糸状菌の増殖によるバルキングを解決する微生物剤
BFL5050BC
微生物剤の含む柔軟剤は水の硬度を低下させ、界面活性剤は表面張力を低下させ、さらに起泡剤は浸透して糸状菌をバラバラにする相乗効果を発揮します
糸状菌が増殖すると汚泥の沈降性と凝集性が悪くなりバルキングが起きて処理水のBOD/CODの数値は悪化し、浮遊物を増やす好ましくない状態になります。
糸状菌が増殖する理由は数多くあります。典型的な原因としては有機物の負荷が高くなること、低いF/M比、栄養分の低下,特に微量栄養素の欠乏さらに油、油脂分の存在などがあります。こうした状況と他の要因とが複合し本来良い凝集を形成する微生物の活動を抑えることにより糸状菌は増殖します。糸状菌の増殖によりその他の微生物に必要な栄養分がとられて、凝集効果を出す微生物の活動は一層抑えられます。そしてバルキングが起きます。
排水処理施設ではまず最終的な放流水の法令・条例の基準値を満たす必要があります。このためには優れた凝集効果を持つ微生物が有機物を分解し、最終的な沈殿槽で澄んで濁りのない処理水を作ることが欠かせません。
弊社は自然本来の微生物の持つ力を使い様々な排水処理の問題を解決します。BFL5050BCは特に乳製品および乳製品関連などの好気性処理下でひき起こされるバルキングの問題を解決します。BFL5050BCの働きにより不要な糸状菌は退治され優れた凝集効果を出す微生物群が入り沈殿槽で汚泥の沈降を改善するだけでなく処理水の水質も向上します。
BFL5050BCとは何か?
BFL5050BCは厳選された天然の微生物群のブレンドで少量の生分解性のある起泡剤、柔軟剤と界面活性剤を含みます。柔軟剤は水の硬度を低下させ、界面活性剤は表面張力を低下させ起泡剤は効率よく浸透して糸状菌をバラバラにします。この効能は既存の微生物群の凝集機能を妨げることはなく、糸状菌が凝集を妨げることをさせません。糸状菌が凝集物に付着すると汚泥の沈降は悪くなります。
糸状菌がバラバラになるとBFL5050BCの凝集効果を出す微生物の凝集形成が改善されるだけでなく糸状菌の必要とする栄養分を奪い糸状菌のみ選択的に生存ができないように動きます。微生物の作る凝集が成長し強化されると汚泥の沈降性は改善されて、COD/BODの数値も改善されて放流水中の浮遊物は劇的に減ります。BFL5050BCの中の微生物群の増殖は高効率で短時間で支配的なバイオマスを形成しますし既存のバイオマスと調和して機能し全体の効率も高めプラントの処理能力は急速に本来あるべき状態に回復します。糸状菌が油脂の存在などにより支配的になっている場所ではBFL5050BCの微生物は油脂などを分解するのに必要な酵素を効率よく放出し分解し糸状菌には利用させず糸状菌の支配を打ち破ります。
さらにBFL5050BCは天然由来の主要栄養素、微量栄養素を含んでいます。なぜならば排水中の糸状菌の増殖は栄養状態が悪くなったときに活発になるからです。BFL5050BCの必要な微量栄養素、微生物とその他のバイオケミカルの組合わせで健康で強く沈降性に優れたバイオマスが形成されます。
BFL5050BCの使用に適した主な用途
■汚泥の沈降が悪い時
■負荷の変動が激しいとき
■処理水中に浮遊物が増えてきたとき
■BOD/CODの数値が悪いとき
■バルキングが発生しているとき
BFL5050BCは無害な天然の微生物のみを使い極めて効率よく環境にやさしい方法で糸状菌の増殖を抑えます。
BFL5050BCが使用可能なシステム
■活性汚泥槽をはじめとする、糸状菌由来のバルキングが起きる排水処理施設
ご使用方法
微生物剤はシリアルベースに安定固着させた形になっていますのでご使用に際しては水を加えて再活性化する必要があります。最大の分散と混合が期待できる最適なばっ気をしている場所に直接投入してください。皆様の状況はそれぞれに違いますので事前に状況を調査して評価して微生物の投与計画を作る必要があります。弊社がそのお役に立ちます。 具体的なBFL5050BCの投与方法に関してはお問い合わせください。
製品の安全性
BFL5050BCの微生物は全て自然環境の中より分離したものです。いかなる遺伝子操作も加えていません。これらの同一祖先を持ち遺伝子が平衡になった個体群は人体、動物、植物に対して無害です。第三者の研究所の試験でもサルモネラ菌その他の汚染物質、病原物質を含まないことが明らかになっています。全ての生産プロセスは厳密な製品管理・Lot管理のもとに生産・配合されています。
保管と取扱に関する注意事項
■保管 : 直射日光および高温多湿を避ける。冷暗所にて保存をする。
■取扱 : 過度の吸引を避ける。取扱後はぬるま湯程度の温度の石鹸水で十分に手を洗う。
原産地および販売元
■原産地:アイルランド
■総輸入発売元:
名東化製株式会社
〒464-0850 名古屋市千種区今池五丁目6-11
電話 : 052-731-1396
FAX : 052-741-0782