微生物を使い排水処理の中で有機物を分解する際になぜ窒素とリンが必要か?

排水処理をする中で、排水の分析をしないで、好気性の条件下で有機物を分解する微生物剤を投入する場合は、効果はあまり期待することができません。微生物は自分にとり好ましい条件下でのみ増殖して、酵素を作り出し有機物を分解するからです。

皆様からのご質問で、この種の微生物を増殖させる際に窒素とリンがなぜ必要なのかということに関してお答え致します。

まずこの種の微生物、従属栄養微生物ですが、窒素やリンなどの要素を自ら作り出すことができませんので、周囲の環境から取り入れるしかありません。有機物を分解するためには微生物は増殖して酵素を放出して対象となる有機物を分解するのですが、まず微生物の細胞を形成するものはタンパク質やアミノ酸ですし、分解のために出す酵素も同様です。作るための材料として窒素が必要です。

さらにリンに関しては、細胞膜がリン脂質ですので、どうしてもリンは必要になります。さらに遺伝子のDNAやRNAの核酸を作る材料がリンです。これがないと細胞の増殖はありません。

この辺りが窒素やリンが排水の生物処理の際に必要とされる理由です。どれくらいの比率で必要かといいますと、BOD=有機物として、BOD:窒素:リンは弊社の微生物剤の場合は100:5:1が最適なバランスとなります。排水中に窒素やリンが不足するようでしたら、補給するためのケミカルを投入する必要があります。

弊社のホームページに生物処理の微生物に関するページがあります。ご参考にしていただければ幸いに存じます。何かを微生物を使って分解したいと考えておられる皆様、この機会に弊社の微生物剤をご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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