排水中の有機物を分解する微生物剤の性能評価の試験はどのくらいの期間、時間があればいいか?

排水中の有機物を分解する微生物剤は様々にありますが、サンプルをお送りして試験をしていただく段階になりますと、試験期間はどれくらい取ったらよいでしょうかというご質問をお客様からいただきます。

まず、pHの調整、溶存酸素が適正に確保でき、窒素やリンの栄養分が適正なバランスにあることを確認するための調整をしていただきます。

期間に関しては、理想的には1か月はみていただきたいと思います。その間、何回かCOD,全窒素、全リンなどの必要な項目は計測してください。とはいいながら、十分に時間がないので何とか短くならないかというご意見もいただきます。これは分解の対象とする有機物がどのようなものか、流入水のCODの数値がどれくらいか、微生物の活動を抑制する物質が入ることがあるかどうかにもより異なってきます。

一般的に全体の状況がわかるのが、2週間経過後くらいになることが多いです。既にバイオマスが出来上がっているケースと違い、全てをゼロの段階から立ち上げると想像以上の時間がかかりますし、当初のpHは思った以上に乱高下して思ったような処理ができないこともあります。

微生物はライフサイクルとして導入期、対数増殖期、安定期、死滅期の4つの段階があります。分解が難しかったり、異様にCODが高いと、最初の導入期の時間が長く、2週間以上にもなる場合があります。

そうなると1週間や10日では結論は出せません。2週間やって様子をみて必要に応じて延長していただきたいです。私としては3週はやっていただきたいと考えてます。

皆様が弊社の微生物剤を使ってテストをされる際は、精一杯、アドバイスや情報提供をさせていただきます。排水の中で処理できない物質、難分解性物質がありましたら、この機会に弊社の微生物剤をご検討ください。お問合せ心よりお待ちしております。

 

 

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