでは酸素を使った呼吸を行い、そうでないところでは別の方法を取ることができます。

バイオフィルムの中には何層もの微生物の層が形成されて、分解の機能が向上しますし、何層も層があることにより環境の変化にも強くなります。

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菌根菌資材を使用するときに、他にはどのようなものが土に必要か?

菌根菌資材を土に使用する際に他に必要なものですが、私の考えでは適量の堆肥、微量栄養素、さらに特定のタイプの有用な微生物の存在が必要です。

微生物に関しては菌根菌の胞子はリンを固定化する微生物を休眠状態の時も含んでいるというのが非常に興味深いところです。ある特定の微生物は菌根菌が菌糸を伸ばしているときのみ働きます。適切で有用な微生物のチームが宿主の植物に栄養を与える際も共同で働きます。

弊社の菌根菌資材はバイオオーガニックスというものがありますのでご参照していただければ幸いです。

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バイオサーファクタントのラムノリピッドは緑膿菌(シュードモナス・エルギノーサ)により作られます

バイオサーファクタントのラムノリピッド(rhamnolipid)は、ラムノ脂質とも言われ緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa シュードモナス・エルギノーサ)のある株が炭水化物上で生育するときに産生する細胞外糖脂質の生物界面活性剤です。

ラムノリピッドの形成は化学反応を人為的に起こしたというよりも、この生物体構成成分を得るために生物体内で化学反応が起こってできたものです。自然界の活動の中から生まれ出たものです。

ラムノリピッドには様々の有益な性質があり、用途は広いです。詳しくは弊社のバイオサーファクタントのページをご覧ください。

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米国オハイオ州のエネルギー省のマウンド施設での放射性物質トリチウム(三重水素)を含む廃水の固化のフルスケールテストに関して

アメリカ合衆国オハイオ州マイアミスバーグのエネルギー省のマウンド施設で行われたベンチスケールの試験の結果に基づき、次の段階として実験者は添加の比率(水:吸水性樹脂)の比率を150:1から75:1でテストをするのが適切と判断しました。

容器のサイズは企画でDOT 17Hという55ガロンドラム(約208リットル)のトップ部分が開く鉄製のドラムでした。吸水性樹脂に期待したことの一つが実際の汚染物質を収納する容器で大量の廃水を安定化する性能でした。

それまでの技術は商品名でアクアセットと呼ばれる吸水性ポリマーを使い、55ガロンの容器に40ガロンの溶液を入れるものでした。これでも、さらにその前の25ガロンしか入らないセメントを使った方法と比べると大きな進歩でした。

吸水性樹脂ウオーターワークスSP-400の場合、55ガロン容器に53ガロンの水を入れることができましたし、かき混ぜる必要もなければ内容物の膨張もありませんでした。最適な量の水と樹脂の量は秤で計量しました。ベンチスケール試験の結果に基づき樹脂を1-2分間表面に均等に散布しました。少なくとも1時間後に100gを超えるサンプルがドラムの表面から取りだされペイントフィラー試験が行われました。この試験は米国環境保護庁(US EPA)の処分場で処理する場合に漏れる二次汚染がないことを確認するための試験の試験法(SW-846 Method 9095)が使われました。

150:1 不合格
125:1 合格
100:1 合格

次の試験は、125:1,100:1,75:1の3種の添加率で各ドラムに四分の一インチの穴を各ドラムに開けてサンプルを取り出して同様の米国環境保護庁のペイントフィラー試験を行い、各ケースとも合格でしたが、125:1のケースは吸水の状態にバラつきがみられ、この点で不合格となりました。75:1のケースは穴を開けてから24時間後に取ったものですが液の分離は全く問題なしでした。

この試験の結果では100:1から75:1でも満足いく内容でしたが管理する側はさらに安全な線を欲しがり50:1の添加率になりました。

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池や沼の底に溜まるヘドロを天然の微生物を使い分解し浄化する

湖、池、沼、河川の浄化のニュースは新聞やテレビでよく観ますが、いつも不思議に思うのが水底のヘドロの処理に関したことをあまり言わないところです。水の部分の浄化をある程度しても、ヘドロの分解や除去ができないと根本的な解決にはなりません。

ヘドロは取り出しても、処理する場所がなければ、除去という方法は取れません。弊社の提案する方法は現在ある位置でヘドロを天然の微生物を使用して分解してしまう方法です。微生物剤というと散布しても水中を拡散して水底に到達しないということをまず心配されると思いますが、弊社のご提案する天然の微生物を使用した微生物剤BFLポンドクリーン2は石灰化した海藻の中に微生物を入れて、散布後すぐに水底のヘドロに沈降して到着するように出来ています。

到着後は、ヘドロの中の窒素やリンを栄養源としてヘドロを分解するように機能します。困ったヘドロは分解されて減り、富栄養化の原因の窒素やリンも併せて消費して減らします。

水底というと酸素が希薄で微生物が動かないのではと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、BFLポンドクリーン2に含まれる微生物は通性嫌気性というタイプで、酸素の存在する好気性の条件下では酸素を使い機能して、酸素がなくなれば違った代謝機構が働き分解を進めるのでご安心してご使用になれます。水も水底もきれいになれば皆さんが長年待っていた美しい環境が戻ってきます。

ヘドロの分解を微生物を使ってより短期間で行いたい場合は、分解をさらに促進させる方法もありますので興味のある方はご相談ください。

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菌根菌資材を使用することにより、どれくらい肥料の使用量を減らすことができるか?

