アメリカ合衆国オハイオ州マイアミスバーグのマウンド施設

ブログの中で何回も低レベルの放射性物質を含む廃液を固化する物質を選定する実験の際に名前が出てきましたアメリカのオハイオ州マイアミスバーグのマウンド施設に関して少し説明を致します。

マウンド施設は1947年にアメリカ原子力委員会(AEC)の第二次大戦後に初めて作られた恒久的な施設でした。マウンド施設やデイトンの付近のいくつかの研究所はマンハッタン計画の一部として機能しておりました。マウンド施設の名称の由来は先住民の古いマウンドに由来しています。元々の使命は核兵器のために中性子を作ることでした。

以後40年以上の間、この施設はアメリカの必要不可欠な兵器の製造工場となり、非核型の兵器のタイマー、起爆装置、トランスデューサー、火器の研究開発と製造をしました。さらに戦後、重要になったことは核兵器のためにトリチウムを取扱うことになったことです。

冷戦終了後は、閉鎖と取り壊しをして、商業目的の再開発が始まったのですが、そこで問題になったのが、浄化の際に出てくるトリチウムを含む排水で廃棄場所に持って行く前には固化する必要があり、そこで選定されたのが吸水性樹脂のウオーターワークスSP-400でした。

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