灯油をはじめとする石油類がこぼれたり、漏出、流失して土壌汚染になった場合に微生物を使ったバイオレメディエーションで分解処理をする

灯油をはじめとして、軽油、重油、ガソリン、潤滑油、機械油が土にこぼれた場合、皆さんどうされますか?直後であれば、容器に回収できるものは回収して、残ったものは吸収材などでできるだけ吸着します。それでも土中に浸透したものは帰ってきません。

自然界に石油類を分解する微生物群は存在していますが、皆様が油をこぼした場所に必ずしもそのタイプの微生物がいるとは限りません。しかし弊社の油の土壌汚染用に配合された全て天然の微生物群を含む微生物剤を使えば土中の油は分解して処理することが可能です。微生物の栄養分をいくら散布しても分解能力のある菌が存在していなければ分解はありません。弊社の灯油などの石油類による土壌汚染の際のバイオレメディエーションに使用できる微生物剤はBFL6000HCです。

しかし、油に汚染された土壌に単に微生物剤を散布するだけでは何も起きません。微生物には、動くための準備が必要で、それは人間の側で用意をする必要があります。石油類に汚染された土壌は石油が炭化水素化合物ですので、炭素でいっぱいの状態です。

水処理の場合にBOD:窒素:リンの比率が100:5:1が弊社の微生物剤の場合は適切な比率になっていますが、土の場合もそれに準じます。土の場合はBODは使用できないのでTPHを計測するか、どれくらい灯油などの石油類がこぼれたか調べることにより投入する栄養分は変わります。

さらに、微生物は土中で活動する場合も水分が必要になりますので、土が乾燥しないように散水を継続する必要があります。しかし、ずぶ濡れになりすぎても酸欠の心配があるので適切な水量にする必要があります。

まとめてみますと、以下のようになります。

(1)こぼれた直後であれば回収できるものは回収して容器に戻し、さらに吸収材で吸着する。

(2)どのようなタイプの油が、どれくらいの量こぼれたのか、期間はどれくらいに渡りこぼれたのか、深さはどのあたりまで到達しているのか、汚染の範囲の広がりはどれくらいかを調べる。

(3)土中の石油類の量あるいはTPHが分かれば、それにあった栄養分を尿素や第二リン酸ナトリウムのようなもので入れて、散水して、油の土中の浸透が浅いようであれば土を耕起する。そして微生物剤を散布する。

(4)改善効果が出るのは水より長くかかるので数か月単位で経過をみながら、その間は散水や栄養の補給を続ける。

以上が浅めの油の浸透のケースですが、深く浸透している場合は地上に仮設の水処理施設を作り、水をくみ上げて処理して戻すようなことが必要になります。詳しいことはご相談ください。

石油による土壌汚染でお悩みで微生物による処理を考えておられる皆様、この機会に弊社の微生物剤BFL6000HCをご検討ください。皆様のお問い合わせ心よりお待ちしております。

 

 

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