米国エネルギー省の放射性物質トリチウムを含む廃水の処理方法

福島第一原発の放射性物質を含む廃水の中で、今の設備とさらにこれからの多核種除去装置でほとんどの種類は水の中から除去できますが、できないのが放射性物質のトリチウム(三重水素)です。これは先進国の米国の技術でもまだできていません。

吸水性樹脂の製造会社のウオーターワークスアメリカ社のウイルターネン社長の話ですと、米国政府は既に吸水性樹脂ウオーターワークスSP-400を大規模なスケールで使い放射性物質のトリチウムを含む廃水を固化するために使用して、長期間保持して、漏れることなく、さらなる汚染を防止しています。現在の容器に漏れがある場合は吸水して膨らむことにより、亀裂や穴の中に入り漏れを止めてその場に保持し拡散を防止することも可能にします。

保存に関しては今まで様々な方法で放射性物質のトリチウム等を含む廃水はドラム缶の中に入れられて固めて、保存がされてきました。長期間の保存の中で出てくる問題はドラム缶からの漏れです。米国政府はそれを防ぐためにドラム缶の中にウオーターワークスSP-400を入れて、漏れの防止に成功しています。何年にも渡り漏れを防ぎ、次の処理を待つという形の改善です。

吸水性樹脂のウオーターワークスSP-400を使うと、その場で放射性物質を含む廃水が固化でき、それ以上の被害の拡散を防ぐことができます。ウオーターワークスSP-400は、この用途で米国政府の認定を受けている唯一の吸水性樹脂です。タンクの中で使用がされますと、比重は1.1で吸水して沈み穴や、ひび割れに入り漏れを防ぎます。

核の廃棄物の保存と貯蔵はどの国にもある問題ですが、米国の場合はテキサスやニューメキシコのほとんど人のいない地域にこうした新たな施設を確保しているようです。

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