エビの養殖池に微生物剤を入れてバイオマスを確立してヘドロを分解、水質を改善して生産性を向上させる

餌の過剰な投与による底質悪化(ヘドロ)やエビの病気が問題なエビの養殖ですが、微生物剤を使った浄化法があります。バイオレメディエーションと呼ばれる中の生物的な浄化法のうち、バイオオーグメンテーションという方法があります。これは天然の状態から分離した有効な微生物を特別に配合したものをエビの養殖池の中で増殖させてバイオマス(生物資源)を確立することを言います。

集約的な養殖により餌の食べ残しやエビの糞などを分解する自然界のシステムつまり多くの有機物を無機化することが破たんします。結果として池の底には厚いヘドロの層が形成されます。ヘドロの層は嫌気状態になり高いレベルの硫化水素が発生して水中の酸素を奪っていきます。さらに水中の高いレベルのアンモニアは自然界の窒素循環を機能不全にします。こうしたものはエビには毒物であり、エビに大きなストレスを与えます。

このように悪化した水質の中ではエビは病気にかかりやすくなり、飼料効率は低下します。飼料の過剰投与による水質・底質の悪化により池が5-10年しか持たず、水田の改造やマングローブ林の伐採が繰り返されるのはアジアでは大きな環境問題となっています。

微生物剤を使用して水質を浄化する目的は以下のところにあります。

(1)養殖池の中に健全な微生物のバイオマスを確立する。

(2)有機物の分解を促進する(餌の残りとエビの糞)

(3)有機物の無機化を促進する。

(4)アンモニアを除去する。

(5)pHの変動を安定化する。

(6)水中の藻の成長を安定化する。

(7)エビの代謝を促進する。

(8)生体内の代謝を改善する微生物を強化して飼料転換率を向上させる。

(9)水質を改善してBODやCODの数値を安定させる。

(10)池の中の溶存酸素を増加させる。

(11)次のエビの養殖が楽になるようにヘドロを減らす。

弊社にはエビ養殖に利用可能な微生物剤が2種あります。

BFLプローンクリーン1

BFLプローンクリーン2

です。ご検討宜しくお願い致します。皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

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