硝化槽あるいは曝気槽の中での硝化の調子が悪くなることがあります。アンモニア態の窒素があり、硝酸態窒素がほとんど増えていない場合、硝化は起きていません。硝化の調子が悪い場合調べる項目は以下のようなところがあります。
(1)pHの数値
pHの数値が酸性の方に強く傾いているような状態では硝化は進みません、pHに関しては7.2-9.0の範囲で動きます。6.5以下になるとかなり抑制されます。
(2)DO(溶存酸素)の数値
硝化を進めるためには十分な溶存酸素が必要です。2.0mgを越えているのが望ましいです。1.0mg以下になると、硝化はかなり抑制されますし、0.2mg以下ではほぼ停止します。
(3)硝化の抑制物質が入っていないか?
硝化を妨げるケミカルのグループには次の5つのグループがあります。
チオ尿素
チオイソシアネート
アミン
フェノール
窒素を含む複素環式化合物
塩素系溶剤は強烈に硝化を妨げますし、多くの有機窒素化合物もその存在は硝化の妨げになります。さらに以下の、金属も硝化を妨げますので存在のご確認をお願いします。
銅、水銀、鉛、亜鉛、ニッケル
(4)有機化合物の分解が、硝化菌以外の微生物で上手く行っているか?分解が進むための条件が整備されてるか?
有機物を分解するためには、上記のpH、溶存酸素に加えて、微生物の栄養分の窒素とリンがCOD:N:Pで100:5:1に存在していることが望ましいです。
まず、以上の状況の確認をしていただけますでしょうか?改善方法は別のブログで報告させていただきます。弊社の硝化細菌にはニトロソモナスを含む、BFL5800NTがあります。硝化を改善することを考えている皆様、この機会にご検討ください。お問い合わせ、心よりお待ちしております。