微生物で塩害改良あるいは塩害処理ができますかという問い合わせを受けますが、率直に言ってそれは難しいというか無理であると考えております。もちろん高い塩分濃度で機能する微生物はいますが、それが土壌の改良につながるものとは限りません。
弊社の微生物剤の多くはは最大で10%の塩分量(短期的で恒常的でない)にも耐えうるものですが、機能は機能は発揮できても塩分は減りません。何のために塩害改良をするかというと、以前に植物が育ったような普通の自然環境を取り戻すことであると思います。そのためには土中のナトリウムをカルシウムで置き換えるような処理をしたり、ナトリウムの集中を抑えたり、塩素が土中で強い状態になるのを防ぐことが必要になります。前者のやり方がソルトラッドですし、後者のやり方が液体フミン酸を使ったフィックスになります。
欧米で作られている塩害改良剤は日本で教科書に書いてあるような大量の水を使わないで塩害改良が可能です。使う場所が、地中海のアフリカ沿岸、中近東、オーストラリアなどになっていますので少ない水の量で効果を挙げます。
津波だけでなく肥料による塩害改良を考えている皆様、この機会に世界で使われている塩害改良の方法を検討してみませんか?皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。