様々な排水処理の用途で、窒素を含む排水が多い場合は硝化細菌の出番となります。硝化細菌の活動面での特色は多いのですが、増殖が一般的な従属栄養細菌と比べると遅いこと、環境の変化に弱いことがあります。溶存酸素やpHも活動の上で成果を左右する大きな要因となります。
今回、注目したのは硝化の際の排水の水温です。温度は高すぎても低すぎてもダメです。活動が最大となるのが30℃で、停止は5℃以下と45℃以上になります。硝化活動は水温が10℃上がるごと一定の温度までは倍と考えていいです。5℃以下が停止となりますが10℃を下回ると事実上停止と言ってもいい状態になるのが普通です。
弊社の提案は8.5℃からアンモニアを硝化する、要するに生物酸化して亜硝酸にする天然の硝化細菌ニトロソモナスを含む微生物剤のBFL5800NTの使用です。この8.5℃は実験室でなく流入水のアンモニアの量が1日170kgで、放流水の量が1日3000-5000トンの英国の製糖会社の排水で達成しています。
硝化の安定には2か月ほどかかっています。流入水のアンモニア量は1日170kgほどでしたが、硝化の確立後は処理水中のアンモニアの量は1日10kgほどになっています。実機での達成は難易度が高いです。
水温が低い中でも硝化を行わなければならない皆様、この機会に弊社の硝化細菌BFL5800NTをご検討ください。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。