菌根菌と土中のリンの濃度の関係

一般的に土中のリンのレベルが低いと菌根菌を刺激して共生する対象の植物のためにリンを獲得して与えようする動きが出てきます。しかしリンの数値が必要以上に高くなった場合は吸収するのが抑制されたり、場合によっては菌根菌にダメージを与える場合があります。これは内生菌根菌、外生菌根菌に共通しています。

吸収するのか、抑制するのかの境目は厳密に言うのは難しくて、個々の状況により異なってきます。50ppmという一つの目安はありますが、これは微生物が利用できる形のリンということになります。菌根菌製剤をご使用になる場合は、どちらかというとリンが低めの土壌の方がよくなります。

もう一つ、注意しなければならない点ですが、化学肥料のように人為的に化学合成されたリンは低い濃度であっても菌根菌にはダメージを与えることがあることです。

菌根菌に関しては詳しくは弊社の製品のバイオオーガニックスのページをご覧になっていただければ幸いです。

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魚類の水槽からアンモニアを効果的に除去する方法

弊社の取り扱っている魚用の微生物剤の一つにBFLアクアクリーンLという従属栄養微生物の活動を通じて効率的にアンモニアを除去するものがあります。従属栄養的硝化というものです。

アンモニアは極めて魚類に対して毒性の強いものです。アンモニアの発生は水槽の中での魚類の呼吸、糞、腐った餌、腐った海藻類、死んだ魚などにより起きます。魚類の生息する環境下でのアンモニア濃度は独立栄養微生物のニトロソモナスやニトロバクターが硝化活動を行うには低すぎます。弊社は硝化細菌のニトロソモナスを産業排水の中のアンモニアの生物酸化用に販売してます。特に微生物の立ち上がりの濃度に関しては魚の生息環境のアンモニア濃度は硝化細菌には問題があります。しかし、従属栄養微生物が利用するには適したレベルです。

アクアクリーンLの従属栄養微生物はアンモニア、亜硝酸、硝酸を除去するだけでなく、その他の有機物である餌の残さ、水草のかけら、魚の糞、死んだ魚も分解することができます。これに対して独立栄養微生物は水中に溶けているアンモニアを分解する活動しかできず、他の分解活動はできません。アクアクリーンLの分解のプロセスを通じて従属栄養微生物は魚の呼吸などを通じて出てくるどのようなタイプの可溶性のアンモニアの除去が可能です。結果として水はより澄み、水質そのものも改善され、毒性も低下して魚類にとり非常に良好な環境になります。

アクアクリーンLの含む微生物群は幅広い範囲の酵素、例えばリパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼを生産します。こうした酵素は水槽内にある有機物の分解を促進します。分解の過程を通じて、アンモニア、亜硝酸、硝酸が出てきます。アクアクリーンLの微生物群はアンモニア、亜硝酸、硝酸を自らの細胞の構成要素のアミノ酸、核酸、タンパク質を合成する際の窒素源として使用するために分解して量を減らすことができます。微生物の代謝活動はエネルギーを要します。エネルギーは水中の有機物から得ることができます。このエネルギーは細胞内で化学物質に変換されて様々な化学変化を経てタンパク質合成などに使われます。

このようにアクアクリーンLには2つの重要な役目があります。一つは水中からアンモニアを除去すること、もう一つは水中の余剰の有機物を分解することです。

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乾電池の液漏れ恐るべし

自宅の温水式の便座のリモコンの具合がおかしくなってきたので
某メーカーの保守会社の人に来ていただ調べてもらいましたら、原因はリモコンの乾電池の液漏れによる基板のダメージということでした。

液漏れ自体は1年半くらい前のことで、この時は少し調子がおかしいと思って電池を替えた際に気が付きました。その後は特に問題なく動いていたのに2週間ほど前から急に調子が変になてきて、様々な調整例えば、時刻調整をはじめできなくなってきて、交換する前は半分くらいの機能が使えない状態でした。

漏れた液が中に入って徐々にダメージを与えていきというのが考えられる原因のようでした。これからはできるだけ頻繁に乾電池の交換をしようと思いました。リモコン本体を丸ごと交換することに比べたら電池のコストは安いものです。そう考えると乾電池を使って動いているその他の機械のリモコンも同様の注意が必要になります。

