夏の生物処理槽、ばっ気槽の虫対策

梅雨も明けて温度も上昇してくると虫たちには絶好の季節になってきます。生物処理槽やばっ気槽からは様々な臭いがしてきます。例えば、産業排水中の溶剤臭が好きな虫もいて生物処理槽内で卵を産んで、それが成虫となって出てくるケースがあります。一度、始めると場所が広いと相当な数になりますので対策が必要になってきます。

お客様から聞いた話を紹介します。

(1)飛んでいる成虫に対して
飛んでいる虫に対しては槽の中の改善をしても効きませんので、殺虫剤を使っているように聞きました。殺虫剤の成分は生物処理槽の内部のバイオマスには良い影響はありませんが、多少のことならと事実上黙認してやっているようです。数が多いと周辺の清掃は結構大変です。

(2)槽の中の幼虫に対して
殺虫剤を散布しても槽の中の幼虫には効果が出ません。以前、このようなケースでの改善方法は幼虫が変態して成虫になっていく過程でキチン質の生成が必要になりますが、その生成を妨げる薬剤があります。キチンの生成ができなくなると成虫になれませんので、これで改善可能ですし、キチン質は人間、動物、植物にもほとんど含まれない成分ですので安全と言えます。キチン生成抑制剤です。ネットでも購入が可能です。

他にもいろいろな対策があると思います。皆様のアイディアを教えていただければ幸いです。

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