土中の栄養分を吸収する以外の菌根菌の大事な機能

土中から栄養分を取ってくること、特にリンですが、宿主の植物に運び込むのは大事な仕事ですが、菌根菌には病害虫を自然な形で抑制する機能があります。

活力の強化された植物は栄養状態の改善のみで得られるものではなく、菌根菌が根の部分を独特の方法で保護することからも来ています。まず根の周囲に粘性のある密生した菌糸(髪の毛のように細いものをイメージしてください)をコロニ―化して埋め尽くしていきます。そうすることにより病原菌が根の部分に侵入するのは難しくなります。ある研究によりますとGlomus mosseaeがいる根は周囲の土壌に多くの線虫類がいるにもかかわらずダメージは他と比べて70%減であったという報告もあります。

もし病害虫等が根圏に入ってきたら菌根菌は敵対的な行動を取ります。何か特別な抗生物質のようなものを侵入者の種類に応じて作り、あるものは線虫類の周囲を菌糸で覆い、動きを止めて無力化するようです。無力化された線虫からは栄養分を吸収して宿主の植物に渡します。

菌根菌は他にも驚くようなことをします。ある研究者が発見したのは森の中の若い苗木の30%ほどの光合成によりもたらされる物質を古い木から受け取っていたという
ことがあります。菌根菌は実際、土中で栄養分を探すだけでなく菌糸を張りめぐらして土中でクモの巣状のウエッブネットワークを形成して新しく来た隣人である若い苗木に栄養分を与えて育てていこうとします。植物のインターネットとも言えるような状態です。

弊社の菌根菌製剤はバイオオーガニックスで内生のみのもの内生、外生の混合したものがあります。

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