VOC(揮発性有機化合物)の微生物による分解に関して

一頃、問い合わせが多かったのがVOCに関する処理でした。結論から言いますと微生物剤により、VOCは問題なく分解ができます。VOCの生物処理は可能です。ご承知のように多くのVOCは水に不溶ですが、微生物が自ら製造するバイオサーファクタントにより水に溶けますし、分解処理は進みます。分解を担う微生物は適した製品が弊社にありますので選択したり、微生物剤を無駄に探す時間は必要ありません。

次の問題は、VOCを分解する微生物剤を活用していかにVOCを処理するかということになります。これはエンジニアリング会社やプラントメーカーの皆様の作られる設備の性能により成果は変わります。

10年ほど前にVOCのバイオフィルターと硫化水素の処理のバイオフィルターをヨーロッパまで見に行ったことがあります。そのずっと前からVOCの対策をしていた欧州は持続的な処理という点で、微生物を使う処理の場合、面白い素材を使っていました。秘密保持の契約があるので詳しくは書けませんが、独自の環境よりの素材ということになりますか。

性能は良いのですが、当時感じた問題点としては装置がどうしても大きくなることです。特にVOC関連は大きくなってました。極端な言い方をしますと工場の横に、工場と同じくらいの大きさの処理ユニットがつくような感じでした。

硫化水素の処理は建設中の下水処理場で観てきました。VOCのケース程は大きくありませんでした。今も問題なく稼働をしているようです。その際の質問として『もう少し小型化できませんか?』と聞きましたら『小型化は日本の得意技だから、そちらで考えたら』という回答が返ってきました。最新の担体とか媒体を有効活用すれば、かなり良いものができるのではと思います。

本ではVOCの生物処理に関していろいろと書かれていますが、欧州では10年以上前からバイオフィルターで生物処理が実際に行われています。弊社のVOCの処理に適した微生物剤としてBFL5900PHがあります。ご検討よろしくお願い致します。

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