2013年1月22日のBioSpectramのホームページ上にバイオレメディエーションに関して日本とタイの共同研究の記事がありました。
内容は日本の独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)とタイのバイオテック、チュラロンコーン大学の間で一昨年の2011年にありました洪水の際に出てきた川底の沈殿物、ヘドロの中に含まれる多環芳香族炭化水素(PAH)を分解する微生物の生態と能力についての共同研究に合意したとありました。
この研究は独立行政法人 科学技術振興機構とタイのNSTDA(タイ国立技術開発庁)がスポンサーとなっているJ-Rapid Program(国際緊急共同研究調査支援プログラム)により行われます。狙いは2011年の洪水の際に出た川底の沈殿物、ヘドロに含まれる多環芳香族炭化水素(PAH)を分解する土着の微生物を探し出し将来のバイオレメディエーションでの使用に向けてというものです。
優れた研究成果が出ることを期待したいです。多環芳香族炭化水素(PAH)はベンゼン環を2つ以上有する芳香族炭化水素の総称です。原油中に存在して燃焼時に副産物として発生します。多環芳香族炭化水素(PAH)には発がん性、遺伝子変異性、内分泌撹乱作用を持つものもあります。自動車の多い都市や排ガスの多い都市部では問題となるものです。
古くから多環芳香族炭化水素(PAH)を分解する微生物の研究は進められており、既に商業化され安定した生産がされているものが弊社の微生物剤の中では3種ほどあります。
原油を含めた油の分解するものとして、
油を含んだ排水にはBFL5500HC
油を含んだ汚染土壌にはBFL6000HCが有効です。
さらにナフタレンなどの分解にはBFL5900PHが有効です。