2014年4月19日の日本経済新聞の夕刊に「植物工場育ち盛り」という記事がありました。天候に関係なく栽培でき生産量や価格が安定しやすいこと、さらに無農薬で栽培しやすいことがメリットとして書かれていました。素晴らしいことです。
しかし100%良いことずくめの技術は存在しないということを考えると問題は何でしょうか?私は水耕栽培の使用済みの液肥の処理になるのではと思います。現在、使用中の液肥に栄養分を追加して永久に使い続けるのは難しいのではないでしょうか?現実に弊社に使用済みの液肥の処理の問い合わせが来ますので何らかの問題はあると思います。何もしないでそのまま下水に流せば処理場に大きな負荷がかかりますし、河川に流れていけば元々肥料ですから富栄養化の原因となります。
まず使用済みの液肥の水質を分析して、BOD、COD、全窒素、全リンなどの数値を出す必要があります。有機物の値が高ければ、微生物剤で処理して、そちらからの改善を始めた方がいいと思います。BODやCODの数値が改善された後は、窒素分に関しては、窒素ガスにして放出させる脱窒処理が可能ですが、このためには窒素分が硝酸態窒素になっている必要があります。脱窒の前に硝化の処理が必要になる場合もあります。脱窒を行うためには脱窒槽が必要になります。弊社の微生物剤の大半は脱窒に使用ができます。
リンに関しては低下させる方法は様々なアプローチが可能です。状況に応じて提案をさせていただくことが可能です。
植物工場を作られている皆様も、使用済みの液肥の処理まで一貫してできれば持続可能な植物工場になるのではと思います。この処理は新たなビジネスになるのではないでしょうか?
ご検討宜しくお願い致します。皆様のお問い合わせを心よりお待ちしております。