微生物剤を使い排水処理の中で界面活性剤を分解すると泡が立たなくなるのはなぜ?

界面活性剤の種類は非常に多くて、多くの化学製品の中に入っていることが多いものです。これを微生物剤を使い分解する場合、その分解の経路は様々です。排水中に界面活性剤があっての厄介な問題は泡が出ることです。泡が溢れると最悪の場合は事故となりますし、あまり泡が多いと生物処理が思ったように進みません。消泡剤を使うと一時的に泡は消えますが、問題は次の段階に先送りされます。

問題を原因から解決するのならば天然由来で界面活性剤を分解する微生物を使用して分解してしまうことです。どうして泡が立たなくなるのかを説明させていただきます。界面活性剤の構造ですが様々なものがありますが、共通しているところは構造が水になじみやすい親水基と油となじみやすい疎水基に分かれているところです。

いろいろとネットで図を探してみましたが日本石鹸洗剤工業会様のホームページのものをご参考にしてください。

この基のどちらか、あるいは両方の構造が崩れますと界面活性剤の機能がなくなり泡が立たなくなります。界面活性剤を分解するタイプの微生物剤、弊社の製品ですとBFL5600SSになりますが、両方の結合を分解します。微生物は様々な酵素を継続的に放出して最終的に自分の代謝経路の中に入る分子量にまで分解して、活動のためのエネルギーを得て、水と二酸化炭素が出てくるということになります。

これが、泡が出なくなる直接の原因となります。排水処理の中で界面活性剤の処理にお困りの皆様、この機会に弊社の微生物剤をご検討ください。皆様のお問合せ、心よりお待ちしております。

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