アメリカ合衆国エネルギー省の施設には濡れた形での放射性の廃棄物があり既存の水分コントロールのプログラムに吸水性樹脂のウオーターワークスの水溶液固化技術を加えることには大きなメリットがあります。エネルギー省の三か所の施設で実際の廃棄物を使って行われた水溶液の固化のデモンストレーションと試験がありました。
三か所とはアシュタブラ環境マネージメントプロジェクト(Ashtabula Environmental Management Project, AEMP)、パンテックス(Panetx)とエネルギー関連健康調査研究所(Laboratory for Energy-related Health Research,LEHR)で2000年1月から9月まで行われています。
三か所の概要は以下です。
(1)AEMP施設
AEMP施設のデモンストレーションはオハイオ州のアシュタブラで2000年の4月に開始されました。1990年代の半ば以降、いくつかの新たな放射性物質を含む排水が確認されてきました。その中にはサニタリースラッジ、PCBを含む泥、排水溝の残さ、施設内の土壌を洗浄した際の残さが含まれます。従来のこうした放射性廃棄物の処理法は、現場で処理する場合も、外部に運び出して処理する場合も高温で脱水する方式でのドラム式のドライヤーかガラス化でした。いくつかのケースでは従来の方法は今まで想定された費用と処理のスケジュールにマイナスの影響を与えてきました。
(2)パンテックス(Pantex)施設
パンテックス施設でのデモンストレーションはテキサス州のアマリロで2000年6月に開始しました。エネルギー省のパンテックス施設では放射性物質と化学物質の汚染物質、こぼれた水銀の汚染水の清掃の際の排水とスラッジの中に混じり合いました。この汚染物質は2000年9月までに更なる処理をするために外部に輸送する必要がありました。
(3)LEHR施設
LEHR施設のデモンストレーションはカリフォルニア州デービスで2000年8月に開始しました。施設へのアクセス、排水の処理、タンク内のスラッジ処理のスケジュールの制限のため『大規模なデモンストレーションと展開プログラム』(
Large Scale Demonstration and Development Program)に参加するLEHR施設に求められるものは安全で迅速、そして費用効率が高く、適正な形で廃棄物を処理することで、それは施設にとり画期的なことでした。
3つの施設の中で使用されたのが吸水性樹脂ウオーターワークスSP-400です。