排水処理の中で微生物剤投入によるバイオマスが確立した後もメインテナンス(保守)のために微生物剤を追加投与するのはなぜか?

排水処理の中で微生物剤を投入して、対象となる有機物を分解するためのバイオマスが確立した後も定期的に微生物剤を投入してバイオマスを維持していますが、なぜそうするのかということをよく聞かれます。

理由は簡単です、一度投入した永遠に生き続ける訳ではないからです。投入した微生物群は、外部から殺菌剤のようなものが入らなくても、一生のライフサイクルとして導入期、対数増殖期、安定期を経て、最後の死滅期を迎えます。

さらに排水処理の現場の中には微生物の健全な増殖を抑制するようなケミカルが数多く入ってきて、微生物を殺しますし、汚泥の排出などでも、その中に微生物は一部は入って流失していきます。有機物を分解する微生物の集団のバイオマスは一定量が健全な形で活動してはじめて機能をします。減れば補う必要があります。補充がなければ分解能力は確実に低下をします。

ユーザー様のお声の中にもバイオマスの安定には投入後、約3ヶ月ほどはかかると言っておられます。弊社も微生物剤の投与プランを作る際に、最初の1ヶ月の後の投与に関しても提案させていただいております。もしメインテナンス投入量の見直しをするにしてもまず3ヶ月は弊社の提案通りに動かしていただきたいです。

微生物剤の追加投入をすると、様々なライフサイクルの中の時期の微生物群が排水中に存在することになります。爆発的に増える時期の微生物のグループが常に排水中にあるのが良いと考えます。会社の定期的な採用と似たところがあります。若い力のエネルギーが全体を引っ張るとともに、ベテランの知恵が若い層を助けるという効果が狙いです。微生物のバイオマスの運営も人間の組織運営に通じるものがあります。

排水処理の中で様々な問題を抱えていらっしゃる皆様、弊社の微生物剤をこの機会に是非、ご検討ください。様々なご提案ができます。お問い合わせ、心よりお待ちしております。

 

 

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