微生物と塩害処理

微生物で塩害改良あるいは塩害処理ができますかという問い合わせを受けますが、率直に言ってそれは難しいというか無理であると考えております。もちろん高い塩分濃度で機能する微生物はいますが、それが土壌の改良につながるものとは限りません。

弊社の微生物剤の多くはは最大で10%の塩分量(短期的で恒常的でない)にも耐えうるものですが、機能は機能は発揮できても塩分は減りません。何のために塩害改良をするかというと、以前に植物が育ったような普通の自然環境を取り戻すことであると思います。そのためには土中のナトリウムをカルシウムで置き換えるような処理をしたり、ナトリウムの集中を抑えたり、塩素が土中で強い状態になるのを防ぐことが必要になります。前者のやり方がソルトラッドですし、後者のやり方が液体フミン酸を使ったフィックスになります。

欧米で作られている塩害改良剤は日本で教科書に書いてあるような大量の水を使わないで塩害改良が可能です。使う場所が、地中海のアフリカ沿岸、中近東、オーストラリアなどになっていますので少ない水の量で効果を挙げます。

津波だけでなく肥料による塩害改良を考えている皆様、この機会に世界で使われている塩害改良の方法を検討してみませんか?皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

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生物処理槽に有機溶剤が入ったらどうしますか?

生物処理槽(ばっ気槽)には様々な物質が入ってきます。活性汚泥法をはじめとする様々なバイオマスが有機溶剤に対応が可能なものであるならば分解はできますが、そうでない場合は未分解のまま槽に残りますし、場合によっては槽内あるいは配管の中で粘性が高まり処理ができなくなるあるいは滞る可能性があります。

有機溶剤に様々なタイプがありますが、多くの溶剤は弊社の微生物剤のBFL5400GCを投入することにより解決が可能です。その前にCOD、BOD、全窒素、全リン、pHなどを計測していただきます。その数値によりそのまま生物処理槽で処理が可能か、あるいは微生物剤の投入前の前処理をしていただくか判断が可能です。

新たに有機溶剤が入る場合は、他から種汚泥を持ってくるより弊社の微生物剤を投入した方が効率が良いので短時間で適切なバイオマスを作り上げることができますので、この方法をお奨めします。

有機溶剤が生物処理槽(ばっ気槽)に入ってくることを心配している皆様、この機会に弊社の微生物剤のBFL5400GCをご検討ください。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

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排水処理の中で油脂を分解する微生物資材

油を処理する微生物資材は数多く市場に出回っていますし、優れたものも多いのも事実です。 弊社には油脂を分解するタイプの微生物剤として2品目を取り扱っています。一つが動物性油脂を分解することに優れたBFL5000FG、植物性油脂を分解することに優れたBFL5050VFがあります。

弊社の微生物剤を使用する狙いは、ノカルディアにより異常な気泡が出て槽内が泡だらけになり、ポンプやスクリーンや膜などに油脂が付着して処理が妨げられるような事態を防ぐこと、油の処理につきもののバルキングを防ぐことです。用途に応じた選択をしていただくことにより効率的な油脂の処理を可能にします。

排水中の油脂の処理の問題をお持ちの皆様、この機会に弊社の微生物剤の使用を検討してみませんか。皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

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吸油性ポリマーや吸油剤をお探しの皆様へ

吸油性ポリマーや吸油剤をお探しの方は、具体的にはどのような用途で、どのような条件を満たせば良いかをお考えの上で探しますと目的に合った製品が選択できると思います。

弊社のアクアN-キャップの特徴は、ほとんど全てのタイプの石油系、鉱物系の油を自重の10倍吸収できますが、水は一切吸わない親油疎水性です。さらに水に浮かぶ油を回収する場合は、アクアN-キャップ自体が水に浮きますし、油を吸い込んでも水に浮かんだままです。さらに工場によっては溶剤もこぼれたり、漏れたりするケースがあります。本剤は多くの溶剤も吸収できます。

