油汚染土壌を微生物剤を使って浄化する場合に注意すること

石油系の油で汚染された土壌を微生物を使って分解して浄化する場合、まず調べなければならないことはどれくらいの範囲に、どれくらい漏れたのかということです。時間が経過している場合は、期間と推定される量を計算していただいた上で、油の汚染のレベルであるTPH(全石油系の炭化水素量)を計っていただくのがいいかと思います。

油で汚染された土壌の場合、栄養のバランスが著しく崩れています。排水処理のBOD=C(炭素)という考えをC=TPHとしてますとC:N(窒素):P(リン)は100:5:1ほどであることが望まれます。TPHの数値が窒素やリンに比べてかなり高い事態が予想されますので栄養分の調整を窒素とリンに関してはしないといけません。

窒素やリンの補正は散水しながらすると思いますが、微生物は水分がないと活動できないので適切な散水をする必要があります。水がないと微生物も栄養分も土の中で移動ができませんし、酸素を放出させる過酸化カルシウムを使う場合も水分が必要です。水分の問題は多すぎても少なすぎてもダメということです。多すぎると酸欠状態になります。散水は長期間に渡り継続していただく必要があります。

石油の浸透が深めの場合は過酸化カルシウムなどの酸素を放出する過酸化物が汚染している部分に到達するように工夫する必要があります。

微生物には可動な範囲のpHがありますので、そこから外れている場合は調整の必要がありますので、ここも調べておいた方がいいです。

石油の漏出が新しくて、浸透も浅い場合は土を何度か耕起することにより、微生物と酸素が接触できるようにして分解を効率化することもできます。

弊社の石油に汚染された土壌を浄化するための微生物剤はBFL6000HCです。ご検討をよろしくお願い致します。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

 

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