排水中で多糖類により粘性が高まり増粘するケース

 ばっ気槽の中の排水が、粘性を帯びてくるケースがあります。水が循環しているシステムですと最悪の場合、増粘してスライム状になることもあります。大きな原因の一つは水中の栄養バランスの崩れです。粘性を帯びてくるのは多くの場合、水中で微生物が放出する多糖類が原因です。多糖類の放出は微生物が栄養不足になった際の防衛機能と考えられます。

 対処方法としては栄養バランスを適正な状態にすることと、出来てしまった多糖類は弊社のBFL5300PPのような多糖類を分解できる微生物剤の投入があります。微生物が水中に広がって処理ができる環境は必要です。スライム状になる前に水で希釈した方がいい場合もあります。

 もう一つ考えるべきことは、排水の分析の際の栄養分の窒素とリンがどの成分かということです。微生物は窒素はアンモニア態窒素(NH4-N)を吸収しやすいし、リンに関してはリン酸態リン(PO4-P)が吸収しやすいですから、窒素とリンの内容も調べた方がいいかもしれません。

栄養バランスを改善後、微生物剤BFL5300PPの投入により事態は速やかに改善されます。

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