弊社の製品の特性が皆様のお考えの用途で役に立てばうれしいです。吸油性ポリマーや吸油剤をお探しの方々、この機会に弊社のアクアN-キャップをご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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硝化細菌は自らフロック(凝集)作ることができないので従属栄養微生物をばっ気槽あるいは硝化槽に入れて硝化を助ける

排水処理の中で窒素の循環を考える際に、硝化を抑制する有機物が排水中にあると硝化は思うように始まりません。ばっ気槽内で硝化を抑制する有機物資を分解するバイオマスが確立できますと、硝化細菌は抑制物質から守られますので安心して硝化ができます。

この状態は多くの成功している硝化を行っている商業ベースで動いているプラントに共通しています。時々、負荷の変動で硝化の調子が悪くなるケースがありますが、その際もまず抑制物質の分解を考えるのが大事です。

弊社の場合、排水処理の中で難分解性の物質を分解する微生物剤の一つにBFL5400GCがありますが、一度、難分解の硝化抑制物質の有機物の分解のバイオマスの確立と硝化細菌の硝化のバイオマスが確立された後も、少量の従属栄養微生物の微生物剤の例えばBFL5400GCの少量の保守的な投与をお奨めします。

硝化細菌は自らフロック(凝集)を形成しませんので、従属栄養の微生物剤によりフロックが作られますと、硝化細菌もその上に乗ることができます。そして硝化が効率化されます。

さらに従属栄養微生物は硝化抑制物質を含め有機物を分解します。それが硝化細菌を守ることに繋がります。

排水処理の中で硝化・脱窒の窒素の循環の件でお悩みの皆様、この機会に是非、弊社の微生物剤をご検討ください。お問い合わせ、心よりお待ちしております。

 

 

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高分子ポリマーと農業

高分子ポリマーの農業での用途というと吸水性樹脂を保水材として使用する用途が皆様の頭の中に浮かんでくると思います。それでも現実に吸水性ポリマーが農業の中の穀物や野菜の分野で使われているケースは多くはないと思います。野菜や穀物の場合、一年で収穫して終わりになるケースが多いので、コストがどうしても高くなります。

もう一つの根本的な条件の中で根が樹脂と親和性があり、さらに土中で機能が損なわれないなどの様々な条件を満たすものが旧来のものには少なかったところがあります。植物に使うための全ての条件を満たしているのが弊社の吸水性樹脂の保水材のウオーターワークスです。

海外の事例をみても果樹やお茶の木の移植などで使用されている例と花卉園芸のケースが農業の分野では多いです。花卉園芸の場合、水やりが大変な花も多いです。例えばシクラメンなどがそうだと思います。

日本国内での用途も、その線に沿ったもので公共事業の樹木の移植、特に防風林などの防災林の移植の用途が多いです。農業の中で水やりや水不足で問題を抱えている皆様、この機会に弊社の保水材で吸水性樹脂のウオーターワークスをご検討いただければ幸いです。皆様からのお問い合わせ、心よりお待ちしております。

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排水処理をする中で界面活性剤と油脂をどのように処理するか?

皆様が排水処理をされる上で問題となってくるものに界面活性剤と油脂の問題があります。界面活性剤が今お使いのばっ気槽(生物処理槽)で上手く分解の処理ができていない場合は、予想しているよりも多い泡が出ます。泡は短期的に消泡剤で処理ができるというものの根本的に原因を改善する訳ではありません。膜処理をされている場合でも界面活性剤は膜の表面に付着して処理を邪魔することがあります。膜の機能が低下すれば処理能力も低下します。

油脂も加圧浮上で除去は可能ですが全部取れる訳でもなく、残っていると小麦粉やデンプンなどに吸収されて槽の底に沈み嫌気状態を形成することがあります。油脂と界面活性剤の処理に難ありの状態がばっ気槽の中で続いている場合は、両者を同時に分解する方法をお奨めします。弊社の微生物剤のBFL5600SSBFL5000FGまたはBFL5050VFとのブレンドをして対処することが可能です。排水処理の中で界面活性剤と油脂の問題をお持ちの皆様、この機会に弊社の微生物剤のご使用をご検討ください。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

