バイオレメディエーションで土中の放射性物質の除染ができるか?

『バイオレメディエーションで土中の放射性物質の除染ができますか?』というお問い合わせをいただくことがあります。おそらく微生物が何らかの形で機能してということを期待されてのご質問だと思いますが、結論から言いますと微生物を使っての除染はできないと考えてよいかと思います。

世間でよく何とかを食べる微生物とか言って紹介されることがありますが、基本的に微生物が分解の対象とするものは有機物であります。放射性物質は無機物です。微生物が有機物を分解するのは崇高な使命を感じてやっている訳ではなく、自らの生存のためです。最終的に自分の代謝の経路の中に取り込んで二酸化炭素と水にして初めて活動のエネルギーのATP(アデノシン三リン酸)を得ることができます。これを得るために微生物は有機物の分解を行います。人間も同じです。

現状では、放射性物質の除染に直接貢献する微生物はないと考えますが、万が一出てくるようなことになっても、商業生産までの道は遠いと思います。現在の状況でも存在が分かっていても商業生産できない微生物の方が多いのが現状ですから。別の分野でも20-30年前の新聞をスクラップブックに貼ってました。画期的な微生物発見の記事がよく出てましたが、その後の状態は皆さんがご覧になっている状態です。

バイオレメディエーションにご関心があれば是非、弊社の微生物剤のページをご一読いただくことをお奨め致します。よろしくお願い致します。皆様のお問い合わせ、心よりお待ちしております。

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