糸状菌によるバルキングの際に確認すべきこと

活性汚泥の処理の中で汚泥が沈降しないで、その後の処理に問題が出てくるのがバルキングで、原因は様々ありますが、その中で糸状菌によるバルキングのことを書いてみます。
まず、糸状菌によるバルキングと思ったら、
(1)顕微鏡などがあれば糸状菌の存在をまず確認すべきであると考えます。
(2)その次に排水のpHの数値を調べます。例えば排水中のpHが5-6の酸性側にありますと、糸状菌の増殖が速くなりますから、中性の範囲には戻すべきです。微生物が増殖しやすいのが中性の辺りで増殖がしやすいです。
(3)pHのチェックとともに溶存酸素(DO)も調べてください。糸状菌は一般的に活性汚泥中で活動する微生物よりも低い溶存酸素を好みます。
(4)すぐにはできないかもしれませんが、排水中の栄養分としての窒素ですが、何が多いのか、その後のことを考えるとしておいた方がいいと思います。糸状菌は硝酸態窒素を窒素源として好み、微生物は一般的にアンモニア態窒素を窒素源として好みます。実験室でできることは限られているかもしれませんが、いろいろとチェックはできます。
糸状菌によるバルキングの際の改善に使用できる弊社の微生物剤はBFL5050BCです。その後の改善効果は目に見える効果があります。顕微鏡で糸状菌の状態も確認できます。

カテゴリー: 水処理 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です