微生物の排水処理への効果の試験を実験室で行う場合に必要なもの

様々な有機物を含む排水を微生物で分解して浄化をする際に、最初にまず実験室で効果があるか否かを確認する試験を行いますが、その際にどのようなものが必要ですかとよく聞かれますので書いてみます。

(1)水槽

小さな容器、例えばビーカーとかフラスコでばっ気をして実験を行いますとかなりの部分が蒸発する可能性があります。30リットルほどは入る水槽を用意した方がいいと思います。さらに排水はいっぱいに入れないで、60-70%程度にした方が、微生物を動かす際に出てくる泡のことを考えると適当かと思います。

(2)エアレーションをする機材(ばっ気を行うための機材)

好気性での処理を前提としますと、魚の水槽のような泡が出る機材が必要になります。できるだけ細かい泡が出るものが望ましいです。ばっ気は24時間動かすのが前提になります。観賞魚用に使うものでOKかと思います。

(3)デジタルpH計

1日に何度もpHは測定して必要に応じて調整する必要があります。

(4)pHを調整するケミカル

微生物剤はpHで6.5-8.0くらいで機能するようになっていますので、それ以外の範囲に来た場合は調整する必要があります。酸性に傾くケースが多いのですが、その場合は水酸化ナトリウムを使い調整し、アルカリ性に傾く場合は希硫酸で調整をすることが多いです。場合によっては、pHを設定した範囲に自動的に調整できる機材もあります。

(5)温度計

微生物剤の最適な温度は30度になります。15度以下になりますと、活動はかなり落ちてきます。一度バイオマスが確立しますと微生物の代謝により一定以上の温度に保たれるケースが多いです。

(5)微生物の栄養剤

微生物が動くためには水中に窒素やリンの栄養分が必要です。排水の中に十分入っていれば問題がないのですが、無い場合は追加投入が必要になります。例えば窒素の場合は尿素を使うことが多いですし、リンの場合は第二リン酸ナトリウムなどを使います。

例えば、こんなところです。

弊社の微生物剤は様々な用途に応じてあります。

まず、試験をするまえに対象となる排水の分析が必要になります。

試験の期間は1か月以上かけた方がいいと思います。

皆様、ご検討よろしくお願い致します。お問い合わせ、心よりお待ちしております。

 

 

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