メタン発酵のメタン生成は嫌気状態で行われます。曝気槽で好気性の微生物が有機物を分解するほどには、生成の過程で窒素は消費しません。メタン発酵に使用する材料にもよりますが、場合によっては大量のアンモニア態窒素が出てきます。これはそのままの形では放流できませんので窒素の処理をする必要があります。
どこまでの高さのアンモニア態窒素が出てくるのかという点ですが、アンモニアはメタン発酵を進める場合、あるレベルを超えると処理を妨害する要因となります。その限界のレベルは5000mg/Lで、このレベルを超えるとメタン発酵が抑えられる可能性があります。
硝化細菌はもともと環境の変化に弱く、デリケートなところがあります。より環境の変化に強く、安定的なものにするためには担体に付着させて使うことが必要になります。担体を使うことで硝化設備も、そうでない場合と比べて小さくできます。硝化細菌は直接、担体には付着しませんので二段階の処理をします。アンモニアの数値が高い場合は担体のご使用をお奨めします。
弊社の微生物剤により硝化も脱窒もできます。使用する微生物剤は、
硝化:BFL5800NT(天然の硝化細菌ニトロソもナスを含んでいます)
脱窒:BFL5400GC(脱窒の炭素源がメタノールであれば、これが最適です)
この2種類の微生物剤の微生物の安全性に関しては全てが天然由来で一切の遺伝子操作がなくEU(欧州連合)とWHO(世界保健機構)の微生物の分類基準のグループ1に属する安全無害なものだけを使用していますので安心してご使用になれます。
メタン発酵後のアンモニア態窒素の処理の硝化と脱窒を考えておられる皆様、この機会に弊社の微生物をご検討ください。お問合せ心よりお待ちしております。