アメリカ合衆国オハイオ州マイアミスバーグのエネルギー省のマウンド施設で行われたベンチスケールの試験の結果に基づき、次の段階として実験者は添加の比率(水:吸水性樹脂)の比率を150:1から75:1でテストをするのが適切と判断しました。
容器のサイズは企画でDOT 17Hという55ガロンドラム(約208リットル)のトップ部分が開く鉄製のドラムでした。吸水性樹脂に期待したことの一つが実際の汚染物質を収納する容器で大量の廃水を安定化する性能でした。
それまでの技術は商品名でアクアセットと呼ばれる吸水性ポリマーを使い、55ガロンの容器に40ガロンの溶液を入れるものでした。これでも、さらにその前の25ガロンしか入らないセメントを使った方法と比べると大きな進歩でした。
吸水性樹脂ウオーターワークスSP-400の場合、55ガロン容器に53ガロンの水を入れることができましたし、かき混ぜる必要もなければ内容物の膨張もありませんでした。最適な量の水と樹脂の量は秤で計量しました。ベンチスケール試験の結果に基づき樹脂を1-2分間表面に均等に散布しました。少なくとも1時間後に100gを超えるサンプルがドラムの表面から取りだされペイントフィラー試験が行われました。この試験は米国環境保護庁(US EPA)の処分場で処理する場合に漏れる二次汚染がないことを確認するための試験の試験法(SW-846 Method 9095)が使われました。
150:1 不合格
125:1 合格
100:1 合格
次の試験は、125:1,100:1,75:1の3種の添加率で各ドラムに四分の一インチの穴を各ドラムに開けてサンプルを取り出して同様の米国環境保護庁のペイントフィラー試験を行い、各ケースとも合格でしたが、125:1のケースは吸水の状態にバラつきがみられ、この点で不合格となりました。75:1のケースは穴を開けてから24時間後に取ったものですが液の分離は全く問題なしでした。
この試験の結果では100:1から75:1でも満足いく内容でしたが管理する側はさらに安全な線を欲しがり50:1の添加率になりました。