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でんぷんとグルテンを同時に分解できる微生物剤

最近、問い合わせの頻度が高かったのがでんぷんを含む排水の微生物による処理でしす。でんぷんと言っても様々ですし、排水の状況も同様です。特に注目したのはでんぷんとタンパク質を同時に分解するケースです。小麦粉の中には成分として含まれるのがグルテンでこれは、デンプンでなくタンパク質です。弊社の微生物剤ででんぷんとグルテンの分解が一つの微生物剤でできるのがBFL5200VPです。

この微生物剤は、食品加工業用で特に小麦粉を使用する業界を想定して作られているものです。対象になっているのは醸造業界をはじめとするところです。凝集性を改善して、バルキングの抑性までできる優れモノです。

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芝用土壌浸透剤テラソフトは水はけの悪い土を砂状に改善

芝用土壌浸透剤のテラソフト(TerraSoft)は固まったり、水はけの悪い土を土壌粒子間の表面張力を変えて短時間で砂地のような透水性に改良します。標準的な状態で一度の使用で約3ヶ月有効です。泥のような状態がサラサラになります。テラソフトは微量栄養素、湿潤剤、浸透剤とキレート剤のブレンドで以下のものを含みます。

キレート化した銅      0.05%
キレート化した鉄      0.10%
キレート化したマンガン   0.06%
キレート化した亜鉛     0.06%

この組成は特に固まった土、硬い土の土壌改良に有効です。

テラソフトは土壌に土壌粒子の表面張力を変えることにより急速に浸透するように作られています。本剤の主成分のラウレスー2硫酸アンモニウムは他の湿潤剤とともに本剤が土壌粒子中に入るのを促進します。土壌に水と栄養分の浸透がより浸透しやすくなります。標準的なケースで一度の使用で約3ヶ月有効です。

テラソフトをご使用になるメリットは?

(1) 土壌の吸水能力を増大させます
(2) 根の周囲全体に微量栄養素を行渡らせます
(3) 土を柔らかくすることにより耕作がしやすくなります
(4) 水分の浸透がしやすくなり土壌浸食のリスクを減らします
(5) 他の肥料の施肥、植え込み前の農薬散布の際に一緒に使用できます

ご使用方法
テラソフトの単位使用量ですが、約4000㎡あたり約240mlのテラソフトが基本使用量となります。粘土質や非常に固い土の場合は約4000㎡あたり最大で360mlのテラソフトをご使用いただくことになります。粘土や非常に固い土壌のケースは通年のご使用が必要になる場合もあります。対象となる面積が十分にカバーできる量の水で希釈してご使用になってください。テラソフトはほとんど全ての化学肥料や植える前や発芽前に使用する農薬とともに使用していただけます。

テラソフトを対象となる場所全体にできるだけ均等に散布してください。通常の使用ですと約4000㎡あたり約240mlのテラソフトの使用になります。テラソフトのご使用時期ですが春から植え込みの時期が好ましいです。土の性質によっては秋の使用の方がいい場合もあります。テラソフトは成長期の植物にも使用することができますが一番大きなご使用のメリットは土壌を直接改良する場合にあります。

ご使用の手順は以下です
ステップ1
タンクはきれいに清掃してください。

ステップ2
タンクをきれいな水で満たしながら、テラソフトを入れる部分は残してください。多くの方々は1エーカーあたり10ガロン(約38リットル)の水で希釈します。

ステップ3
テラソフトをご使用になる直前に約4000㎡あたり、240mlのテラソフトを添加してください。

ステップ4
対象となる場所に散布してください。畝に沿ったご使用が可能です。植え込み時に畝に沿って混合液をたらしてください。畝に2x2,1x1で使用することもできます。苗に害のあるようなケミカルと一緒に用いるのはやめてください。泡を消すために消泡剤が必要になることがあります。

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土壌浸透剤を使って重金属汚染の改善を促進

キレート剤を使用した重金属汚染の改善ですが、散水した後に結合した金属イオンが、ゴルフ場の場合、芝の根圏から流れて移動し除去しないと困ったことになりますので。水の浸透性をよくするために弊社の土壌浸透剤のテラソフトを使い、改善をします。