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悪臭をスクラバーで微生物を使って分解して臭気を改善する

工場の中には溶剤臭であるとか、製品の生成の途中に出てくる臭気とか様々な臭いがあり改善が求められています。バイオスクラバーとかバイオフィルターなどの媒体、スクラバーを使用する場合、原因の物質の分解に対応した微生物剤を使い臭気の原因になる物質を分解して悪臭を改善することができます。さらに臭気の原因物質が入る排水のばっ気槽の中にも微生物剤を入れて改善をすることも可能です。

溶剤臭でしたらBFL5400GCが溶剤そのものを分解することが可能ですし、硫化水素の場合はBFL5700SOになります。

複合した様々の臭気の場合にはBFLオドクリーンをお奨めします。臭気の改善を微生物を使いスクラバーで行うことを検討されている皆様、この機会に是非弊社の微生物剤をご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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有機溶剤の廃液を含む排水処理を生物処理槽(ばっ気槽)で天然の微生物剤で分解して行う

一般的に有機溶剤の廃液を含む排水の排水処理は生物処理では難しいとされてきました。BOD,CODのレベルにもよりますが実際はそれほど困難なことではありません。1970年代より欧州で出てきた、遺伝子操作のない、天然の微生物剤による有機溶剤を含む有機物の分解と浄化の技術は年を経るごとに向上して完成度を高めています。現在は既に技術的に完成していると言ってもいいです。未来の技術でなく現在の、今ここにある技術です。

多くの有機物は微生物が増殖するための条件を整えれば容易に分解は可能ですし、我国においても地道に溶剤を分解する用途では長年使われてきています。

弊社の微生物剤で化学工業の排水処理に最も汎用性が高い微生物剤にBFL5400GCがあります。本剤は有機溶剤、例えばエチレングリコール、ジオキサン、イソプロピルアルコールなどや脂肪族化合物のエチルアルコール、アミン類、酢酸メチル、酢酸エチル、ジメチルエーテル、アセトンなどの分解が可能です。芳香族のトルエン、キシレン、ベンゼンなど分解が可能ですが、こちらの分解にはBFL5900PHの方が優れています。

弊社の微生物剤は有機溶剤分解のために幅広いバイオサーファクタントと酵素を自ら生産します、そして対象となる有機物を分解します。微生物は速いスピードで増殖して短時間で支配的なバイオマスを形成します。微生物には優れた凝集機能があり、放流される処理水はきれいなものになります。

有機溶剤の排水処理を生物処理槽で微生物剤で行おうと考えている皆様、この機会に弊社の微生物剤をご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

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保水材の吸水性樹脂のウオーターワークスの根との親和性に関して

今まで保水材で吸水性樹脂のウオーターワークスの説明で根ときわめて高い親和性があると何度も言ってきました。聞かれた皆さんのイメージはどうでしょうか?多分、何のことやら具体的に見えないと思います。

簡単に言いますと、植物を土から抜いて根の部分を水洗いしても、吸水性樹脂の保水材が落ちないような状態が根との親和性があるという状態です。くっついて離れないという状態です。この状態になって初めて、根は樹脂そのものから水を吸い上げることができます。吸水性樹脂の保水材はここまで行かないとお役に立たないと言ってもいいです。

1991年10月1日から1992年5月31日まで当時の愛知県武豊町の農林水産省の野菜茶業試験場の施設生産部、資材利用研究室にいらした民間企業の当時の日本バイエルアグロケム株式会社の方の研修報告書を拝読する機会がありました。実験自体は水分ストレスをゼロのような状態にしていたので、成長の差はありませんでしたが、対照区に使用した製品と比較して次のようなコメントがありました。『一つ明らかなのは、ウオーターワークス処理、全区において根との親和性が高かったことである。対照区ではそのような傾向が見られなかった。』とありました。これはキュウリの育苗試験のケースでした。20年以上前のことですが懐かしく思い出されます。

植物用の保水材を考えておられる皆様、この機会に是非、弊社のウオーターワークスをご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

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