全日本大学駅伝とカーボン・オフセット

 排出権というと、今までよく分かっていなかったということもあり、2月14日に開催された名古屋市役所東庁舎での入門講座に参加して、名古屋稲門クラブの広報誌の久遠冬号(2012)に掲載した記事を、このブログに掲載します。以下、久遠の記事です。

平成24年2月14日、名古屋市役所東庁舎5階で主催:中部カーボン・オフセット推進ネットワーク、共催:名古屋市、環境省中部地方環境事務所、環境省中部環境パートナーシップオフィス(EPO中部)で「地域づくりに役立つ仕組み、カーボン・オフセットのご紹介」ということでカーボン・オフセットの入門講座が開催されました。

環境省中部地方環境事務所総務課長の近藤亮太氏の講演の後、名古屋稲門クラブの鈴木修一郎会員からカーボン・オフセットの当地の実施状況の話がありました。稲門クラブの活動にも関連する全日本大学駅伝での話も含め概要を紹介します。排出権の取引というのは意外と身近なところにあるものです。

(1) カーボン・オフセットとは?
要するに二酸化炭素を含む温室効果ガスの排出にお金の流れをつけるということです。削減を理念とモラルだけで進めていくのでなく経済活動としています。まず二酸化炭素の「測る、知る」ことから始めて「減らす」努力をしてどうしても減らないものは「オフセット」という埋め合わせをします。排出量は他の場所での排出量を減らすプロジェクトの排出権の購入し、そうしたプロジェクトにお金を流すことにより貢献することです。

プロジェクトは国内外にあり、例えばインドの風力発電や国内の森林組合の様々な事業があります。カーボン・オフセットに関する指針やガイドライン等の制度は有識者検討会における審議を経て環境省が策定したものです。制度を通じてカーボン・ニュートラル企業、カーボン・オフセット商品、サービス、イベントの認証が可能で企業、団体の付加価値やブランド力を向上させることができます。

(2) 全日本大学駅伝での実績
2009年の大会よりこの制度は導入されています。駅伝の開催に際して各段階でどれくらいの二酸化炭素が排出されるのか算定され、ペーパーレスや応援小旗廃止等を通じて減らす努力がされて、それでも減らない部分は大会の関連地域の排出権を購入してオフセットしています。具体的には「三重県大台町宮川流域における持続可能な森林管理プロジェクト」に資金が流入して二酸化炭素の削減に貢献しています。カーボン・オフセットの件は地上デジタル放送画面や携帯ワンセグの画面にも出てきていました。

カーボン・オフセットは企業、団体の規模の大小に関係なく導入できる制度です。皆さんも今日から考えてみませんか?

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