テラソフトはキレート剤と一緒に混ぜて散布して用いることができます。

テラソフトの有効期限ですが、標準的な環境では使用後3ヶ月ほど有効です。条件の悪い場所ですと1ヶ月くらいのケースもあります。使ったお客様のコメントですが、土の透水性を一時的にではなく、構造的に改善していくので長期間有効性が保たれているように感じるということです。

重金属以外の金属イオンも過剰になると植物に害がでます。土のタイプは様々で、水はけの悪い場合があります。そうした場合の水の通りを良くすることは非常に大事になります。通常、土中の金属イオンは簡単には移動できません。

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弊社の微生物剤は回転式生物学的接触器(RBC)で使用可

弊社の微生物剤のシリーズはいろいろとあります。使用可能なシステムの中に記載はありませんが 、回転式生物学的接触器(RBC,rotating biological contactor)で使用することができます。

RBCは1rpmほどのゆっくりとした回転で、ディスクがついています。好気性微生物はそのディスク上で増殖して、皆様が分解しようとしている有機物の分解が可能です。

弊社の微生物剤は全て天然由来で、それぞれの用途に特化した微生物を配合してあります。バイオマスの立ち上がりを短期間で確立したり、土着の微生物では重すぎる負荷になったケースで役に立ちます。

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夏の生物処理槽、ばっ気槽の虫対策

梅雨も明けて温度も上昇してくると虫たちには絶好の季節になってきます。生物処理槽やばっ気槽からは様々な臭いがしてきます。例えば、産業排水中の溶剤臭が好きな虫もいて生物処理槽内で卵を産んで、それが成虫となって出てくるケースがあります。一度、始めると場所が広いと相当な数になりますので対策が必要になってきます。

お客様から聞いた話を紹介します。

(1)飛んでいる成虫に対して
飛んでいる虫に対しては槽の中の改善をしても効きませんので、殺虫剤を使っているように聞きました。殺虫剤の成分は生物処理槽の内部のバイオマスには良い影響はありませんが、多少のことならと事実上黙認してやっているようです。数が多いと周辺の清掃は結構大変です。

(2)槽の中の幼虫に対して
殺虫剤を散布しても槽の中の幼虫には効果が出ません。以前、このようなケースでの改善方法は幼虫が変態して成虫になっていく過程でキチン質の生成が必要になりますが、その生成を妨げる薬剤があります。キチンの生成ができなくなると成虫になれませんので、これで改善可能ですし、キチン質は人間、動物、植物にもほとんど含まれない成分ですので安全と言えます。キチン生成抑制剤です。ネットでも購入が可能です。

他にもいろいろな対策があると思います。皆様のアイディアを教えていただければ幸いです。

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キレート化した微量栄養素と窒素肥料の関係

亜鉛、マグネシウム、鉄などのキレート化したEDTAの形のものはよく葉面吸収タイプの肥料の吸収や浸透をよくするためにも使われます。お客様から亜鉛EDTAと窒素肥料の相性の関係の質問を受けました。

寒い時期の散布であれば肥料の中の窒素成分が硝酸アンモニウムを主体としているものを使用した方がいいです。暑い時期は尿素と硝酸アンモニウムが混合されているような窒素成分のものの方がいいようです。季節により窒素成分の選択が変わるということになります。

注意すべきことは浸透しすぎると思われるときは亜鉛EDTAの使用量を減らすということです。

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ラムノリピッドと結合しやすい金属イオン

微生物が自ら作る界面活性剤のバイオサーファクタントの一つのラムノリピッドは金属イオンと結合しやすい性質があり、排水処理の中であるいは、土壌汚染の中の重金属汚染の際の土中からの重金属除去、さらに農地やゴルフ場の中である種の金属が過多になり問題が起きている際に除去するのに使用ができます。使用方法は簡単で水に希釈して散布するだけです。

微生物が作るものですから、全ての金属に平等に結合する訳でなく、結合しやすい金属イオンとそうでない金属イオンがあります。例えば以下のような結合しやすい順番があります。アルミニウムイオンは一番結合しやすいです。

Al3+>Cu2+>Pb2+>Cd2+>Zn2+>Fe3+>Hg2+>Ca2+>Co2+>Ni2+>Mn2+>Mg2+>K+

弊社の取り扱っているラムノリピッドの商品名は、BFLバイオサーファクタントです。

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