ばっ気槽を活性化させる意味が槽内の微生物(バイオマス)の動きを活発化させるという意味であれば確認するといい項目はいくつかあります。
(1)pHが適正か?
ばっ気槽の中で対象となる有機物を分解する微生物には活動することのできるpHの範囲があり、そこから外れますと動きが止まります。例えば有機物を分解するタイプの好気性の微生物群はpHが酸性の側に例えば5.5くらいに動けば止まって、それまで動いていなかった嫌気性の微生物が動き出すことがあります。可動な範囲内にするためのpHの調整が必要な場合があります。弊社の微生物の場合は稼働な範囲は6.5-8.0くらいで最適な範囲は7.0-7.5くらいです。
(2)溶存酸素(DO)は適切か?
有機物の分解は多くの場合、好気性の条件下で行われますので水中には適切な溶存酸素量が必要です。1.0mg/L以下ですと、活発な動きをするのは苦しい場合がありますので、曝気の調整をする必要があります。
(3)窒素やリンなどの栄養分は足りているか?
微生物も人間と同じく活動をするためには栄養分が必要で、これらが酵素を作ったり、細胞を作ったりするのに必要な要素です。足りないと動きが止まったり、極度に不足する場合はばっ気槽の中がスライム状の粘性を帯びた状態になります。これは微生物が自分を守る本能で多糖類を放出するからです。流入水と処理水は分析されていると思います。その全窒素と全リンの項目をご覧になり、BODやCODの数値にあった栄養分なのか確認をして足りなければ、栄養分の投入を行ってください。
(4)現在のバイオマスが、今の排水を処理するものとして適切なものか?
最近の工場の排水は複雑化しており、旧来の活性汚泥法の処理法では対応できない物質が少なくありません。もともとばっ気槽内に対象となる有機物を分解する微生物がない場合は、処理されないものが大量に残留することになり、処理水の放流も難しくなります。そうした場合は、迷わず弊社にご相談ください。皆様の用途に応じた微生物剤をご紹介して今のバイオマスを壊すことなく調和させる形でバイオマスを改良します。弊社の微生物剤のページがホームペー上にありますので、ご覧になっていただければ幸いに存じます。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。