微生物で排水処理をする場合に注意すべきことの一つが排水の中の栄養バランスです。好気性の条件下で有機物を分解する、世の中に多くある従属栄養微生物の場合、排水の中にただ投入すれば増殖して効果を出すものではないです。生き物ですから効果を出すための条件があります。例えば、適正な溶存酸素、pH,水温などがありますが、もう一つは増殖の際の細胞を作ったり、酵素を作ったりするための要素が必要になります。
それが窒素やリンです。植物の場合ですと、それに加えてカリがありますが、微生物の場合は、カリはそれほど重要ではありません。微量栄養素も植物の場合も重要な機能を果たしましたが、微生物の場合も様々に動きを助けます。
排水のサンプルを取って分析される際にCOD、BODとともに全窒素や全リンの数値を計測されると思います。CODやBODの数値にあった窒素やリンが必要になります。まず注意していただきたいのが、この2つの数字です。
足りない場合は、肥料に使用しているようなケミカルを使って、バランスを整えます。目安ですが、BOD:窒素:リンの比率ですが100:5:1であるのが望ましいです。BODは計測に時間がかかりますので、CODでこの部分は代替しても構いません。
私が作成しました、微生物のページに、もう少し詳しく書きましたのでお読みいただければ幸いに存じます。排水処理でお悩みがある場合は、是非、弊社にご相談ください。皆様のお問合せ心よりお待ちしております。