微生物を使い排水中の、例えば溶剤や界面活性剤を分解して浄化する排水処理の場合、生物を使用していますので様々な数値の状態を観ながら安定化させるようにするのが大事です。
好気性の微生物を使い、分解することが多いので、まずは溶存酸素の数値ですが、ばっ気が適正に行われていたり、負荷が適正であれば著しい不足になるケースは少ないです。
pHに関しては毎日数回記録して、目視による状態とならんで重視している会社は少なくないと思います。微生物は動いて機能するpHの範囲が限定されますので、ここから外れてしまうと活動が停止するケースがあります。そうなる前に、他のケミカルを使用してpHの調整が必要になります。pHが相当に低下すると、場合によっては嫌気性の微生物の活動が始まることもあります。
pHと目視でできるだけ大きな変化が出る前に処置をしておいた方がいいと考えます。大きな休みである、正月、ゴールデンウイーク、お盆休みは負荷の変動があるので、微生物の調子が狂う場合がありますので要注意です。
全リンや全窒素を計測して栄養バランスが崩れている場合も他のケミカルで調整をする必要があります。
いろいろとやってまだ調子が戻らない場合は、微生物剤を入れて勢いを回復させるようなこともします。水を抜く清掃の後は、リセットして最初から立ち上げる再立上げのようなことをすることもあります。詳しくは弊社までご連絡をいただければ幸いです。
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