この件に関してはアメリカ合衆国農務省とその他の研究者により試験が行われています。有機肥料と化学肥料の双方に対して試験が行われており、これまでの試験の結果では菌根菌資材を使用することにより肥料の投入量は半分にまで減らすことは可能であると言われてます。

これは単に肥料の使用量が減るというだけでなく、もっと重大な意味があります。過剰な肥料が土中で分散と流失することにより起こる地下水の汚染の問題の改善策になります。

今の時点で可能なより生態系にダメージを与えない栽培に興味をお持ちの方々にできるアドバイスは可能であるならば徐放性のある肥料に切り替えて、加えて堆肥を使用することではないかと思います。投入量は土質により変わります。

弊社の菌根菌資材はバイオオーガニックスです。内生菌根菌のブレンドのタイプ、内生、外生菌根菌の混合のタイプの2種があります。植物の種類によりその選択を変えるということになります。

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これから樹木の移植や植え替えを計画していて、その後の水やりと水不足が心配な方々へ!

これから、樹木の移植や植え替えを計画されている方も多いと思います。先日も、柿の木を植えたいが、根の張り方が心配であるし、その後の水やりができないので水不足の問題の改善方法をというご質問を受けました。

確かに、ある程度の数の樹木を植えた後の水やりは、花壇の花に水をやるのとは違った大変さが、例えば対象となる場所の面積の広さや、人的な面と、体力面と、コストの問題とかいろいろとあります。

水を十分に与えることにより目指すことは、植え替え後、移植後の生存率を高めること、その後の成長を促進することです。樹木の場合は、この十分な水やりが難しいので、弊社のご提案するのは農園芸専用の吸水性樹脂のウオーターワークスです。既に日本国内で約20年の間、公共事業の防風林、街路樹の移植と植え替えに保水剤として使用され続けていますので安心してご使用になれます。

ウオーターワークスの使用により、最大で75%の散水量が削減可能です。

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菌根菌資材の有効期限はどれくらいか?

弊社は、ご購入後、化学品を保存するに適しているという直射日光を受けない、乾燥した涼しい場所、冷暗所と言われる場所に保存すれば2年は大丈夫としておりますが、実際はもっと長い間大丈夫です。

できたばかりのものが一番活性が強いと思いますが、微生物資材の場合は徐々に活性が落ちて行きますが、有効期限が過ぎたら急になくなる訳ではありません。その辺を念頭においてご使用していただければと思います。

弊社の菌根菌資材の名称はバイオオーガニックスです。

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暑さ、寒さや温度変化のストレスから植物を守る抗ストレスポリマーのアンチストレス濃縮液を水で薄める希釈率について

植物をストレスから守るアンチストレスは濃縮液として皆様のお手もとに届きます。ご使用に際しては水で薄める希釈をしてからスプレーをします。

アンチストレスは皮膜を形成する物質で柔軟性のある伸びのあるフィルムを植物上に保護コーティングとして作り出します。この膜は植物内に水分量を保持させてストレスの過酷な状況にあっても、その被害を軽減するように働きます。希釈率が高いほど保護膜は薄くなり、ストレスの保護効果はそれに応じて弱くなります。

標準的な希釈率はアンチストレス1に対して水40での希釈です。10ccのアンチストレスに400ccの水をというような形です。それでも状況が厳しいような植物にはさらに濃度の濃い1:30とか1:20での希釈をして使用ください。
アンチストレスを使用される前には十分に植物に給水してください。

希釈した液は葉の裏側(気孔があるのは葉の裏側)を中心に、葉の表、幹、茎、枝と十分にスプレーしてください。植物の代謝機構をこの皮膜に合わせるための時間として約48時間の猶予をください。その間は通常の吸水をお願いします。

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放射性物質のトリチウム(三重水素)を含む排水をかためて固化する吸水性樹脂ウオーターワークス SP-400

先週末に排水中の様々な放射性物質を除去する多核種除去設備に関する情報を調べていましたら、セシウムをはじめとしてめざましい除去のデータが出ておりました。これでも対応できないものがトリチウム(三重水素)です。

トリチウムの名を聞いて思い出したのが弊社の製品の吸水性樹脂のウオーターワークスSP-400です。この製品は米国の原子力発電所や原子力関連施設の中で低レベルの放射性物質を含む排水(液体)を固化させるのに用いられています。10年以上前に米国のエネルギー省の試験でオハイオ州のマイアミスバーグのマウンド施設で行った固化試験で固める対象として選ばれたのがトリチウムを含む排水でした。

試験の概要は、弊社のホームページのウオーターワークスSP-400のところにありますので、ご参考にしていただければ幸いです。

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