ベンゼンを分解する土壌菌はあるか?

最近、何かと話題の化学物質名のベンゼンですが、このところ多いお問合せは土壌汚染のベンゼン処理方法の中でベンゼンの微生物分解は可能かということです。結論から言いますと、土中のベンゼンの微生物による分解処理は可能です。問題は自然の状態で、皆様に都合が良いように土壌菌の中の微生物でベンゼンを分解するものがいるとは限らないということです。多くの場合、いません。いる場合は、上手く増殖させるのが結構、難しいです。

こうなるとプロの出番と言いますか、ベンゼンを分解するために培養された微生物製剤を使うのが一番効率が良いです。弊社の微生物剤は欧州連合(EU)の微生物の分類のクラス1と呼ばれる天然の安全・無害な微生物を用いて製造されていますし、同様にWHO(世界保健機構)の安全基準にも適合している微生物のみを使用しています。土中の土着の微生物が動き出すのはいつのことか分かりませんし、動かない確率の方が高いです。そう考えますと選択は専用の微生物製剤の選択になります。

弊社としては微生物製剤は2種類考えています。一つはガソリンスタンドの跡地の土壌汚染などの浄化を油とベンゼンを同時に行うケースに用いられるBFL6000HCです。もう一つは、排水中のBTEX(ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン)などの揮発性有機化合物(VOC)を含む排水を効率よく分解するBFL5900PHです。

土壌汚染で使用するケースは被害の状況の把握や対象の土地を掘り起こしたり、排水路を作ったりするなどの工事にはゼネコンの皆様の力と排水処理の技術を持ったエンジニアリング会社の皆様の力と両方の出番となります。場合によっては地上部分で仮設の処理施設が必要になる場合もあります。

好気性の状態での処理ですので、ダメージが浅い場合は掘り起こしたり、土地を耕起したり、散水するなどをします。深い場合は、微生物剤を浸透させたり、酸素の代替となる物質の投入などが必要になります。微生物は水のあるところで機能しますので散水も必要です。

土中のベンゼンの処理をお考えの皆様、この機会に弊社の微生物製剤を検討してみませんか?皆様のお問合せ心よりお待ちしております。

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