曝気槽を活性化するならば、中で機能しているのが微生物ですから微生物が機能しやすい環境を作ることです。この場合の活性化させるのは曝気槽を使って分解する対象の有機物を分解する種類の微生物です。
調べるべき項目は以下で、必要に応じて改善をします。
(1)溶存酸素
有機物を分解する微生物は好気性のものが多いので十分な溶存酸素が必要です。1.0-2.0mgの溶存酸素はあったほうがいいです。
(2)pH
有機物を分解するタイプの微生物剤が動く範囲内のpHがありますので、必要に応じてpHの調整をしましょう。弊社の場合、可動な範囲は大体、6.5-8.0くらいですが、最適なところは7.0-7.5くらいの範囲になります。しかし、この辺りは現場の状況により多少変わりますので現場の一番調子が良かった際のpHがどれくらいであったかを把握するのが大事です。
(3)温度
微生物の場合は増殖するのに最適な温度があり、高すぎても低すぎてもダメです。最適な温度は30℃くらいです。5℃以下になると停止するケースが多いです。微生物を立ち上げる際はある程度、温度が最適に近い時の方が好ましいです。一度動き始めると、自ら発する熱もありますので、動きはそう簡単に停止はしませんが氷点下の水温になると厳しいです。
(4)栄養バランス
微生物は自ら再生産するための栄養分、細胞を作ったり、酵素を作ったりする栄養分が必要です。水と有機物と溶存酸素だけでは分解しません。窒素やリンといった栄養分の添加が必要になる場合があります。排水を分析してBODやCODの数字をみて、全窒素や全リンの数値がどれくらいかをみて不足しているかどうかをみて、必要に応じて栄養分を補給します。BOD:窒素:リンで100:5:1が弊社の場合望ましいです。
(5)適切な微生物剤の選択
施設内の環境が微生物にとって最適なものでも、対象となる有機物を分解する微生物群がいなければ分解しませんし、曝気槽も活性化しません。最適な状態で運転していても改善がない場合は、弊社の微生物剤を投入していただくのが一番の解決策です。皆様の用途に応じた微生物剤がありますし、なければ作ることも可能です。曝気槽を活性化して生物処理の効率を上げたいと考えていらっしゃる皆様、この機会に弊社の微生物剤をご検討ください。ご相談は無料です。お問い合わせ心よりお待ちしております。